- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434285691
作品紹介・あらすじ
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載! 旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の番外編第2弾!
感想・レビュー・書評
-
レトロな表紙が微笑ましい。
小学生の美音が母と手を繋ぎ、馨は父に
抱かれている。
今作は、歴史から始まる。初めは、
「居酒屋久保田」だった。それを商店街の
常連さん達が、~こんなに安いのに旨い゙
と言い、ぼったくりとなった。
美音と馨は、商店街の皆に見守られ、親が遅くまで働いていても、真っ直ぐに
育った。美音はしっかり者、馨は5つ
年下のせいか甘えん坊になった。
・・・・年月が経ち、美音が大学を卒業し
馨が高校3年の時、両親が亡くなった。
・・・・多重衝突事故・・・大型トラックに
挟まれた。
店の先行きを、商店街のお節介達は
心配した。でも、美音は閉店などしな
かった。高校生の頃から、店を手伝い
父の味も覚えていた。最初は品数を減らし、馨も手伝い、開店することになった。要が美音と出会うのは、まだまだ
先のことになる。
---このへんで、美音と要の出会いを
紹介したい。あれから5年以上経ち、
美音は30歳を過ぎた頃だったか。要は突然降ってきた雨に、ぼったくりという名に顔をしかめながらも、雨宿りの為に
店に入った。要は、居心地の良さと、
料理の旨さを知り、女将のことも好きに
なる。美音も要を意識するようになり、
相思相愛になる、という説明でいいだろうか?でも、そこからが大変だった。
要は、建設会社の次男、大金持ちだった。家族は、~また要の女遊びが始まったがとふたりを、あの手この手で離そうとした。でも、要は今度こそいい人
だと、判ってもらうのに、ひと苦労だった。それがあったからこそ、美音を受け入れてくれた家族の喜びも、ひとしお
だったのではと思う。
妹の馨も、結婚式まであと少し、とても忙しそうにしている。姑や舅も馨のことを、細かいことまで、考えてくれている
ようだし。良かった~
要の高校3年の頃からの友人、獣医をしている祐介が、新婚家庭を訪問した。
この時に見せた要の様子。これは、デレデレ感てんこ盛りという感じが目に浮かんで仕方がない。
さて、居酒屋ぼったくり1~11巻そして
おかわり2までで、全13巻。
もう終わりだろうか?
この先の題材がない訳ではないと思う。
美音に、おめでたが訪れて欲しいし、
姑の八重は、それを望んでいるようだ。
でもその時、居酒屋はどうすればいい
のだろうか?
まあ、み~んな幸せでなにより!!
2021、5、9 読了 -
ぼったくり居酒屋の番外編なんですね。
知らなかったです。
道理でストーリーが飛ぶと思いました。
本編が読みたいですね。 -
ぼったくりが誕生するまでの先代の話から、美音に引き継がれる過程、そして現在を描いたスピンオフにも近い作品。
美音のことだけではなく、要の過去、美音への思いも他者の目から描かれている。
毎回ご飯が美味しそう。
-
「無口な店主」
町内に来たばかりの頃。
客に寄り添うことが出来るからこそ、また来たいと思ってもらえるうえ自然と足が向ってしまうのかも。
「居酒屋の継ぎ方」
あまりにも早い別れは。
今後は二人で店を続けるなどと言われたら、気持ちは分からなくないが簡単に頷くことは出来ないよな。
「獣医師の胸焼け」
サプライズで訪れたら。
これだけ甘い新婚生活を目の当たりにしたら、食事で腹が膨れるよりも前に違う意味で満足しそうだな。
「浴衣が取り持つ縁」
着付けを教えてもらう。
姑嫁問題がなく適度な仲を保つことが出来ているのは、互いに距離の測り方を知っているからだろうな。
「遠くて近い仲」
来客は日本人ではなく。
いくら食べてみたいと言っても口に合うか等、実食してみなければ分からないから不安はありそうだな。 -
美音の両親の話、要の高校生時代の話など、昔の話に触れつつ、現在進行形の話もある。
現在進行形の話では、ますます奥さん大好き!要氏。
いちいち、笑ってしまう(笑)
架空の街、架空の人々なんだけれど、どこかの下町にありそうな雰囲気。
ただ、令和の今の時代にあるか?と言われたら。。。都内にはない気がするけれど。
しかし。。
ぼったくりが本当にあったら、絶対飲みに行きたいなー。。。
-
居酒屋「ぼったくり」の前身、お父さんとお母さんが開業する時のエピソードから始まり、姉妹が店を受け継いで再オープンした時のエピソードなど、過去にまつわる話が収録されていたので、ますます「ぼったくり」への愛着が増した。
要と美音のアツアツ新婚っぷりは胸焼けするくらいだけど、常連さんたちが代わりにつっこんでくれるので、辟易せずに読める。気配りの塊のような人たちばかり、こんな町に住みたい。 -
おかわり第2弾!
居酒屋「ぼったくり」の前身の「久保田」のオープン秘話から始まる。
美音、馨姉妹への町内会のご常連さんたちの愛情がここからだったのかと理解する。
迷い猫の章が感慨深げに読んだ。
実際、最近我が家の裏手にも野良猫ちゃん親子が住み着いてしまい、こっちも無事に保護ができた!
動物好きのお隣さんのおかげ‼︎ -
先代(美音たちの両親)が店を始めた頃と
その両親を亡くした姉妹が
お店を継いだ当時の話が読めて
商店街の人たちが「ぼったくり」を
ひいきにする理由が見えた気がします。
後半は、新装開店して美音と要の代になった
「ぼったくり」と常連さんたちの
後日談といった感じです。
番外編もこれで終わりかな? -
ぼったくり番外編2
商店街で居酒屋を開店させた若夫妻のだし巻き卵にホタルイカの天ぷら
店を継ぐと決めた美音の肉豆腐に牛肉のしぐれ煮
要の友人の獣医さん視点、新婚夫妻の鶏唐揚げの大葉ソース掛けと山かけうどん
母の浴衣姿と馨と義母さんの照り焼きチキンピザ
常連さんたちと要の取引相手、ドイツから来た客人の鰆とアスパラガス
ぼったくりの始まりに、若かりし頃の常連さんたち。
突然の別れと、美音と馨の決心。
そして、ぼったくりのこれから。
本編が終わって寂しくなったところへのプレゼント的なお話たち。
こんな世の中になっちゃったからこそ、更に!美味しいものを食べて飲んでワイワイがほーんと、羨ましいー!
-
秋川滝美さん「居酒屋ぼったくり おかわり!2」、2021.3発行。表紙は久保田健吾、奈津美、そして美音と馨です。とても可愛い二人です。番外編第2弾。美音と馨の両親、ぼったくりの主夫婦が多重衝突事故で亡くなり、美音がその店を引き継ぐために頑張る話。美音の亭主、佐島要の少年時代の話。馨と哲が結婚する話などが盛り込まれています。番外編、いいですね。楽しく読了しました。
-
初めまして!
ゆうママと申します!
私も同じ時期にこの本を読みました。
幸せ~でなによりですよね!1巻からずっと読んできました。レビューにも...初めまして!
ゆうママと申します!
私も同じ時期にこの本を読みました。
幸せ~でなによりですよね!1巻からずっと読んできました。レビューにも書きましたが、美音におめでたが来てほしいと思っているので、やはりおかわり3をと思っています。
m(__)m2021/05/13
-
本当に、みんな幸せで何よりですよね!
登場人物の幸せな今後をもっともっと読みたいので続編でてほしいですね。
本当に、みんな幸せで何よりですよね!
登場人物の幸せな今後をもっともっと読みたいので続編でてほしいですね。