幕が下りて

  • 星雲社
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434322488

作品紹介・あらすじ

ロデリック・アレン警部をフューチャーしたミステリーシリーズの第14作。前半はアレン警部の妻トロイの視点でアンクレトン館の様子と事件の推移が描かれる。トロイは、館主ヘンリー卿の肖像画を描くために、館に滞在しているが、その間にさまざまな悪ふざけが起こり、それは肖像画にも及ぶ。激怒したヘンリー卿は、いたずら好きの孫娘の仕業と思い込み、彼の遺言に重大な変化が起こる。ところが、その後、ヘンリー卿は自室で死体となって発見される。ヘンリー卿の愛猫が事件解決の重要な手がかりになっているところなど、小粒のネタをピリッと効かせていて小気味よい。ヘンリー卿の殺害を企てた犯人の計画には、運命にもてあそばれるような箇所がいくつもあるが、そういった趣向は、シェークスピアの悲劇によく見られるもので、本作は「現代を舞台にした、シェークスピアの悲劇」とも言えるかもしれない。マーシュのベストとの呼び声も高い傑作!

著者プロフィール

ナイオ・マーシュ ニュージーランド、クライストチャーチ生まれ。ニュージー ランド大学在学中に書いた戯曲 “A Terrible Romantic Drama” が劇団主宰者の目に留まり、女優や演出家として活躍。1929 年の渡英後、『アレン警部登場』(1934)で作家デビューし、 演出家や脚本家としての仕事を続けながら小説の執筆も行っ た。62 年にカンタベリー大学の名誉博士号を授与、67 年には 大英帝国勲章の称号を得ている。英国推理作家協会賞シルヴ ァー・ダガー賞に二回採られ、78 年にはアメリカ探偵作家ク ラブ巨匠賞を受賞した。

「2023年 『闇が迫るーマクベス殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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