将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422750262

作品紹介・あらすじ

昨今はタイトル戦の報道のほか、コンピューターとの対決、バラエティ番組の出演などで将棋の棋士は認知度が高くなった。しかし将棋界の仕組みや、どうやったら棋士になれるか、棋士がどんな生活をしているのかといったことはほとんど知られていない。本書は棋界に入ってほぼ半世紀になる著者が、将棋界の仕組みや棋士の本音をエピソードを交えながら面白く読者に伝える。将棋界がすべてわかり将棋が10倍楽しめるようになる1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 将棋の棋士について、一般の人が疑問に思うであろうことを中心にかかれた一冊。著者らしいざっくばらんな書きぶりがユーモラス。将棋観戦のお供にどうぞ。

  • 藤井聡太四段の活躍による将棋ブームの影響を受け、手に取った。棋士はどうやって稼ぐのか、どうやって棋士になるのかわかりやすく書かれた本。将棋はネットで中継が行われており、みれば解説もあってなかなか楽しい。この本を読めば、背景まで分かる。1つの話題を2ページでまとめている。知りたいことはおおよそ書かれているものの、一般的に知りたい内容の順番で並んでいるのでもないかなあ、と思った。

  • 青野照市九段の「プロ棋士という仕事」2016.10発行です。棋士の仕事、将棋界の仕組み、将棋の第一歩 の3つの章立てです。将棋全般についてとてもわかりやすい本でした。三段と四段の差は、アルバイトと役員の差に匹敵、相撲界でいうと幕下と十両の差という比喩でした。また将棋の800勝がプロ野球の200勝投手か?も面白い例えです。また、平成23年公益社団法人化を機に、これまで会員でなかった女流四段以上とタイトル経験者の女流棋士も会員となったそうです!これは嬉しい話でした。

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著者プロフィール

青野照市(あおの・てるいち)
1953年1月31日生まれ。静岡県焼津市出身。
1968年、4級で奨励会入会。(故)廣津久雄九段門下。
1974年4月1日四段。1994年8月5日、九段。
本格的居飛車党で、急戦を得意とする。
考案した対四間飛車の「鷺宮定跡」や横歩取りの「青野流」は升田幸三賞を受賞した。
1974年度、第5回新人王戦で棋戦初優勝。1989年度、第37期王座戦でタイトル初挑戦。
棋戦優勝は合計3回。
将棋大賞は勝率1位賞、新人賞、連勝賞、升田幸三賞(2回)。
日本将棋連盟の理事を長年務める。
国際交流基金設立20周年記念感謝状、しずおか大賞、外務大臣表彰など、表彰多数。

著書は「鷺宮定跡」(マイナビ出版)「観る将もわかる将棋用語ガイド」「最新棒銀戦法」(創元社)など多数

「2022年 『将棋・棋士の素顔――知られざる千駄ヶ谷の魔境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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