- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422701448
作品紹介・あらすじ
外国映画や小説に必ず登場するティータイム。「紅茶占い」や「アフタヌーンティー」などティータイムにまつわる60の絵画とその背景にある歴史文化を、有名紅茶教室講師がご紹介。心躍るティーカップや銀器、さらにティーストレーナーといった「見たことはあるけれども名前は知らないもの」の数々のエピソードを多数収録。「ピクニックティー」などの紅茶にまつわる楽しい習慣も解説する。豊富なカラー絵画の拡大&トリミングから、天才画家の圧倒的な描写力で描かれた小道具や、屋敷のインテリアなどの魅力も見えてくる。紅茶の香りまで漂ってくるかも。
[内容紹介]
アトホーム――メアリー・カサット《お茶》
庭――クロード・モネ《昼食》
ピクニックティー――ジェイムズ・ティソ《休日》
ブルー&ホワイト――ジョージ・ダンロップ・レスリー《お茶》 など
感想・レビュー・書評
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紅茶が辿った歴史や文化を60のキーワードと名画で解説。
“アトホーム”から始まり“ロタンダ”までの五十音順の
キーワードで、各4ページにカラー画像の絵画、部分拡大と解説。
参考文献、図版提供一覧有り。
欧米の絵画に描かれた、紅茶に関する60の歴史や文化を解説する。
それらの絵画は紅茶文化の貴重な資料です。
紅茶を中心にした歴史や人物、当時の社交の場での紅茶とマナー、
女主人の役割と家政本、紅茶に関わる衣食住と文化等を、
絵画の中から探し出し、分かり易く解説しています。
ルノワールの、徒弟時代に絵付けをした子ども用の茶道具。
テート・ギャラリーと角砂糖の関係。
ディケンズやサッカレーの作品に登場するティーガーデン、
ヴォクソール・ガーデンの当時の賑わい。
英米の児童文学に登場するバター付きパンについて。
雑学として愉しむのも良し、絵画を愉しむのも良し、
描かれた茶器を愛でるのも良し。お供はもちろん、紅茶です。 -
アガサ・クリスティのポワロシリーズやマープルシリーズのテレビドラマが好きです。
特に、食事の場面。
朝食や夕食にお茶の時間、食器や料理に目が釘付けになります。
悲しいかな、紅茶が飲めなくなり(烏龍茶や杜仲茶も)本を読みながらのティータイムは出来なかったけど、60枚の絵の知識豊富な解説は面白かったです。
受け皿で飲んでいた事は、林望先生の本で知っていたけど、絵画で見ると思っていたような滑稽感も無く、ロマノフ朝時代の優美な美しさに感動しました。
時間の流れ方が違うなぁ~。としみじみ感じました。
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京都にある京セラ美術館のショップにて購入。
「何気ないお茶のシーンには、メッセージが隠されている」
名画に関する知識はもとより、紅茶に使われる用語に関する説明も豊富で、満足度大!
美術館で購入したというプレミア感も相まって、大切にしたい一冊となった。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50329997 -
紅茶の文化や歴史を60の絵画と巡ってみよう!という本。紅茶が好きで興味本位に読んでみたけど面白い。アトホームという私がその時代にいたら発狂するようなおもてなし文化やアールグレイはグレイ伯爵、貴方のマドレーヌは?という素敵な言い回し、と勉強になる。
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氷砂糖の透明感に心ときめく。紅茶も砂糖も今とは比べもののならないほどの贅沢品だったことを忍ばせる描写。昨日よりも丁寧にお茶の時間を愉しみたくなる。
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書店でカバーの美しさにひかれて立ち読みしたら、紅茶文化に関わる美しい絵画がたくさんのっていて、面白そうなので、思わず買った。
値段は少々張るけれど、花布、見返しの紙など、細部に至るまで美しい装丁を考えれば、納得。内容も、紅茶に関わるトリビアが満載。読んでとても優雅な気分になった。
紅茶がそれほど好きというわけではないけれど、本書を読んだ後、専門店に行っておいしい紅茶が飲みたくなった。