エヴァンゲリオン完全解体全書再起動計画―新たなる謎を解く手掛かり (青春文庫) (青春文庫 と- 11)
- 青春出版社 (2007年9月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413093750
感想・レビュー・書評
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前作と違って、大胆な仮説と詳しすぎる生物学的解説が書かれている。諸説あるのだなぁとしみじみ。劇場版を意識しているものの「破」が公開される前に書かれたもの。新キャラ登場とかしちゃっているけど、そこらへんと説の補完はいつかされるのだろうか?
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旧劇場版までの解説がメインで、生物学的な知識がEVAの中にどのように使われているかなど書かれている。
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新たな発見がたくさん。しかし深読みしすぎな感も。エヴァへの愛は伝わってきますね。
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アポトーシス。個体をより良い状態に保つために、自殺することをプログラムされた細胞。例としては、おたまじゃくしの尻尾。
地球を一つの生命体とするならば、花の散るも、人間の自殺も、より良い状態になるための仕組まれたものなのではないかといった、大きな存在を感じる。
リビドー。生への欲求。
デストルドー。無への回帰。死への欲求。
人は少なからず、デストルドーを持っており、破壊や怒りといったものの内向化が、無への回帰につながるのではないか。生と死、どちらにも傾きうるバランスの上に生きているんだなあ。 -
エヴァについて知りたくて読書。
マニアックな1冊。発売が新しいので新しい発見もある。
説明される来襲した使徒の中でイメージできないものがあるので、すでにファン失格だと思った。
当時、学生だった時に何気なくアニメ版、映画版も見ていたが、実は、ものすごく考えられて作られており、改めてエヴァンゲリオンの奥深さを知ると同時にますます分からなくなった感もある。
読書時間:約45分
(6月20日完読) -
【再読】
2012年9月12日
本文レイアウト/長尾義弘 -
エヴァンゲリオンを、もっと知りたい人へ…
読了日:2007.09.30
分 類:解説書
ページ:252P
価 格:571円
発行日:2007年9月発行
出版社:青春文庫
評 定:★★+
●作品データ●
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テーマ : エヴァンゲリオン
語り口 : 説明調
ジャンル: 解説本
対 象 : ファン向け
雰囲気 : 学術的に語りたい
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---【100字紹介】-------------------
アニメ・エヴァンゲリオンの10年ぶりの劇場版公開に併せ、
前作「新世紀エヴァンゲリオン完全解体新書」をもとに、
謎に満ちた作品を多角的・学術的に解明しようとした解説書。
巻末にはアニメシリーズ全データもあり
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「エヴァンゲリオン」は恐らく、見たことはなくても名前くらいは誰でも知っているであろう、有名なアニメ作品でしょう。今月(2007年9月)に、10年ぶりに劇場版新作が公開されました。菜の花は見に行ってませんけど。というか、劇場版って一度も見たことないのですけれど。でも、テレビシリーズは見ました、ええ。全部まとめて…。何か、高校生の頃、文化祭のクラス展示でうちのクラス、「アニメ展」やったんですよねー。そのときに、1日で全部まとめて録画を見たのでした。ちょっときつかった(苦笑)。(ちなみに菜の花は「ドラえもん」担当だったので、レポートを書くために「大長編ドラえもん」も、何度もビデオを止めてメモを取りながら全作品見ましたとも。真面目なのか不真面目なのか判然としない高校生でした…。まあ几帳面ではありましたね。)
…と、この解説書には関係ないことでした。脱線、脱線。ええと、本作はそんな(どんな?)エヴァを徹底解体しますよ~というもの。しかも学術的に、らしい。確かに第二章(EPISODE2 検証)では、「分子遺伝学からの解明」「心理分析からの解明」「音楽的暗示からの解明」だの、あやしげな言葉が並んでいますね。内容も、専門用語っぽいものが頻出。何しろ読書好きかつ理系であるうちの弟御が「分からん」と読むのをやめるくらいです。つまり、面白くない、と(えー)。本当に面白ければ、ちょっとくらい言葉が分からなくても結構読めてしまうものだと思うのですよ。それがないということは、文章に魅力がなかったということかな。あ、でも菜の花は読みきりましたよ。勿論。
で、内容なのですが。学術的に徹しようという姿勢は認めますが、間違い(または誤解を招く表現)が散見されました。まあ、菜の花も別に専門家ではないので、どこまで本当かは謎。ただ、表面的には何となくはあっているけど、本当にそれを学んだ人の深い理解から出た言葉、という雰囲気はなく、専門外の人が頑張って入門書を中心に独習して書いたんじゃないかな、という感じを受けました。高校教科書レベルよりは断然上ではあるでしょうけれどせいぜい大学の学部生レベルという感じ。プラス、こじつけではないのか?、それくらいなら幾らでも言える、というような部分も幾つか。ちょっと微妙。
でもエヴァというアニメについて、こんなに考えて、こんなに色々語って、きっとこの人たち、本当にエヴァが好きなんだろうなー、菜の花も好きだよー、という一種の連帯感のようなものが感じられましたよ!データの収集も緻密で、そうかあ、そうだったのかあ、という「新たな発見」がありました。
ので、エヴァ好きには、結構楽しい本かも。今まで見えなかった新たなエヴァが、見えてくるかもしれません。
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文章・描写 :★★+
展開・結末 :★★+
簡 潔 性 :★★
独 自 性 :★★+
読 後 感 :★★+
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