大阪のスラムと盛り場: 近代都市と場所の系譜学

著者 :
  • 創元社
3.73
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422250274

作品紹介・あらすじ

本書は、ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』の一文を導きとして、現在では「ミナミ」として知られる大阪の旧市街地南部の歴史を1880年代(明治中期)〜1920年代(大正・昭和初期)のなかで観察し、盛り場、貧民街、市場、商店街、遊廓など、さまざまな場所の創出や変容、そしてその消滅を「場所の系譜」としてたどり記述する試みである。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現・日本橋界隈にあった「名護町(長町)」のスラムは、いつ無くなったのか。今でも残る「飛田新地」はどうやって出来たのか。大阪のスラム街の変遷が、膨大な資料とともに判りやすく解説されている。資料性は抜群。

  • 都市の盛り場(ハレ)の空間と、ケの空間は表裏一体。
    大阪のマチをよみとく、新鮮な材料。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

加藤 政洋(かとう・まさひろ):1972年長野県生まれ。立命館大学文学部教員。専門は人文地理学。著書に『大阪──都市の記憶を掘り起こす』(ちくま新書)、『酒場の京都学』(ミネルヴァ書房)、共著に『おいしい京都学──料理屋文化の歴史地理』(ミネルヴァ書房)などがある。

「2023年 『京都食堂探究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤政洋の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
エーリッヒ・フロ...
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×