- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413231763
作品紹介・あらすじ
困った子は困っている子。不登校ゼロ、いじめゼロの学校・大空小学校が学力も高い秘密とは。子どもが自分で考え行動する「見えない学力」が身につけば、結果として「見える学力」(成績)は上がる!2万人が感動した映画『みんなの学校』初代校長が明かす親と子の新常識。
感想・レビュー・書評
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ここに書かれている提言とか手法(?)を100%丸飲みにするのも違うだろうな…と思いながら、でも、その根底にある本質的に大切なものを自分のものにしたいと願いつつ読んだ。
自分も含め、多くの日本人が「人に迷惑をかけないように」生きることが美徳であり、それが行動の基準なっている。しかし、それこそが人の失敗を許すことができず、排除へとつながる考え方であるとの指摘にハッとした。記憶に新しいコロナ禍での自粛警察がそうだ。「迷惑をかける子」は一人もいない、その子は「困っている子」。なるほど。「人を大切にする力」を私自身ここから育てていきたいし、関わる子供たちにも育つように働きかけていきたい。
もう一点、子供は「説得しても動かないけど、納得したら動くんです」(p161)との言葉は大いに共感。しかしながら、説得上手な人を真似して、説得力をつけたい、なんて心の中で考えている自分もいたりする。子供たちの心の底から湧き上がってくる行動をサポートできる存在でありたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「人を大切にする力」「自分の考えを持つ力」「自分を表現する力」「チャレンジする力」の大切さを説いている。
その根底には筆者の子どもたちへの愛情があるから読んでいて気持ちいい。
実際子どもに対してできるかというと難しいところもあるかもしれないが、心構えは大切にしておきたい。 -
飾り気のない、普段の感覚で大阪弁で書かれています。親近感があります。わりと口が悪く感じる部分もあるかもしれませんので、好みは分かれるところだと思います。
事例を踏まえて具体的にお話ししてくれていますが、そのまま鵜呑みにするには難しい部分もあります。考え方はとても参考になります。
子どもの成長エピソードに感動しました。子どもが成長するには辛抱強く信じて見守ることだと改めて思いました。
しかしながら、先生と親では立場が違い、親子には難しいことがあると思います。たまには親子でめちゃくちゃぶつかり合ってもいいと思います。
でも、それで立て直せるかどうかは日頃の心掛け、信頼関係を築けているかが大切でしょう。
非常に胸に突き刺さったところは、
『入学式で保護者にお話すること「みなさんは今日から、この学校すべての子どものサポーターです。」
サポーターは、自分の子どもは見ない、話さない、さわらないこと。』
これは私の考えそのものだからです。うちの子どもの学校でも参画という授業のサポートをすることがあります。その日は自分の子どもは直接担当しません。私は正に、他の子どもを自分の子どもだと思い、また自分はファシリテーターであると思い、子どもたちに接しています。そしてそれを学校側が求めていることだと思います。だけど、そもそもそれを解ってない保護者が多くて少しうんざりします。他の子どもに自分の子の印象を聞き回ったりする人もいて、驚く。
理解が足りないと自分の子と他の子を比較したりする場になるかもしれない。保護者によるサポーターという存在は意義がある、だけど素質も必要かもしれない。
と、危惧した通り大空小にも理解できていない保護者がいたそうです(例えばクラスメイトを否定的に見ていたり)。だけど「自分がつくる自分の学校」という方針の下、親が学校に入って現状把握するうちに立派なサポーターになるそうです。それほど開けた学校であることが大事なんでしょう。
そして同じく入学式でもう一つ、
『大空小は一切文句を受け付けない学校です』
と伝える点も、とても納得できました。
『文句として言ってしまったら、誰も幸せになれない、未来にもつながらない、人とつながらない。だから、「文句」ではなく「意見」を言う。』
たった一つの約束、「自分がされていやなことは、人にしない。言わない」
これを確か『学校の未来はここから始まる』で合田氏が、【そもそも自分がされていやなことは、人それぞれ違う、必要なことは相手の立場に立てる想像力だ】と言ってた気がする、それはごもっともだと思います。でも大空小の「自分がされていやなこと」はもっと単純な、子どもの暴力や罵りを指すのでしょう。学年と共に表現の仕方は変える必要があるということだと理解しました。
4つの力
「人を大切にする力」「自分の考えを持つ力」「自分を表現する力」「チャレンジする力」
この4つの力をまず保護者がつけること、と。
なんだか難しく感じるけど、安心した場所なら誰でも自ずと発揮できることなんですね。そんな社会になったら良いと思います。いや、大人が造らないといけない。つくるぞー! -
自分がされて嫌なことは人にするな、この原則を軸に、人を大切にする力、自分の考えを持つ力、自分を表現する力、チャレンジする力の4本柱を鍛えていく。子どものこの力を育てるには親が手本となること。子育ての実用書だと思ったら意外にも親である自分を育てるための本だった。
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勉強になった。また定期的に読みたい。
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2023.07.22 朝活読書サロンで紹介を受ける。
ポイント4つ
人を大切にする
自分の考えを持つ
伝える力
チャレンジ
Amazonレビューに「 震えた」とある。 -
1/4
考えさせられた。4つの力は指標として良い -
うなずける内容だった。時々思い出して、意識し続けたい。
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所々著者が、パンチラインを決めてくるので、教育というお堅い印象のある題材なのにスラスラ読めます。
お話されていることも、確かに!と思うことが多々あります。自分は子どもはまだいませんが、この本に書いてあることは、後輩や部下の教育にも通ずるなと思います。
ぜひ、おすすめします。