- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784426603878
感想・レビュー・書評
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社会起業をめざして思考錯誤してた時、フェイスブックで誰かがこの本のこと投稿してて、気になって購入。
社会を変える小さな一歩につながる旅。日本を離れ異国の地での様々な出会いによって、どんどん成長していく夫婦の姿にたくさんの勇気をもらいます。
人として生まれたことの喜びって、こういうことでもあるんだろうなあと深く感動。旅も社会貢献も大好きな方にめちゃくちゃおすすめな一冊。自分の人生とともに、社会を変える、そんなトラベル、いつかする!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「社会貢献」特に寄付を募ることに引っ掛かるものを感じていた夫婦が、現地の社会に飛び込んで、「自己満足でいいんだ」ということに気付き、活動を繰り拡げて行く。そして、ブログの読者も巻き込むに至る。
当事者に悪影響を与える可能性には気を配りつつ、活動の方法を模索して行く過程がよい。 -
2013年23冊目。
ワクワクによる鼓動の高まりが止まらなかった。
「ここからなら自分にもできる」とプロジェクトを立ち上げた頃の自分に、
もう一度出会い直せた気がする。
言説や理論ではない、等身大でガチンコの社会貢献・国際協力の形が綴られていた。
本当に正しいのか、自己満に終わっていないか・・・
そんな人間らしい迷いを持ちつつも、
それでもやれる何かに向けて一歩を踏み出したとき、
多くの力が不思議と集まる・・・
その高揚感が思いっきり伝わってきた。
旅関連の本の中でも指折りの一冊。 -
友人が書いた本なのですが,夫婦で世界中を2年間旅して,気付いたことを赤裸々に書いている本です。新しい旅の仕方と人生としての生き方を考えさせてくれる名著です。本当に魅力的な夫婦なんですよ!是非読んでみてください。
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始めることに戸惑っている人、偽善的でふみこめない、
「ボランティア」に抵抗のある人にお勧め。
世界一周をしながら満足に収入の得られない小学校や人々と出会い、
彼らの中に入って、一緒に現状改善をしていく夫婦の旅記録。
―特に響いた言葉の引用
*ジコマンとか中途半端とかうじうじ言う暇があったら、とにかくやったら良いんだ。あぁ、と胸を打たれて何かしたいと思うものがあったら、とにかくやったら良いんだ。
*それが私たちの「やるべきこと」ならきっと道が開ける。だからもしも道が開けたなら、どんなに苦しくてもやりとげよう。
*前を向いた小さな力は、同じ方向を向くほかの力と一緒になり、それは流れとなり、大きな力を生む可能性がある。
*未来のHOPEの一片にでもつながるのであれば、どこでもいい、何でもいい、できる限りでいいじゃないかという僕らの価値基準「セルフィッシュ、紺パッション(自分勝手な思いやり)」
―
ここからは自分の経験を振り返っての感想になってしまうので、
あまりレビューぽくないが、自分の記録として。
2012年10月にカンボジアへボランティアへ行ったとき、
そこの子供たちがボランティアの日本人へ習慣のように物乞いする姿、
なんとなく形式ばった感謝に結構ショックを受けて帰ってきた。
本当にこれが現地の子供たちにとって良いことだったのだろうか・・・
何度も考え、もうボランティアはしたくないな、と思っていたところに
この本に出会うことができた。
そこで思ったのは、上記のボランティアで、今までの日本人と同じように
物乞いと付き合い、同じように授業をするのではなく、
少しでも現地で、子供たちに物乞い以外の方法を教えてくれば
よかったのかなという気持ちだった。現状にがっかりしただけで
帰ってきてしまい、なんとも悔しい。
ボランティアの中で、一人日本語を熱心に学ぶ男の子(コンキア)がいた。
彼はみんながするような物乞いが一切なく、唯一ほしがったものは
指さし会話帳のカバーについていたあいうえお表だった。
漢字を教えると、次の日かけるようになったことを教えてくれ、
私の前で習いたての漢字を披露してくれた。
自分の教えたことを復讐して、習得してくれた。
私はコンキアのことがすぐに大好きになってしまった。
そんなコンキアは、学校に来るカバンがビニール袋だった。
本の言葉を借りると、彼のHOPEを見たからか、
この子にもっと良いカバンをあげたいな、と思った。
しかし、周りからの物乞いにつかれていたのと、
生徒に対して贔屓をしても良いのかと思う気持ちがあって、
結局自分のカバンは渡さずに帰ってきてしまった。
今思えば、なんでこれをあげたくなったのか、
理由を添えて渡して来ればよかったと後悔している。
物乞いをする子にも、もっと向き合って話をしてくればよかったな、とも。
少しでもやりたいな、と思うことがあったら、とにかくやってみる。
この本をキッカケに気持ちを強く持ち直すことができた。
ずっと憧れていた、何か社会に対して働きかけながら世界一周をする
(この本で言うと、ソーシャルトラベル)、将来はわたしもできるよう、
もっと動いていきたい。