心とことばの脳科学: 対談 (認知科学のフロンティア)

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  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469213027

感想・レビュー・書評

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  • 「意味とは情報の読み替えであると言えよう。それも、複雑な情報をより単純な情報に読み替える過程である。あるいは、複雑な関係をより単純な関係に置き換えることである。この変換の過程そのもの、あるいはその変換の前後を含む全体の構造が意味を生成する。」という山鳥氏の後書きの言葉は印象的である。全体を通して辻が質問し、山鳥が答える形を取っている。脳のある部分と言葉の関係、そして、解明しきれない脳と言葉の関係が述べられている。

  • 興味があった認知言語学の本
    著者は三田で副専攻のゼミを担当している人。
    私が認知言語学に興味を持った理由は言語が人間の心理に与える影響を知りたかったからだ。この本ではそういった要求に応えることは書いてない。どのようにして言語が発生するかについての脳や神経の構造がメインとなっている。1つ興味深いのは、子供であれば左半球を失っても右半球が言語能力を発達させるため、言語においても、言語以外の知能においても正常な水準を保てるということ。(大人の場合はそうはいかないらしいが…)
    #私は心理学に興味がある。
    #理由は心理が政治における意思決定と切っても切り離せない関係にあるからだ。
    #心は階層構造で、"情"と"知"と"意"の関係がある
    #意識には"覚醒"と"アウェアネス"と"自己意識"の段階がある

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著者プロフィール

現在、神戸学院大学人文学部教授。
1939年兵庫県生まれ。神戸大学大学院医学研究科修了。医学博士。ボストン大学神経内科、神戸大学医学部神経科助教授、東北大学医学系教授を歴任。専門は神経心理学。失語症、記憶障害など高次機能障害を研究。
著書:『脳からみた心』(NHKブックス)『神経心理学入門』(医学書院)『ヒトはなぜことばを使えるか』(講談社現代新書)『「わかる」とはどういうことか』(ちくま新書)『記憶の神経心理学』(医学書院)

「2008年 『知・情・意の神経心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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