大切な人ががんになったとき…生きる力を引き出す寄り添い方 (青春新書プレイブックス)
- 青春出版社 (2018年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413211147
作品紹介・あらすじ
家族や大切な人ががんになったとき、どう寄り添えばいいのでしょうか。「支える」と「寄り添う」、「顔立ち」と「顔つき」、「傷つける会話」と「癒す対話」の違いとは。3,000人以上のがん患者・家族と個人面談をつづけてきた著者が贈る「がん哲学外来」10年の知恵.
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
がんになった大切な人(血縁者)に対して、家族はどの様に接したら良いのか……接し方、声掛けの方針や当事者の日々の過ごし方などを提案。
「why」より「how」で向き合う。
相手の必要に共感する。
「to do」よりも「to be」が癒しになる。
元気なときにはできなかったことをやればいい。
…など。
がん罹患者の家族を「第二の患者」と呼ぶこともあるが、一番つらいのは当事者であると著者は指摘。もちろん、支える家族もまたつらくなってしまうのは当然であることを踏まえた上で。
宣告を受けた当人とその家族のショックは筆舌に尽くしがたく。当人は、著者の言葉では‘がんになると「太古の人間」に還る’という。
家族は当事者の力になりたいと世話を焼いたり気遣いする。しかし、がん当事者は、不安や痛みに苛まれているため、分別のある受け止め方が出来なくなり、怒ったりイライラしやすくなる。
いつか来る未来の“死”への不安ではなく、生きている‘今’に目を向けられるように、家族もまた当人の‘今’に目を向けること。
がんという病ではなく、それ以外の「外」に関心を持つこと。
良い人生となるよう、クオリティ・オブ・デス(QOD)を高めることを提唱。
そうした思考を高めるためにも、がん患者やその家族への相互互助会・がん哲学外来( http://gantetsugaku.org/ ) / メディカルカフェ( https://ochanomizu.cc/meeting/mcafe/ )を主催。詳細をみるコメント0件をすべて表示