中山道板橋宿つばくろ屋 (アルファポリス文庫)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434243479

作品紹介・あらすじ

時は天保十四年。中山道の板橋宿に「つばくろ屋」という旅籠があった。病床の主にかわり宿を守り立てるのは、看板娘の佐久と個性豊かな奉公人たち。他の旅籠とは一味違う、美味しい料理と真心尽くしのもてなしで、疲れた旅人たちを癒やしている。けれど、時には困った事件も舞い込んで――? 旅籠の四季と人の絆が鮮やかに描かれた、心温まる時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 中山道板橋宿つばくろ屋
    2018.04発行。字の大きさは…小。

    中山道の板橋宿に有る旅籠・つばくろ屋は、別嬪の一人娘・佐久、真心をこめたおもてなしと美味しい料理が売りの宿です。つばくろ屋では、飯盛女(宿場女郎)を置きません。

    此度は、明るく、人をとことん信じる佐久を中心に、病弱な主人・伊平と奉公人を巻き込んで、御泊まりになるお客様とその奉公人の物語です。
    この本は、五十鈴りくさんのデビュー作です。
    良く調べて書いているという印象を受けますが、話が硬いなと思うこともあります。

    次作を読むのが楽しみです。
    五十鈴りくさんの本を読むのは始めてです。

    【豆知識】
    「飯盛女」とは、宿場の旅籠で食事の給仕をする女性であるが、売春婦の役割も果たした。
    江戸時代、売春が公認されていたのは吉原などの遊廓だけだが、公用の人馬を提供する任務を帯びた宿場には、遊女を置くことも許されていた。
    万治2年(1659)、宿場に遊女を置くことが禁じられると、その代わりとして飯盛女が出現した。寛文2年(1662)、幕府は、飯盛女に華美な服装の着用を禁じ、木綿以下の質素なものを着用している場合は黙認する方針をとり、享保3年(1718)には、旅籠一軒につき2人の飯盛女を置くことを公許した。
    飯盛女は、旅人だけでなく、近くの住民や馬で人や荷を運ぶ馬方などの相手もしたので、実際にはそれ以上の女を置く旅籠が多く、大きな宿場だと遊廓街のような様相を呈するようになった。千住・板橋・品川・内藤新宿の江戸四宿は、数百~1000人以上もの飯盛女を置いており、ここでは「宿場女郎」と呼ばれた。

    • ロニコさん
      やまさん、おはようございます^_^

      豆知識も読みました。
      飯盛女は時代小説を読んでいると、時折登場します。
      大体どういう役割か想像してまし...
      やまさん、おはようございます^_^

      豆知識も読みました。
      飯盛女は時代小説を読んでいると、時折登場します。
      大体どういう役割か想像してましたが、きちんとした情報を教えて頂けると、読み方も変わります。
      ありがとうございました。
      2020/05/13
    • やまさん
      ロニコさん♪こんにちは。

      コメント♪有難う御座います。
      こう言って頂けると、励みになります。
      有難う御座います。
      今後とも宜しく...
      ロニコさん♪こんにちは。

      コメント♪有難う御座います。
      こう言って頂けると、励みになります。
      有難う御座います。
      今後とも宜しくお願い致します。

      やま
      2020/05/13
    • ロニコさん
      やまさん 返信ありがとうございます^_^

      私のレビューの方にも返信頂き、恐縮です。

      今、宮部みゆきさんの「孤宿の人・上」(江戸時代の讃岐...
      やまさん 返信ありがとうございます^_^

      私のレビューの方にも返信頂き、恐縮です。

      今、宮部みゆきさんの「孤宿の人・上」(江戸時代の讃岐が舞台です)を再読中です。
      豆知識、また宜しくお願いします^_^
      2020/05/13
  • 「オヤジさーーつ」

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 私は泣きました。
    笑えるところもあり胸キュンもあり。

  • 主人公の佐久がものすごい箱入りお嬢様。非常に真っ当な正義感なんだけど、この時代の宿屋で色々な人を見てきてるだろうことを考えると、あまりに世間ずれしてなくて、その正義感が鼻に付く。とはいえ人のために動いて泣ける良い子なので、読み進めているとほっこりします。ただどうしても皆が良い人なうえに話に深みが無いのでおとぎ話的印象に。
    あまりにふわっとし過ぎて宿の経営に不安が残る。

  • 朝ドラのような感じ。主人公の佐久が色んな経験を積んで成長していく姿が良かった。
    胸キュンもあり涙もあり感動もあり人情もありとても好きな小説。おたかのところを読んでる時は泣いた。

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著者プロフィール

北陸在住。2017年、『中山道板橋宿つばくろ屋』でアルファポリス第3回歴史・時代小説大賞大賞を受賞。2018年、同作にて出版デビューに至る。

「2019年 『東海道品川宿あやめ屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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