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- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469212570
感想・レビュー・書評
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20130226読み終わった
●カフェ文化の中心がウンター・デン・リンデンの「バウアー」から西へ移った1920年代の回顧録。序章の言葉を借りれば「ファシズムの暗黒がドイツを急襲する以前の大ベルリン時代の回想」。●当時の芸術家には明るくないので、画家のリーバーマン以外は知らない。カフェの不文律に無知な若者がリーバーマンら画家のシュタムティッシュ(指定席)に座ってしまったエピソードが印象的。●カフェの1日ができごとの羅列でなぞられる部分は、情景が目に浮かんでくるよう。ケストナーはカフェのテーブルで児童書「エーミールと探偵たち」を書いている。こんなふうに長居して書き物をしたり新聞や本を読んだり、議論したりできるカフェがあって、それが文化の土壌になっていくって素敵だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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