コンスタンの思想世界―アンビヴァレンスのなかの自由・政治・完成可能性
- 創文社出版販売 (2009年4月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784423710715
感想・レビュー・書評
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従来、バーリンなどによって好意的に引用・評価されてきたフランス近代の思想家バンジャマン・コンスタンの思想を、彼の「ペルフェクティビリテ」論を中心にして解釈しようとする研究書。コンスタンが「近代人の自由」などの政治的諸価値を重視するのは、その「ペルフェクティビリテ」論に基づいており、それはヘルダーの歴史哲学の影響を受けつつ形成された歴史主義的な「進歩」を重んじる観念であったという解釈を提示する。モンテスキューやトクヴィルなどフランスの自由主義の系譜に注目が集まっている現状において、本書により、その系譜に連なるコンスタンにもより一層の注目が集まることを期待したい。
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