いい加減な夜食

著者 :
  • アルファポリス
3.45
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本棚登録 : 267
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434172618

作品紹介・あらすじ

ハウスクリーニングのバイトをして学費を稼ぐ大学生、谷本佳乃。ある日彼女が、とある豪邸の厨房を清掃していたところ、その屋敷の使用人頭が困り顔でやってきた。聞けば、主が急に帰ってきて、夜食を所望しているという。料理人もとっくに帰った深夜の出来事。軽い気持ちで夜食づくりを引き受けた佳乃が出したのは、賞味期限切れの食材で作り上げた、いい加減なリゾットだった。それから1ヶ月後。突然その家の主に呼び出されたかと思うと、佳乃は専属の夜食係として強引に雇用契約を結ばされてしまい……。ひょんなことから始まる、一風変わった恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • 夢見る乙女のための小説。

    「ぼったくり」「厨房男子」ですっかりファンになったので、これも読んでみましたが、完全に夢見る女子のための恋愛小説だった。

    王子様と庶民の恋愛はいいとしても、エッヂの描写がなんかキモくて苦手でした。

    著者はエロなしかつ料理の話の方が断然面白いのに、この頃はわかってなかったのね。

    つーか、これが著者の書きたかったことなんだろうなというのがよくわかりました。

    続編も読むけど、期待できんかな〜。

    女子にはいいかも知れないけど、男性にはあまりオススメしません。

  • 「いい加減な夜食」
    適当に作ったはずが。
    普段の食事がいいものばかりであるからこそ、寄せ集めで作られたまかない飯が気に入ったのだろうか。
    就職先が決まっていない状態であれば喜ばしいことだが、行き先が決まっているのに強制されるのは嫌だろうな。

    「いい加減な休日」
    気に入られた結末は。
    ただでさえ言葉少ないのだから伝えたい事は口にしなければ、身体だけの関係と思っても仕方ないだろ。
    使用人の頃から自由がないぐらい激しい束縛のせいで、妻となってからも息苦しい日々だったのかもしれないな。

  • 食べ物の話かなと思ったらベタベタのラブコメだった。

  • ここで「ぼったくり」が出てくるとは!
    6巻か7巻だと思うけど、読んだばかりだったから偶然に本当に驚いた。

  • 夜食係という風変わりなバイトとして登場した佳乃ちゃん。
    出会いも面白いけれど、バイトを辞めることになったところから、急展開。
    俊紀さんも経営者としてはすごく有能で、見た目も中身も素敵なのに、不器用さが何とも魅力的。身の回りの世話をする宮野さん、料理人の山本さん、スタイリストの門前さん、俊紀さんの両親も登場する人物たちがキュートで、あっという間に引き込まれてしまった。
    後半でやっとお互いの気持ちに気づきあえた2人。
    波乱含みな結婚ではあったけれど、これからどうなるか続編が楽しみ♪

  • 軽い感じで読めた。
    サラブレッドなのに自分の足で立とうとする佳乃はえらいなぁ。。。

  • 俺様な雇い主にスーパーネガティブヒロイン(スーパーはネガティブにもヒロインにもかかっている)の超絶じれったい恋愛話。夜食とは……。

  • 久し振りに全部の作品を読んでみたいと思った作者さん。
    タイトルからしてお料理系の本かなーと期待したけど、料理の描写は極々少ない。料理の知識はあまり得られませんでしたね(^_^;)
    ドイツの家庭料理?ジャンクフード?の件は良かったし、社交界の所作?やマナーみたいなちょっとした雑学が散りばめられてて、そういった所に惹かれて読み終える事が出来たといっても過言ではないかも。
    読み始め数ページで、「ケータイ小説っぽいな」とおもったら、やはりWeb小説出身の方でした。
    それがマイナスでもプラスでもありませんが(^_^;)
    マンガ本で読みたいなーと思いました。
    シンデレラストーリーでハッピーエンドで、女なら一度は夢見ちゃう世界。
    ちょっと子供っぽいなーと思いながら読み進めていましたが、面白く一気読みでした!
    早速まずは図書館で、漁ろう♪♪
    楽しみが増えた(*´∀`)

  • シンデレラストーリー。
    好みが分かれるかもしれません。
    私は、庶民的な、ご飯の美味しい小説が読みたかったのです。

  • そうそう、これ!
    ようやく作者のコレって本を発見。
    タイトル忘れてた。
    そして、このハーレクイン的展開が懐かしい。
    何処まで話が大きくなるんだ!って。

    ある豪邸の厨房の床掃除の代役に駆り出された佳乃。急遽、主人の夜食を作ることになる。
    冷凍のご飯と有り合わせで作ったリゾット。
    このリゾットを食べた主人から呼び出された佳乃は、専属の夜食係として強引に契約を結ばされることになる。

    もっといい加減な夜食がいろいろ出て来るかなって期待したけど、話はソコが中心でもないからなー。
    とにかくヒロインが天然ドジっ子でなく、しゃっきりとカッコイイとこがこの内容でも読めるんだろうな。

  • どうしよう・・・。
    めちゃくちゃ面白かった・・・。
    よかった、休日に読んで。もうなんやろ、息をするのも忘れてイッキに小1時間で読んだな・・・!
    そのくらい、面白かった!!

    なんやろうもう、これですんさまを妄想するなといわれても、無理よね!?
    すんさまだこれ。
    こんなけ囲いまくるすんさまを書きたいィィ!!!


    タイトルがタイトルなので、「ぼったくり」の、ようなほわわーんとした話を想像して読み始めたもんやから、うんもうびっくり!!
    著者はこういう作風もあるんや!!

    なんやろうもうこのエロさ・・・? 少女まんが的エロさ・・・?
    いや、エロいというのとはまた違うんかな。しかもそんな言い方あかんよな。あかんけど、きゅーんとなったよ。
    そもそもこの「プリティ・ウーマン」みたいな(かなり違うか)シンデレラストーリーは後にも先にも女子の夢やろ!?

    しかも最近はここに「仕事」も、絡んでくるんやな~、と、思った。

    ここで充分完結してると思うのに、まさかの続編があるなんて!!! 嬉しい悲鳴

    無事、俊紀と佳乃の関係がはっきりしちゃった以上、この先は話が面倒臭くなるだけなのか、はっきりしちゃってもキュンキュンする展開が待っているのか、果たしてどうやろう~。
    どっちに転ぶかわからんけど、続編も即リクエスト中です。
    ああ、早く手元も来ないかなあ!!!

    「ぼったくり」でも知ってたつもりやけど、著者は電子書籍からの小説化デビューなんやねえ。
    しかも、主婦ぽい!?
    あ、なんか、わかる気がする。主婦ぽい。なんか、主婦ぽいわ!!!


    そしてまさかの「ぼったくり」登場。美音さん(セリフだけの)登場。
    あ、そういえば、「ぼったくり」のお客さんに、百貨店勤務の朋香ちゃんて、いてたような気がする!!!

    ・・・と、ちょっとテンションがあがったー。
    同作家で他シリーズがリンクしてここまで「うわっ」てなったのも久しぶり。

    ほんで、俊紀と佳乃のような二人が書けるんやったら、美音と要のあのキュンキュンする遠めの距離感にも納得。

    なんやろうなあ、お互い憎からず思っているのに、はっきりさせる勇気がないっていう関係にキュンキュンすんのかな~、私は!!


    でも、俊紀が佳乃のリゾットに一目ぼれした理由は、やっぱり著者らしく
    「ハッ」
    と、させられるものやったよ!

    また、それを語るのが宮野さんっちゅうところもね~・・・。

    どうも、このシリーズもいくつか続いているうえに、番外編もあるようなので、きっと宮野さんや山本さんが登場するんやろうな~。
    年配のオジサンをイキイキと書くのは、有川浩氏と通じるものがあるな・・・(笑)。

    ああ、面白かった!!

    (2016.06.05)

  • ハウスクリーニングのバイトをして学費を稼ぐ大学生、谷本佳乃。ある日彼女がとある豪邸の厨房を掃除していたところその屋敷の使用人頭が困り顔でやってきた。聞けば、主人が急に帰ってきて夜食を所望しているという。料理人もとっくに帰った深夜の出来事。軽い気持ちで夜食作りを引き受けた佳乃が出したのは賞味期限切れの食材で作り上げたいい加減なリゾットだった。それから一カ月後。突然その家の主に呼び出されたかと思うと、専属の夜食係として強引に雇用契約を結ばされてしまい……。

    お金も権力もめっちゃもってるイケメン俺様社長と、無欲で鈍感で女子としての自信はまるでないけど元お嬢様で知識も豊富運動神経も抜群料理も上手で化粧すると最大限に活かされる美貌の持ち主で気が利いて全ての人間に愛される系主人公。強引な主人なんて嫌いだけど愛されてて何が起きてもお金持ちパワーでなんとかしてくれてベッドではラブラブなの!そうか、秋川さんはこういうのが書きたかったのか?いやわかるよ、好きだよねそういう設定。私も好きは好きだよ。なんでもいいけど主人公が本当に後ろ向きすぎてしんどいぞ。あとエピソードなく後出しで実はこんなに好きだったんです、もやめていただきたいな。続刊はもうちょい落ち着いているのを期待。

  • モノスゴク 久し振りの キュンキュン小説♪ 俺様系、サイコー!!

  • 二人のすれちがいっぷりがとても面白かったです。

  • 展開が早過ぎるのは否めない。けど、好き‼︎

    女子だから。アタシ、も。

    あはは。

    そして、母なので。
    「あの子は馬鹿だけど愚かではない、って言ったはずよ」

    ぼったくりも!
    で、てきてるぅ‼︎

  • 夜食が題名の割に夜食が関わってくるのは最初のほんのさわりだけ。出来すぎた財閥の俺様御曹司に気に入られた苦学生のアルバイトと思いきや、ヒロインも結局は良家の子女かつ作法が身に染み付いたお嬢様。しかも徐々にわかる感じでもなく「実は良家の子女である」ときてポカ〜ン…
    あまりに自分に自信がなさすぎて自己卑下しまくるヒロインと、ヒロインを手に入れたくてたまらない御曹司は愛の言葉をささやく前にヒロインとみるや所構わず襲いかかる…
    動物かよ…
    展開早いのは仕方ないにしても、あれだけ嫌ってたにも関わらず嫌いなのは初めだけ、やっぱりずーっと好きでしたー!しかも御曹司の周囲は誰ひとり反対なし!逆恨みされて誘拐未遂にもあったけど、御曹司の名前出したら途端に聞き分け良く…はリアリティーなさすぎかつお粗末すぎる。
    トドメはこれから面白くなるのかなー?って時に「4年後」…え、4年後!?しかも役職変わってるし…
    全体的に乙女の夢と妄想を詰め込んだマンガチックな内容。
    タイトルに惹かれて購入しただけに、夜食がほとんど関わってこないのは非常に残念だった。

  • 『夜食』の響きに惹かれて。
    軽いのでさらっと読了。



    完璧じゃない私には佳乃の作った
    『なんちゃってリゾット』は
    きっと胃に染みないだろう。



    恋は一瞬の隙をついてやってくる。

  • 見事なWEB小説。好きだな。

  • シンデレラストーリーだよね

  • 深夜にバイトで入った佳乃の作った夜食が気に入り、嫁にするまで5年。
    傲慢で金持ちで唯我独尊な彼に振り回される彼女の心中と、そんな二人を温かく見守る周囲の視線がドラマティックなロマンスです。
    夜食係はさわりだけ
    全体的に鬼ロマ。
    詰め込みすぎな感じもするが、ラストまで、ジェットコースターでワクワクした

    ビックサンダーマウンテンには乗らなかったけれど。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3128.html

  • タイトルから、適当に作った夜食が主の目に止まり、作中でも料理がいっぱい登場するのかな?と思ったのだがそうじゃなかった(笑)夜食係から秘書になり、最終的には嫁になった。乙女の夢が詰まったシンデレラストーリー。でも、苦学生だった佳乃が、なんだかんだ言いながらも完璧に何でもこなす、できちゃうのでそこで読むのが止まってしまってた。個人的には努力して成長していく主人公が好きなので、最初から実は何でも出来ます!的な子はあまり…。だから序盤で読むのが止まってしまったんだな。あと佳乃の後ろ向きすぎる性格とか。まぁ気持ちを伝えるのを疎かにした俊紀にも原因はあるだろうけれど。俊紀のオレ様っぷりは凄かったけど(笑)佳乃への横暴すぎる脅しはちょっとあれですけど…。手に取る前からこんな系の話だよって分かってたら普通に楽しめたと思う。個人的にはちょっと期待が大きすぎだったのかも。でもラストのネズミの王国や魚市場でのやり取りとかは微笑ましかった。2巻も出てるけど、買うのは迷うな。だって値段が高い(笑)

  • 自信のなさすぎるできる女の佳乃に振り回される大財閥の主の話。
    自信なさすぎに度が過ぎますが、お話は素敵でした。

  • お屋敷のスペシャリストたちが本当にすてきで
    二人をほほえましく見守っているのがよくわかります。

    それにしても著者がすてきな女性なんだろうな、と思いました。
    品のある文章で大好きです。

  • 設定がまず好き。
    この人の作品はどれもそうだけど、薄っぺらい知識じゃなくてちゃんと調べてるんだろうなあと思わせられる。尊敬。

  • 【ネタばれあり。辛口感想注意】

    読む前の期待が大きかったのか、残念ながら自分好みの展開ではなく、更にヒロインとヒーローの性格が受け付けませんでした。(^_^;)

    購入前にあらすじを読んで想像していたのは、てっきり専属夜食係と社長という関係のままで恋愛に至るのかと思ってました…。
    本編を通して佳乃の作る色々な夜食が楽しめると思っていたので、最初の方しか夜食が登場せずかなりガッカリしました。

    俊紀の性格は大会社の社長という事もあり、俺様でもまだ我慢出来ました。その後、惚れた弱みでかなり優しくなっていましたし。
    しかし、佳乃の性格が後ろ向きというか、やたらと自分を卑下しているのがどうにも耐えられませんでした!
    やっぱり、前向きで健気なヒロインを求めます。
    「もしかしたら俊紀とは半年で別れてしまうかもしれないけど、それ迄は彼にも自分と一緒にいて幸せだと思ってもらいたい」
    という健気な考えを佳乃がしてくれたら、きっとこちらは目を潤ませながら読み進めて俊紀と想いを通じ合わせた後は涙に濡れて文字が読めずに感動の嵐に包まれていたと思います。
    佳乃と俊紀が出会った頃の話と4年後の話の2編が収録されているのですが、4年後のヒロインの性格が別人と思うくらい変わり過ぎてて違和感を覚えました。
    最後の方は読みながら何度途中で放り出そうかと思った事か…。
    折角なので最後迄読もうと自分を激励し、何とか読み終えました。
    ラストのハッピーエンドと、俊紀視点で語られていたのが良かったです。
    続編が出ているので興味はありますが、またヒロインの思考の所為で鬱展開になるのかと考えるとこちらも精神衛生上よろしくないので読むのは止めておこうと思います。
    この作者さんは物語の中で簡単に「○年が過ぎ」と書くので、それも続編を読むのに引っ掛かった要因の一つかもしれません。その数年の間に登場人物達に何があったのかが知りたいです。

    イラストレーターさんの描かれた表紙は凄く素敵です。俊紀が格好良く、宮野さんも素敵です。挿絵も見てみたかったです。

  • 元はムーンライトノベルス掲載作品(R18要素はほとんどないけど)。我慢してたのに結局買ってしまった一品。ベタ展開だけど、読み始めると止まらない。今回はほぼWEBのままのストーリーだったので、続巻に期待です。

  • レトルト的ないい加減な夜食づくりをきっかけに、豪邸に仕えることになった主人公。

    食べ物ネタかと思いきや…
    主との恋愛ものでした(笑)

    まぁ面白かったからよし!

  • 面白くないわけではなかったけど、俺様系のヒーローにヒロインが振り回される感じで、個人的にはあまり好きな展開ではなかった。
    ハーレもそうだけど、ちょくちょく、ヒロインが耐え忍ぶパターンがありますよね。
    あれ、あんまり好きじゃないなぁ。

  • 妄想たっぷり少女マンガだなーといった印象。
    男の言動にイライラすることも多く、主人公に同情しっぱなしだった。
    彼女が働き始めてから一気に4年が経過してしまうのも、もったいない。
    彼女がいつ彼に惹かれはじめたのか。そのきっかけのようなものがないと、感情移入しにくい。

  • 面白い。読み物としてはボリュームもあるし中だるみしないし面白い。でもね、でもね。延々ご飯の話だと思ったんだ。ひたすら夕食係が余ってる材料でお手軽夜食を作る小説だと思ったんだよ。そしてらダダ甘ツンデレラストーリーじゃんかぁー。佳乃かわいいけど!かわいいけど!求めてるものではなかったんだよー!面白いけども。

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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