私は親のようにならない: アルコホリックの子供たち

  • 誠信書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784414429060

作品紹介・あらすじ

本書は、アルコール・薬物乱用の領域で看護する中で、不健全な家庭に育ったアルコール依存症者の子供たちが同じ道をたどる過程をつづったものである。

感想・レビュー・書評

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  •  世間で有名なアダルトチルドレンって「Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親に育てられ成人した子供)」だったんだねぇ。知らんかった。
     (この本が出た頃とは違い、現在では、アルコール依存症じゃなくて、機能不全の家庭で育てられ成人した子供も指すようだけど)

     今まで、アダルトチルドレンって「体は大人だけど、心は子供ですよ」って言っている、「『ACなの』とカミングアウトする人って『親のせいにして自分悪くない』って言う人」という偏見だったのかも、と驚いた。(たまたたACだと口にする人がそういう人だったのかもしれないけど……)

     じゃあアダルトチルドレンって何だろうか?
     この本を読んで感じたことは「子供時代に、『子供であること』を許されず、抑圧してきた」という事実なのかなぁと。
     例えばアダルトチルドレンの人が居たとして、親責めて何とかなるかっつーとなんともならん(親がダメだから機能不全なんだろうしね)。
     子供たちの口から出る言葉が、世の中に希望がないもので、抑え込んでいる悲しみを考えると辛くなる。

  • ACoAの本当の基本書です。
    ACで「わたしは親のようにならない」と言わなかった人はいないはず。

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著者プロフィール

精神科医、家族機能研究所代表。
1941年東京都生まれ。1967年慶應義塾大学医学部卒。同大助手、WHOサイエンティフィック・アドバイザー(1995年まで)、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員(社会病理研究部門主任)などを経て、医療法人社団學風会さいとうクリニック理事長、家族機能研究所代表。
医学部卒業後、母校の神経科学教室で精神分析のトレーニングに入る。同時期より、国立アルコール症センターとして発足した久里浜療養所(当時)で臨床にあたりつつ、アルコール依存症など「依存症」という用語を提唱し定着させ、依存症の家族に代表される、温かさや安心感などが提供できない機能不全家族で育った「アダルト・チルドレン」という概念を日本に広めた。著書に『すべての罪悪感は無用です』『「愛」という名のやさしい暴力』(ともに小社刊)など多数。

「2022年 『毒親って言うな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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