アンティーク・スタイルのテディベア: hippie cocoのベアにまつわるお話と作り方
- 誠文堂新光社 (2020年10月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416520840
作品紹介・あらすじ
人気テディベア作家、hippie cocoのベア作りがまるごと楽しめます。
アンティーク・テディベアの魅力は、時代を超えてきたたくましさや、時間がまろやかにしてくれた質感や色。
「〇〇風、というものが好きではない私ですが、テディベアに関しては、その愛され感を手放すことができません。アンティークそのものに見せたいというわけではなく、キャラクターとして取り入れている感じです。」(「はじめに」より)
創作のインスピレーションのもとになる、古着やヴィンテージ・ファブリック、アンティークベアのコレクション写真。
新作ベア3体とうさぎ1体、エプロンドレスやボンネットなどの小物の実物大型紙と詳しい作り方も掲載。
たくさんのアンティークベアを見て研究した「愛され感を表現する方法」がもりだくさんです。
読む・見る・作る アンティーク&テディベアの世界が堪能できる一冊。
感想・レビュー・書評
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どんだけぶりか、久しぶりにぬいぐるみを作りたくなって、布やら毛糸やら羊毛フェルトやら裁縫道具やら編み針やら、ごちゃごちゃに突っ込まれたチェストを整理してたら、テディベアを作るためのお道具セットを発掘した。おお、グラスアイ(目玉)も残ってるやん。
テディベアも作りたくなってきた。ムクムクとやる気がわいてきた。
そしてこの本を引っ張り出す。やっぱりアンティーク・スタイルのテディベアって可愛いね。
とはいえ、アンティークはなんだか苦手な私。それでもアンティークっぽい、いつかの時代の、どこかの国の、長い長い時間が作りあげてくれた色褪せ感やカタチは好きなので、アンティークではない、アンティーク・スタイルのテディベアには心ときめく。
可愛いベアの写真が満載で、どのベアもアンティークな雑貨とともにいちばんいい表情で撮られている。ベアたちの撮影も著者さんがされてるのだけど、めちゃくちゃ愛を感じる素敵な写真だ。
この本を購入したときはそれらの写真と著者さんのエッセイを楽しんでいたのだけど、今回は私の子を作ってみようと一念発起。
テディベアもだけど、何かものを作るとき、その作ってる時間に幸せを感じるんだよね。
ベアは著者さんが書かれているとおり、作るというよりは生み出すような感覚。そう、出来上がったとき嬉しいというよりも愛おしいって感覚がいちばんに生まれる。
ベアの型紙は、著者さんの基本となるベア「kuma」(uとmの上部に¯)、小さなベアの「mignonne」、うさぎの「lapin」などがあり、またお洋服の型紙もエプロンドレスやロンパースなどが着いている。もちろんベアもお洋服も作り方はちゃんと掲載されている。
テディベアってお洋服を着せるよりも『くまのプーさん』みたいな、そのまんまの姿がやっぱりチャーミングだと思う。著者さんもそんな思いをお持ちなんだけど、お洋服を着せると色遊びができて楽しいということもおっしゃっていて、ここに登場するベアたちもおしゃれさんだ。お洋服にはフランスの子ども服や1920~1940年くらいのコットンファブリック、アンティークレースなどが作られていて、シンプルなカタチなんだけど柄や素材が柔らかくて温かみがあって素敵。
ベアの本体となるモヘアも色や質感がそれぞれ美しくて、ベアを抱きしめたときの感触を想像すると、キュンとなる。
とはいえ、モヘアのお値段を調べるとびっくりする。え、こんなに高かったっけ!?(モヘアもどきで作ってみよう……)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借り。
端切れがたまってきたのでテディベアでも作るか、と思って。
しかしてページを開いてみた。もこもこした素材で作るベアが中心だったのだが、とりあえず型紙をコピーしておいた。
読み物として面白い。かわいい。眺めていて楽しい。5歳児Aと3歳児Wが横から覗いてきて、これがかわいい!これがいい!と騒いだり指差ししたりしていた。