- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413044288
作品紹介・あらすじ
古今東西のリーダーたちが歴史を重視する理由とは? いまに生かせる発想、ブレない自分の支え方、人間関係の要諦…「自分」とつながる歴史との向き合い方を、歴史小説の第一人者が初めて書き下ろした一冊!
感想・レビュー・書評
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『感想』
〇私は歴史を知ることが好きだ。それは人生に役立つ教養とするためだけではなく、知ること自体が楽しいからだ。
〇仕事や人間関係で何の役に立つのかといえば、この手の話を興味深く聞いてくれる人とのコミュニケーションが図れること、全然知らない人にはなんか知らんがすごい人だと勝手に思われることかな。
〇逆に知っている話を他の人から聞いた時に、それを知っているのかとその人に親しみを持つ、相手を信頼できる人に思えてしまう。
〇この本に載っている逸話は、既に知っているものには、それ知っているよと自己満足し、知らないものには、深く興味をそそられ、もっと深く学ぼうと思った。
〇新井白石については、自分が徳川吉宗の立場からしか考えたことがなかったから、印象が変わった。まだまだ知らないことは多いな。
〇この本の題名にある一流が歴史を学ぶ理由は特に書いてなかったような。これは著者というより、出版社が売れるようにこういう名で売り出したような気がする。
〇歴史を知る良さが書かれているが、この本を読もうと思う人はもうすでにそんなこと知っている。結局学ぶ理由は理屈じゃない。最後は楽しめるかどうかだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
童門冬二さんを知ったきっかけはNHKBS歴史館です。昭和二年生まれで、予科練にいたこともあるそうです。(当時、予科練は若い女性にモテモテだったそう。)
その後都庁に勤め、51歳で退職、歴史を題材に執筆活動をされています。
とても面白かったので、彼の他の本も読んでみたいです!
歴史にでてくる有名な人たちについて、いろいろな角度から推察、そこから学んでいく。
この本では、というか今の童門さんにとって、いちばん大きいのは新井白石でしょうか?
「物事を理解するためには歴史と経済を思うんずるべきである」という説を唱えた人。
還暦直後に徳川吉宗によって罷免される。
あまり興味ない人物でしたが、いろいろ知りたくなりました。
童門さんが年をとってから大事にしている言葉
「小善は大悪に似て、大善は非情に似たり」
目先の小さな善にこだわることは、大局的に見て悪に結びつくことがある。
反対に大きな善をおこなうときには、時には小善をつぶすような非情さを持つことも必要だ。
私の心に響いた。励まされた。多くの人を傷つけ、嫌われたから。でもこれで良かったんだ。 -
タイトルの答えはどこにも書いていないような。。。あとまあ「歴史を学ぶ」というよりは、「歴史をちょっと知って、想像でいろいろ楽しみましょう」という内容であるような気がする。
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飛耳長目(ひじちょうもく)/遠くのものをよく聞く耳とよく見る目/学問や事物の観察に鋭く精通していることのたとえ/そのようになるための手段という意味で書物
自身の歴史観を育てる手助け
発想の転換 信長 一所懸命→狭い日本では限界が来る→衣食住に文化的な付加価値 内需だけで高度経済成長
岐阜 岐山=周の武帝が拠点 阜=丘
秀吉 伏見城→江戸時代に桃山城として華やかに→秀吉の時代も桃山文化と命名
1867年11月15日 竜馬と中岡慎太郎暗殺される 中岡は武力討伐派・大政奉還は都合が悪い→振り上げたげんこつをどうしよう!
江戸城無血開城 新政府=西郷 幕府側=勝海舟 山岡鉄太郎(鉄舟)→幕府内で尊王論・変わり者 誕生した天皇政府に忠誠・慶喜の助命
勝海舟・薩摩藩士の益満休之助を軟禁 山岡と益満は政府軍を突っ切る→益満の紹介で山岡は西郷吉之助に会う→旧幕府の降伏条件の協議
二宮金次郎 積小為大(せきしょういだい)/小を積んで大と為す/小さな努力をこつこつと積み上げていけばいずれは大きな収穫や発展に結びつく
山形新聞に連載・上杉鷹山 美濃部都政十二年の総括
何を残して何を捨てるかという基準がその人の歴史観そのもの
秀吉 台風で壊れた清洲城の塀の修理→なぜ急ぐのかを説明=家族も敵に殺される
10グループ、どの人と組むかは自分で相談しろ、一番にできた組には褒美、今夜は酒をご馳走→夜中に職人は仕事開始→翌日完成
「私が直したのではありません。ここにいる職人で一番最初に仕上げた者に褒美をあげてください」→「全員に褒美をあげよう」
長やり→秀吉は3列→銃の三段撃ちのアイディア
二宮金次郎 3度読んでわからない部分は引き裂く→範囲、対象の絞り込み
新井白石 中国の故事・へびにいたずら、小さな傷→成長すると余計目立つ傷
やがて大蛇になるのだから傷は嫌だ
→退職後、8代将軍からはひどい目→図書の返上、慕った武士もいなくなる。→現代と同じ
予科練・土浦に配属・若い女性に大人気→敗戦→冷たい視線 ビーチも「日本人入るべからず」
講演先で色紙 恕→孔子 常に相手の立場に立ってものを考えるやさしさと思いやり -
上杉鷹山といえば、童門冬ニ氏。歴史の見方からどう生かすか、面白さを伝えた一冊。
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黒田官兵衛は、自分を嫌いにさせ、息子を立てた
二宮金次郎は、難しい本を3度読みそれでも分からない部分はそのページを引き裂く
伊能忠敬は、隠居前は与えられた仕事に専念し、隠居後にやりたいことをやる