- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434204920
作品紹介・あらすじ
せっかくの家を築40年で建て替える!?私の国では築400年も普通です。在日歴20年のイタリア人建築家がニッポンの「家と街」で感じた多くの「なぜ?」を分析し解決策まで提言する。愉快!痛快!!「住まい」の比較文化論。
感想・レビュー・書評
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日本在住20年のイタリア人から見て、日本の住宅事情や都市計画がいかにデタラメかについて語られる。
確かに、イタリアの方が、古い建物を生かしていたり、旧市街が美しく保たれていたりして、世界中の観光客を引きつけ続けている。私もイタリアの街や田舎が大好きだし。イタリアの欠点にも言及されるし、日本が一体どうしたらいいか、日本人が考えていくべきだという提言も、もっともで納得するしかない。
でも実現はとっても難しいことだよなあ…と思ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「今の日本の街は政治家や企業の利益や都合が優先し、景観が蔑ないがしろにされている」
日本在住のイタリア建築家である著者は、現在の日本の建築に対して警鐘を鳴らしています。本書は、著者とその友人である訳者との対談形式を取っています。日本とイタリアの建築文化を比較しつつ、日本建築の今後を模索しています。「日本の住居が数十年で改築されるのに対し、イタリアは築100年など当たり前で400年以上経たものさえある」「友人が初めて自分の家を訪れたら、中を見せて回るのが当たり前」など、日本とは異なる価値観。しかし本書は、建築に対するイタリア人の価値観や美学などを我々に鮮明な形で伝え、建築の在り方を改めて考えさせてくれます。
京都外国語大学付属図書館所蔵情報
資料ID:611387 請求記号:523.37||Gra