青山ロブロイ物語: 安部譲二と暮らした七年間 瓔子と譲二とジャズ

著者 :
  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418875023

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  • 日本航空のステュワーデスから安部譲二と結婚した昭和43~50の7年間を回想した作品。遠藤瓔子 著「安部譲二と暮らした7年間 青山ロブロイ物語 瓔子と譲二とジャズ」、1987(昭和62)年9月発行。1部が「俺」の部で、2部が「私」の部になっています。あとがき(安部譲二)によると、昭和50年、著者に捨てられ、かつ刑務所に送られて、4年間の刑務所生活になったとか。男児2人をしっかり育ててもらって感謝。復縁を願っても無理だったとか。

  • 作家・安部譲二と内妻?遠藤瓔子が青山に開いたロブロイという店名のライブスポットの物語。中身は、俺の部という体裁の第一部と、私の部という名の第二部の2部構成で、第一部は安部譲二が書いているという体で遠藤瓔子が書くというスタイル。第二部は遠藤瓔子自身の語りとなっている。
    さて、中身は、7年間存在したというロブロイという店の客達のことを書いているが、思いのほか、当時の安部譲二には反社会性が強く、実際、最後は、遠藤瓔子の手で投獄され、その間にロブロイを閉鎖するという結末になっている。
    そんな店に、ミュージシャンや俳優たちが出入りしていた。までは、社会背景を考えると許容範囲かもしれないが、高校を中退したばかりの矢野顕子も、というのは驚くべきこと。ただ、一番面白いのは、そのくだりかなとも思える。
    対して、最後に登場するタモリは、テレビに登場した頃のネタをやって、ロブロイでもウケていた、という出方で余り裏話っぽくないかなと思えた。

  • 安部譲二さんと聞けば『塀の中の懲りない面々』だけど、未読のため単に"昔時々TVに出ていたオジサン"というくらいのイメージしかなかった。が、どこかでこの人のあまりに破天荒な経歴を知り俄然興味が湧き、でも塀の...ではなく元奥さんが書いたこちらを読んでみた。小説家が書いたものではないから(そもそも小説ではないし)読みにくさもあるけどそれなりにおもしろいし、すでに別れている上に元奥さんは安部さんを刑務所に"ブチ込んだ"のだそうだけど、そんなことは超越した次元にいるらしい2人の関係性が良かった。他にも何冊かあるようだから読んでみようかな。本書とは関係ないけど、安部さんのサイトで東日本大震災後の原発事故について書かれた文章を読んでその慧眼に脱帽し、また潔さに敬服した。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4418875026
    ── 遠藤 瓔子《青山『ロブロイ』物語 ~ 安部譲二と暮らした七年間 瓔子と譲二とジャズ 198709‥ 世界文化社》
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19391128
     遠藤文庫 ~ 空飛ぶ金魚女 ~
     

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