夜城

著者 :
  • 世界文化社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418112326

感想・レビュー・書評

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  • 一言で言っていいのかわからないが圧巻でした。
    元々の城という素材だけでも素晴らしいのに夜の闇に改めて浮かぶ存在感に実際に見てみたいと思いました。

  • 「プロ並の美しさで『夜城』を撮影するには」

    夜景を自分で撮ると、「色合いが美しくない」「光のコントラストがつぶれる」「夜の美しさが撮れない」「ただひたすら暗い」となること、多いですよね。
    では、夜の闇の美しさをカメラに収めたいとき、プロはどう撮るのでしょうか。夜の城を撮り集めたプロの、「夜城」を美しく撮影するコツをちらりとのぞいてみましょう

    ※リンク先の「なか見! 検索」にご注目を。その「夜城」とはこんな写真
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418112324/sebun_digital-22

     * * *

    夜景撮影は難しいとされる。しかし、昨今のデジカメ普及により、視覚に捉えたイメージに近い再現が可能になった。とはいえ、闇の中の城郭を撮影するためには、城郭への演出照明(ライトアップ)が点灯した状態では難しい。

    長時間露光では光が投射された天守の陰影が無くなり、陰影を撮影しようとしてシャッタースピードを速めてしまえば、周囲の環境はほとんど写らなくなってしまう。各城における夜間の環境は異なるものの、演出照明がほぼ完全に消えた状態でのみ、本写真集(『夜城』)のような撮影が可能となる。

    となると深夜に近い時間帯に城郭に赴くことになるわけだが、福山城のように駅前に建つ城や、大坂城や江戸城のような都市の真っただ中にある城だけではない。竹田城や岩村城のような山城には街灯さえない城もある。よって、山中の城や街灯が少ない城を鑑賞したり撮影する場合は、細心の注意を払わなくてはならない。

    まず、必ず昼間に一度訪れること。夜間に入城できる場所を確かめることはもちろん、どのような縄張になっているか、どの場所が撮影のベストポジションになりそうかなど、きちんと体験して確認しておくことだ。そうすることで効率よく鑑賞・撮影できるだろう。

    また、目的を共有する複数で訪れる方がいい。静かな城内で騒ぐのはもってのほかだが、安心感や安全度が増すことは確かだ。さらに。完全に闇に埋没する深夜からアプローチせず、黄昏頃から城内に入り夜を待つこと。深夜でなくても「夜城」の醍醐味は十分堪能できる。むろん、動きやすい服装など準備は怠りなく。

    以上、警戒心のある状態では、「夜城」鑑賞や撮影の魅力が半減してしまうことを肝に銘じていただければ幸いである。

    ~『夜城』(丸々もとお・著/丸田あつし・写真)より

     * * *

    カメラの性能が上がったことで、「この夜景、きれい!」と思った瞬間にそこそこきれいな写真を撮れるようになりました。とはいえ、夜の闇の美しさをファインダーに収めるには、緻密な準備と計算が必要なようです。

    ポイントは、あらかじめ昼間に現場を訪れて状況を把握しておくことと、撮影のベストポジションとなりそうな場所を探しておくこと。そこを確認して初めて、夜の美しさを自分のものにできるようです。夜景撮影への道は、深い。

    • fujinokoichiさん
      なんだかとっとも気になるレヴューでした!
      書店で見てみたくなりました
      ありがとう
      なんだかとっとも気になるレヴューでした!
      書店で見てみたくなりました
      ありがとう
      2013/03/08
    • 世界文化社ブックニュース(ナナ子)さん
      そんなふうにおっしゃっていただけてうれしいです。こちらこそありがとうございます。
      そんなふうにおっしゃっていただけてうれしいです。こちらこそありがとうございます。
      2013/03/15
  • 2013年3月6日

    <Ya-jo>
      
    企画・デザイン/内山弘隆

  • 真っ暗な空間に、ぽっと浮かび上がる城。
    普段見慣れているはずの城も、昼間と夜ではまったく違う表情を見せる。
    もちろん、岩村城も掲載されている。
    どの城も、絶妙なアングルで撮影され、写真家のこだわりが伝わってくる。
    視点をちょっと変えると、こんなにも見えてくるものが違うんだなぁと実感した。

  • 姫路城はとりわけ圧巻。「闇が深ければ深いほど、その勇姿が真摯に伝わってくる。『白鷺城』という別名は、夜にこそ証明されるようにも思えた。…」、「『夜城』とは、五感で感じる力を鍛え、想像力を活性化させてくれる存在である。…」など、文章も短い言葉の中にセンスが光り、さらに写真を引き立てている。

  • 【新刊情報】夜城 http://bit.ly/sPZiF3 521.8/マ 太陽を失った、夜の城郭。漆黒の闇に浮かぶのは栄華を極めた時代か、幻影か。桜の弘前城、雪の松本城、月明かりの姫路城ほか、夜に撮影された名城45城を収録した写真集

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著者プロフィール



「2016年 『夜城 カレンダー 2017』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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