美しい日本の季語: 365日で味わう

著者 :
  • 誠文堂新光社
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本棚登録 : 109
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416810286

作品紹介・あらすじ

言葉の響きの美しいもの、めずらしいもの、広く知られていても、なお含蓄が深く面白いものを中心に、一日一季語を紹介。四季の移ろいを繊細にすくい取った日本ならではの美しい"季語"をじっくり味わってください。

感想・レビュー・書評

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  • なかなか面白い

  • 季語を知ることによって、日々移り変わる季節の変化を五感で楽しむことができます。日々の生活で出会う自然に対して、今まで感じたことのない感覚が味わえるかも?!
    (電気電子工学科 B3)

    季語は俳句に欠かせないものですが、俳句の中ではなくてもそれ自身が日本の文化を豊かに表しています。たまには数式から離れて、綺麗な日本語に触れてみるのはいかがでしょうか。日本語の良さを実感できる一冊です。
    (金属工学科 B4)

  • 日本の情景を表す言葉がたくさん載っています。使わないのがもったいないくらい。
    手紙を書く時に手元に置いておきたいです。

  • 1年365日を季語で味わう歳時記

    365、というが、正確には2月29日も入っているので、366の季語になる。1日1頁1季語。上に季語の簡単な解説、下に季語とそれを使った俳句1句、関連季語を並べた作りである。

    俳句に興味が、というよりも、季語に興味があって読んでみた。
    茶道を習って3年目。稽古の中で、茶杓にご銘を付けてみる、というものがある。禅語だったり、何かおめでたいものであってもよいのだが、季節にあったものもよく、季語のようなものもよく使われる。お稽古のたびにうんうんひねり出しているので、少しストックが増えるかなと手に取ってみた。

    ざざっと読んでいくと五感が呼び起こされるよう。
    読むと何気なく読んでしまうが、こういう本を執筆するには、バックグラウンドがものすごくたくさん必要なんだろうなと思う。日に合わせて季語を選択して、さらにそれが使われている俳句を集めて、というのはかなり大変な作業だったと思う。すごいなぁ。と感心する門外漢。

    手元に置いて、季節季節に鑑賞する本なのだろう。ただ、もうちょっと網羅的な季語事典みたいな方が自分の用途には適しているのかもしれず、他のものも見て検討しようと思う。


    *俳句って、季節感を大切にした、ちょっと枯れたものというイメージがあったので、「短夜や乳ぜり泣く子を須可捨焉乎(すてっちまおか)」(竹下しづの女)にはちょっと驚いた。「羅(うすもの)や人悲します恋をして」(鈴木真砂女)というのも妖艶だ。五七五の中にも広い世界があるんだなぁ・・・。

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著者プロフィール

金子 兜太(かねこ とうた)
1919年埼玉県生まれ。東京大学経済学部卒業。1943年日本銀行に入行。加藤楸邨に師事。1962年、同人誌「海程」を創刊、主宰。1978年埼玉県文化賞受賞、1983年、現代俳句協会会長、1987年より朝日俳壇選者、1988年、紫綬褒章受章、1996年、句集「両神」で詩歌文学館賞受賞。1997年、NHK放送文化賞。2005年日本芸術院会員、2008年、文化功労者。
主な著書「種田山頭火 漂泊の俳人」「小林一茶」「感性時代の俳句塾」「放浪行乞」「わが戦後俳句史」「一茶句集」ほか。句集「少年」「蜿蜿」「暗緑地誌」「遊牧集」「金子兜太全句集」「黄金子兜太句集」「皆之」「詩経国風」「金子兜太集」第1巻~第4巻ほか。

「2022年 『金子兜太 俳句の古典を読む ─芭蕉 蕪村 一茶 子規─ CD版 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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