ダフネ (ノーチェ文庫)

著者 : 春日部こみと

• アルファポリス (2016年10月28日発売)

作品紹介・あらすじ

王太子妃となるべく、双子の王子達と共に育てられたダフネ。やがて双子の兄アーサーとの婚約が正式に決まったものの、彼女が本当に愛しているのは弟のクライヴだった。彼への恋心をひた隠して過ごしていたさなか、とある事件を機に王位が弟へ移る。そしてダフネは、想い人のクライヴと結婚することに！　けれど彼には他に愛する人がいるらしい。夜毎、ダフネはその女性の“身代わり”として翻弄され――？　文庫だけの書き下ろし番外編も収録！

感想・レビュー・書評

[あかりあさんの感想 · 2018年9月6日]

壮大なるすれ違いのお話でした。
ヒロインがとにかく健気でいいし、読者視点ではお相手の王子様の視点も
それなりに把握できているので、じれったくて仕方ないですね。
見る人が見れば執愛ってくらいの入れ込みようなんですけど。
おおよそ国内でおさまるお話ですが、世界観もわかりやすいし、
1冊丸ごとメインストーリーなので読み応えもありました。
桃色成分については、すれ違いの執愛気味なので、ヒロインからすると
若干しんどい感じの場面が多めですが、最後はしっかりハッピーエンドです。

著者プロフィール

『切ない』をモットーにした恋愛小説を書くべく、日々精進中。「あたしは魔法使い」にて出版デビューに至る。

「2017年 『女神様も恋をする』 で使われていた紹介文から引用しています。」