北欧こじらせ日記 フィンランド1年生編

  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418235025

作品紹介・あらすじ

シリーズ待望の第3弾!北欧への一目惚れから、13年越しに叶えた夢は「フィンランドで寿司職人。」移住1年目に待っていた、「今だ」の瞬間とは…!●大反響『北欧こじらせ日記』シリーズ待望の第3巻!●今回もオールカラー&読みやすい糸綴じ製本でまるっとお届け!●全編オール書下ろし!●フィンランドを楽しむコツやアイテムもたっぷり紹介!※初版限定特典は随時お知らせ予定です。北欧好きをこじらせた会社員が、寄り道だらけの人生で見つけた自分だけの夢の道。それはまさかの…フィンランドで、寿司職人!?会社員生活の傍ら、寿司職人の修業を続け…13年越しの夢をついに叶えて、2022年4月、ヘルシンキに移住した著者。新たに知ったフィンランドの魅力、新しい職場で出会った温かな人々や新しい仕事観。夢を叶えた先で待っていた現実と未来、「生きている手応え」とは…!?変化の激しい移住元年を、さらにさらに全力で楽しむ「フィンランド1年生」の姿に、勇気と元気をフル充電!

感想・レビュー・書評

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  • 北欧こじらせ日記 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/serial/hokuokojirase/

    週末北欧部 Scandinavian Weekend
    https://hokuobu.com/

    北欧こじらせ日記 フィンランド1年生編・週末北欧部chika (著) - 世界文化社グループ|書籍・ムック
    https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/23502.html

  • フィンランドが大好きなchikaさんの本を読むのは7冊目。今回もchikaさんの温かく真摯で前向きな様子が伝わってきてとても良かった。
    ただ、事前に予告されていた通り、寿司職人のchikaさんを雇ってくれた日本食レストランが開店から1年足らずで倒産した話が書かれていた。高級和食店をイメージしたお店らしいので、コロナに続く物価高・エネルギー高で飲食店にとっては冬の時代が続いているのだろうな…。なかなか辛い状況だが、chikaさんはこんな時でも等身大で無理せず前向き。こういう人は、一時的に詰んだ状況になっても、必ず起き上がれる。chikaさんならきっと大丈夫という気にさせてくれる人だ。倒産云々の前からより自分に合った働き方にするために自ら行動していたことも、すごいと思った。別の本でも書いていたが、「1日7時間睡眠」「余白を作ること」を大切にしているという。私はこれに全く同感で、睡眠の重要性を最近特に感じている。
    フィンランドの集合住宅には住人に屋根裏倉庫が割り当てられている話など、何冊読んでも初めて知ることがあり楽しい。気分転換したい時などに何度でも楽しめる本。

  • 欧好きをこじらせてフィンランドで寿司職人になったChikaさんの奮闘記
    10年以上の想いと移住してからの頑張りがあるから感動できる
    単純こじらせバカでは無い
    本当に自分がしたいことを大切にし、やってみないと見ることの出来なかっ人生の景色を私も見てみたいなと思った

  • chikaさんの本は、ずっと拝読して、元気を分けて頂いている。この本は、お寿司の職人さんになるべく技術を学んだチカさんが、フィンランドで寿司シェフとして働き始めた奮戦記。相変わらず一途で一生懸命な様子や、周囲の人の温かさに、読んでいる方は幸せな気持ちになるのだが。

    問題と言うか、大事なのはそこではない。

    チカさんのご経歴を拝見すると、人柄もいいし、相当仕事がお出来になることが推察できる。もちろん何もしないで出来るようになっているわけではなく、着実に実現に向けて道筋を考え、学んで、その土台を持って現場に行くから、更に仕事で必要とされるわけで。堅実な方だと思う。

    我々と違うのは、道筋を考えただけで、無理かもと何もしないのではなくて、実際に行動に移して、やってみる勇気があることだ。

    ただ、それにしたって。

    英語もできて行動力もあって、ヒット作のコミックエッセイも出版して、いつも楽しい文章を届ける力のある人が、前途洋々と向かったフィンランドで失業するなんて、読んでるこっちも、夢にも思わない。上手く行った人は、ずっと上手くいくものだと、どこかで思っている。但し、私は、世の中そんなに甘くないよってことが書きたいわけじゃない。

    まあ、聞いてくれ。

    夢の叶ったはずの、マリメッコのファブリックが可愛い部屋で、失職して異国の街を見ていたら、どうだろう。ハロワの面談を申し込み、履歴書書いてたらどうだろう。

    まあ、普通に考えて私ならがっくり来る。チカさんだって来たに違いない。でもね、我々と何かが違う。別にフィンランドの就業支援が日本より優れてるとか、傍にいたご友人がいいとか、チカさんが特別だからって結論には、私はこの本を読んでいても辿りつかなかった。確かにそれもそうなんだけど。決定的に大事なことはそこじゃない。

    チカさんは、自分がキツイ時でも、乱暴な物言いをしていない。

    いつも賢いつもりで、ただ毒を吐いて、他人を下げている言葉が、溢れかえっている今なのに。

    彼女は、いつでも周囲をリスペクトして、自分に出来ることを探している。ややこしい議論も怒りもそこにはない。シンプルで優しい言葉があるだけ。

    代わりにあるのは。自分をじっくり見つめる視線と。好き、という感情への深い信頼。

    これって自分を深く信じてあげるってことなんだ。自分ほど良い道連れはないことを、よく知っているのだと思う。私もあなたも、チカさんも。全ての人は。

    自分という最高のパートナーを持っている。いなくならない。裏切らない。失敗してもめげても、苦境でも。一緒になって待ってくれる。良い時も一緒に進んでくれる。優秀じゃなくてもいいのだ。こんな良い相棒の声を聞かないなんて、損しちゃう。

    そのうえで、他の人には、心から感謝して頑張っていたら、そりゃ上手くいくはずだ。

    結果に責任を持つのが自分なんだもの。ほんとはトゲトゲの言葉を放っている時って、誰かに肩代わりして欲しくて暴れてるだけ。そんなのは、あなたにも周りにも傷をつけるだけ。自分であがいて自分で選ぶのは苦しいが嘘もない。ダメならよして次の手を自分に打てば良いのだ。安易な助けも来ないが、なにを目指してもいい。

    その覚悟は、たぶん私も、そして、あなたも強くする。

    フィンランドに私は、旅行者として行ってみようと思っている。車椅子で一人旅は、楽じゃないが、好きな服を着て、きっと行く。

    チカさんの本を読み始めた時、私は仕事ができない自分が嫌だった。バイトやパートでいいから、ちゃっちゃとお金が稼ぎたかった。文章でお金を頂いていたこともあったが、無茶苦茶な量を書いて無理をした。

    病気は一生付き合わねばならない。いい大人が今更夢でもあるまいと、研究志望も、もういいやと思っていた。ついでに言えば、ゲームの中で小説を書く仕事も、一度諦めた。文章だけが取り柄、と何とか言える自分が、諦めた。

    年齢だけが重なり、家族のために金の工面やら心配の肩代わりやら、看病やらがあって。まあつまり、八方塞がりだったのだ。それも一日二日じゃない。年単位。

    でも。

    どうもそれも据わりが悪かったのだ。

    これでいいの?本当に書きたくないの?
    本当に研究も諦めるの?

    やってる人が羨ましくて、よだれが出そうなくせに。

    そういう時にチカさんの本を読んで、その行動力が眩しくて、良いなと思ったのだ。そうして私は一つのことに気づく。

    「私、今、何見ても読んでも、感動してない。したいこともない。ただ、お金と責任と病気と、心の通わない苦しさに、潰れそうなだけだ。」

    これじゃだめに決まってる。前向きじゃないんだもの。文章なんか浮かぶわけない。ましてギャラなんか発生する仕事にならない。研究だって一度ダメになったなら、もう一度リトライしたらいいのに。

    そこで私、こつこつ本を読んで、ブクログだけは更新した。映画も見た。アニメもいい。何見ても読んでも楽しくない、ごはんも欲しくない自分にエンジンをばぉん!とかけてやりたかった。

    こころを動かして、自分の人生を自分で蹴り飛ばして、前に進めるには。なにか感じる自分をもう一度。

    更新はしてないが、本についてのブログを作った。書かなきゃと思うのをよした。書ける時に書いて記事を貯めればいい。

    卒業研究は、新しいゼミで今年頑張り始めた。すっごい優秀な方ばかりが仲間で、震えそうだ。

    ゲーム内でSS(短いノベルのこと。ゲームの世界観に合ったものを書かせて頂く)を執筆するのは、ある会社様で試験に合格させて頂いたばかりだ。ご依頼頂ければ、名前入りでその記事は公開される。

    無記名記事の多いライティングのお仕事の中で、これはすごいことなのだ。今?まだ初依頼は頂いていない。でも、一歩は踏み出せている。

    やるか!って思うまで、思わずキーボード叩くまで、人から見たら遊んでるだけに見えたかも知れない。何なら自分でもそう思った。

    でもね。やっぱり

    「やるか!」

    を待ってあげる力を、チカさんのご本にもらって良かったと思うのだ。

    「やれそう!今かも」

    に従ってよかった。焦っていたら、きっともっとダメだったろう。

    「失敗したって上手くいくまでやればいいもん。ダメでも元々手詰まりだったし。こんなの息詰まっちゃう。やってみようよ」

    ってなるには、時間と、遊んでるように見えても、内面の戦いが必要だったのだ。

    この本の中には、こういうくらい描写はない。それでもみんな、そういう部分は察して、チカさんを力一杯応援してしまう。そこがいいのだろう。好きなことを満喫するチカさん、頑張るチカさんを拝見したら。

    次はあなたと私の番だ。

    心にひっかかってる「ほんとはこれ、やりたかった」を。出来るところから、ちょっぴりやってみないですか?

    そうしていつか。

    そんなあなたと私が、旅先。ヘルシンキの街ですれ違って。

    にこっ!(^^)

    なんて出来たら、素敵じゃないですか?

  • chikaさん‼︎本当に本当に素敵な人‼︎‼︎

    ■予想もできないことが起こるだろうと覚悟していた。そして、そんな未来も「生きている」と言う手応えに変えて生きていきたいと思っていた。
    ■失敗しつつも、少しずつ自分の生きる力を鍛えたい。
    ■ 今の自分にも…小さくても、「私だからできること」があるのかもしれない!
    ■仕事は人生の1部だ。自分にとって1番大事なのは、1度しかない自分の生活そのものだよ。
    ■採用で1番重視したのも人柄。どんなにスキルがあっても、大切なのはチームワークだからね。良い人のところには良い人が集まる。
    ■好きな人には親切に。苦手な人には丁寧に。
    ■仕事で1番大事にしている事は「目の前の人を好きになる」ことだと思う。一緒に働く仲間も、お客様も、「仕事だから」ではなく「この人のために」と言う気持ちから生まれるサービスは、全く温度感が違ってくる。きっとそれは相手にも伝わるし、何よりも自分自身が楽しい。「誰がやっても一緒」ではなく「あなただからお願いしたい」と言われる仕事の裏には、「私もあなただから頑張りたいんです」という愛が込められていると思う。
    ■人生には「今だ」と感じる瞬間があると思う。
    ■仕事を探すときに、1番大切なのは「人」だよ。どんなに良い料理を出していても、作る人があるければ意味ないからね。

    …なんだかスナフキンのようだ(笑)

  • フィンランドに移住して、言葉も十分わからない中で12時間働いて、チームメンバーが最高だったのは良かったけれど、残念ながら急にレストランが閉店して…。
    ここには書かれていない、途轍もない不安・怒り・理不尽が彼女を襲ったであろうに、それを「フィンランド1年生」という表現で刊行できるchikaさんはすごく強い。
    読んでいて泣きそうになった。っていうか泣いてる

  • ・好きな人には、親切に。苦手な人には、丁寧に。
    ・けれど、どんなに忙しくても守り続けたマイルールがある。それは、「一日7時間寝ること」、そして、「何もしない日曜日を持つこと」だ。…(略)…人は寝ないと元気が出ないし、人生には“自由な余白”がないと楽しめない。

  • 北欧こじらせ日記第三弾!
    今作では、フィンランドに移住し、生活をスタートさせたところから始まる。
    就職先のレストランでは、ワークライフバランスを徹底したメンバー達と意見を交わし合い、忙しい時も、不安を抱えている時も、共に解決して乗り越え、充実した日々を送っていた...が!
    まさかのフィンランドのインフレ事情の煽りを受け、突然レストランが廃業。
    とりあえずビザの関係もあるため、個人事業主という形で作家として活動していくみたいだけど...。
    寿司職人として活躍していくchikaさんをもっと見たかったな〜なんて。
    どんな道にせよ、大好きなフィンランドで頑張ってほしいな。

    It is what it is!

  • 夢を叶えた先にも生活はあって、結局は何処で暮らすにしても自分を変えるのも守るのも自分なんだなーと

  • 今年はこの「北欧こじらせ日記」を読んで実際にフィンランドに行ってみました。北欧を好きになるきっかけでもあるこのシリーズがフィンランドの生活を教えてくれます。出たら手に取ってしまうシリーズです。

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著者プロフィール

北欧好きをこじらせてしまった会社員。フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。移住のために、会社員生活のかたわら寿司職人の修業を始める。モットーは「とりあえずやってみる」。そんなこじらせライフをSNSアカウント「週末北欧部」にて発信中! 好きなものは水辺、ねこ、酒、1人旅。初著『マイフィンランドルーティン100』(ワニブックス)も大好評!
Twitter @cicasca
Instagram @cicasca

「2022年 『北欧こじらせ日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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