アートディレクションの「型」。: デザインを伝わるものにする30のルール

著者 :
  • 誠文堂新光社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416115015

作品紹介・あらすじ

コピーライターが言葉で話すように、
アートディレクターは「絵で話す」──。

アートディレションとは、さまざまな課題をデザインやビジュアルを使って解決する営みのこと。
それだけにアートディレクターには、けっして的をはずすことなく、適切にデザインやビジュアルを使いこなす「目と思考力と実行力」が求められています。

本書は、そんな「目と思考力と実行力」のなかから、とくに重要なものを「アートディレクションの型」として30個ピックアップ。
サントリー「ボス」や「北陸新幹線開業キャンペーン」、バザールでござーるなどのヒット広告で知られる、人気アートディレクターの水口克夫氏が解説しました。

どうすれば、ビジュアルで「伝える」ことができるようになるのか。
どうすれば、人びとの気持ちを動かせるデザインをつくれるのか。
どうすれば、自分の実力以上の表現を生み出すことができるようになるのか。

ただ美しいだけではなく、「ささる」「伝わる」デザインとはなにかを学べる1冊。
アートレディレクターをめざす人や、より機能するデザインをつくりたい人はもちろん、ビジュアルコミュニケーションを扱う広告制作者やマーケターにもおすすめです。

【目次】

・はじめに

・第1章「つくる」の型  
神さまの視点、アリの視点。/「?」と「!」をつくる。/絵で話す。/捨てる。/使ってもらう。/ノイズを入れる。/否定する。/得意技をもつ。/解像度にこだわる。/地の利を活かす。/つなぐ。

・第2章「かたる」の型
訴える。/「いまなら新しい」を探す。/切り取る。/ハードではなく、ソフト。/なりきる。/気分の空白を埋める。/商品から逃げない。/言葉を使う。/裏切る。/幸せの提案。

・第3章「すすめる」の型
鮮度を落とさない。/現場力。/才能を借りる。/才能を和える。/共犯者になる。/非日常化する。/飛び出す。/軸足を活かす。/サービスに徹する。/ケーススタディ:北陸新幹線開業キャンペーンの場合

・おわりに──問診する。

感想・レビュー・書評

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  • すぐに応用できるものではないが、見ていて面白かった。

  • アートディレクションとして必要なスキルや視点の持ち方が、具体的な事例とともに説明される。各章ごとに簡潔な見出しと伝わりやすい言い回しで書かれていて読みやすい。広告仕事に特有の視点もあるけど、非広告系のWebやアプリのデザインにも活かせる点が多いと感じた。

  • クリエイティブの話は読んでいるだけで楽しくなるし、がんばろうと思える

  • ノイズを入れる …心に引っかかるものを。
    裏切る …既成概念を破る。正しいからと実績のある型どおりの方法をしない。

  • ◆コピーライター向け、デザインの指南書
    アートディレクションの「型」という題名のとおり、デザインの考え方から企画の立て方、発想の拡げ方、見せ方まで網羅されていました。コピーライターだけど、デザインのことはよくわからない。そんな方は、ぜひ一読あれ。

  • 休み時間にさらっと読み。

    この本、水口克夫さんのファンなら、これまでの水口さんの作品をまとめたエッセイつき作品集として楽しめるのだと思う。それぞれの作品がどのように作られたのか、その背景を知ることができる。
    ただ、アートディレクションに悩むクリエイターが、自分のクリエイティブに活かせる「型」を探そうとして読む本として考えると、、、うーん。

    本を作るにあたって、「水口さんの作品集をつくろう」→「ただの作品集ではつまらない」→「作品を30の型というキーワードで分類して掲載しよう」、という作り手側の意向があったんじゃないかなぁ、と邪推してしまいました。

    トップクラスのコピーライター、デザイナー、フォトグラファー、プランナーなどが集結して作った素晴らしい広告はたくさんあるけれど、現在とくに大きな組織にも属さずにデザイナーをやってる自分にとっては正直、夢物語にしか思えない。自分とは別世界のデザインのように感じた。

    かつては唯一にして最大のコミュニケーション手段であった広告は、今や数あるコミュニケーションのうちの一つになってしまったし、デザインが社会から求められる役割も時代とともに変わってきているんだな、と実感。

  • アートディレクション。
    伝えるデザインの手法についての本。
    30の型が書かれている。
    広告のみならず、日常や仕事での伝えるに役立つことが多い。ほぼ全てがあてはまる。
    活かせば仕事のセンスが良くなるわコレ。
    絵で伝える人だからか文章の日本語が気になるとこがチラホラ。

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著者プロフィール

水口 克夫(みずぐちかつお):ホッチキス代表取締役社長、アートディレクター1964年、金沢市生まれ。金沢美術工芸大学卒。電通入社後、アートディレクターとしてさまざまな分野のプロジェクトにたずさわったのち、2003年にシンガタ設立に参加。2012年には独立してホッチキスを設立。NEC「バザールでござーる」シリーズやJR東日本「北陸新幹線開業キャンペーン」、サントリー「ボス」「響」、全日空、明光義塾など数多くのヒット広告の制作やブランディングを手がけている。著書に『バザールでござーるの小冒険』(佐藤雅彦、内野真澄と共著)、『ぞうぼうし パオ』(小西利行と共著)がある。

「2015年 『アートディレクションの「型」。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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