いま知らないと後悔する2024年の大学入試改革 (青春新書インテリジェンス)

著者 :
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本棚登録 : 78
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413046381

作品紹介・あらすじ

2021年度から「センター試験」が「共通テスト」へと名前を変え、これまでの知識を中心とした入試から、「思考力」「判断力」「表現力」を測る入試へと変わりました。とはいえ、これはまだ、教育改革の“最初の一歩”にすぎません。一新された教科書で学んだ世代が初めて大学受験を迎える2024年、大変化の本当の姿が明らかになるのです。では、2024年の大学入試はどのように変わるのか? それに対応するにはどのような力が必要になるのか? 本書は、これから新しい教育を受ける小学生・中学生・高校生のお子さんを持つ親御さんへ、これからの教育や大学入試についてお伝えするための参考書です。まずは親御さんがこれからの新しい教育について知り、子どもが本来持つ力を発揮できるよう導いてあげましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 2024年4月19日読了。2020年度から始まった「大学入学共通テスト」、それを踏まえ2022年度から教育を受けた高校生たちが受ける2024年度の大学入試、それが目指す理想と現実を解説する本。特に英語の領域などで「迷走している」としか見えない教育・入試の改革だが、国がいかに日本の教育に危機感を抱いているか、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」といった方向性を打ち出してこれからの若者に求められる要素を定義しようとしているか、ということは痛いほどわかった。一方、現場の教員たちが自分たちの受けたことのない・やったことのないICT活用や双方向の授業などを求められ、ただでさえ要求が多く・時間外労働を求められ・社会から隔絶された特殊な環境で業務に励み簡単には変わることはできない、ということもよく分かった。国は変えようとしている、当事者である学生や保護者の我々も真剣に、子どもと日本の将来を考える必要があるのだな。

  • 今年も大学入試共通テスト追試が行われた。今年は、「テロリスト」が出没したり、地震が起きたり、悪い方向に思考回路を駆使してカンニングを行う人間がいたりと、受験生のメンタルに良くないことが起こって大変だ。






    大学入試は、大きく変わっていく。と言うのも文部科学省が定めている学習指導要領は2020年の改訂で3つの柱を掲げている。



    1.実際の社会や生活の中で生きて働く「知識及び技能」


    2.未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」


    3.学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」




    ただ、インプットしたものをアウトプットすれば生きていける時代ではないので、社会の変化に対応した形だ。




    著者も例に挙げているが、2020年度の共通テスト社会地理Bの問題に暗記するだけでは解けない問題が出た。ちょうど1月9日の「ブラタモリ」で、「天橋立」を紹介したときに、北側から見た天橋立のエピソードを取り上げていた。




    天橋立の4地点から撮影した写真の中で北側を選ぶ問題が出た。ネットでは、見ていた受験生から歓喜のコメントが上がっていた。




    しかし、番組を見ていなくても、与えられた情報を処理して読みとけば答えることができる。





    大学のみならず、高校にも及んでいた。2020年度都立高校入試問題、社会の大問1では、埼玉県川越市の地図や下町の痕跡を示した写真入りの資料も提示されて、これらを見ながら解く問題を出題していた。




    学校の教師がこの変化に対応できるかどうか課題だと指摘している。授業のみならず学校行事や部活動も担当していて、さらには保護者に対応も大変になり、とてもではないが、学習指導要領を実践しようにも教員に余裕がない。




    コロナ禍で話題になったが、ステイホームによるオンラインで授業を行える学校とそうでない学校との間で差が生まれた。

  • 中学受験の志望校選びの参考に。
    新しい大学入試制度に対応できる学びを提供してくれる中学校を選びたい。

    使える英語力を身につけられるか
    探究心をかきたててくれるか、探求型学習の機会が
    あるか
    ICT活用

    考えて、判断して、表現する
    思考力、判断力、表現力

  • 東2法経図・6F開架:376.8A/I76i//K

  • 大人でも難しいのにね なんか改革にならないような

  • 2021/12/18 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
    2022/2/19〜2/21

     新しい指導要領に対応した大学入試とそれに求められる力の話。これまでに類書も読んでいたので、あまり目新しいことはなかったが、「考える」ことを重要視している今度の改革。なかなか一筋縄では行かんだろうなぁ。

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著者プロフィール

「聖ドミニコ学園」カリキュラムマネージャー、経済産業省「未来の教室」教育コーチ(2019年度)、知窓学舎カリキュラムマネージャー、「アサンプション国際小・中・高等学校」教育監修顧問。「21世紀型教育機構」理事。1962年東京都出身、暁星学園に小学校4年生から9年間学び、85年早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。暁星国際学園、ロサンゼルスインターナショナルスクールなどで教鞭を執る。前かえつ有明中・高等学校校長。「21世紀型教育」を研究、教師の研究組織「21世紀型教育を創る会」を立ち上げ幹事を務めた。著書に『2020年の大学入試問題』(講談社)、『2020年からの新しい学力』(SBクリエイティブ)などがある。

「2021年 『いま知らないと後悔する2024年の大学入試改革』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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