モノ選びのディテール 成功する人だけが知っている!

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  • 世界文化社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418102419

感想・レビュー・書評

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  • 専門的な言葉も多いけど、納得の内容である。
    靴に重視しなさいとか。

    スーツは自己主張しても大して皆気づかないとか。

    まあそうだよなと。

    個人的には、靴は休日買いに行くなというのは、
    なるほどなと感じた。

  • 「水玉のタイが他人に好印象を与える理由」

    日本に初めて“クラシコ・イタリア”という言葉を紹介し、メンズファッションの流れを大きく変えた服飾評論家・落合正勝氏。鬼籍に入られた今もなお、氏が看破し、広めたメンズファッションの黄金律は多くの人をうならせています。今日ご紹介するのは、その落合氏による「水玉のタイが他人に好印象を与える理由」について。さ、いってみましょう!


    僕は、今まで著した本のなかで、もっともクラシックなネクタイの柄は、紺地に白の小さなドット(水玉)だと何度も繰り返した。ベルルスコーニがコレクションしたタイだ。だが、なぜそれがクラシックなのか、まだ述べていないのでここで述べる。ただ、僕は色彩学者でも図形学者でもないので、あくまでもただの推論である。信ずるも無視するも、読者の自由だ。

    「点」は、図形の原点なのだ。秩序を具えた「点」は、人に、そのままの秩序を伝達する。建築現場に打ち込まれた、規則正しい杭がいい例だ。秩序ある人間が、正しく他人に秩序を伝達することができるのも同じことだ。

    つまり秩序正しいドットの配列は、図形以前に人間が感じる、間違いのない原初的感覚なのだ。ドットが細かになればなるほど、秩序に密度が加わり、より秩序の効果を増していく。細かな水玉のタイが他人に好印象を与えるのはそのためだ。好印象とは秩序で、秩序は上品な装い、落ち着いた装い、ネクタイだけが浮き上がらない装い、すなわちクラシックスタイルに通ずる。

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