日本語の誕生 新装版

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  • / ISBN・EAN: 9784469220711

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  • 【メモランダム】
    本体は266頁で、巻末に付録が101頁もある。



    【目次】
    はじめに(1978年8月20日 安本美典 本多正久) [iii-xviii]
    目次 [xix-xxiii]
    図表目次 [xxiv-xxx]


      ◆第一部 新しい方法の登場 

    I 印欧比較言語学と数理言語学 005
    1 印欧比較言語学の発展と限界 006
      探求者を呑みこむ落とし穴
      音韻対応の法則は偶然を排除する
      グリム【Jacob Grimm】の法則とベルネル【Karl Verner】の法則
      印欧比較言語学の誕生
      サンスクリット語とヨーロッパ語
      問題の所在
      音韻対応の法則の限界
      再検討の必要
      音韻対応の法則の発見は唯一の方法であるのか 

    2 数理言語学の登場 024
      日本語列島のイメージ
      最近の言語学の傾向
      数理言語学の発展
      統計学、確率論の発展と普及
      インチキ問答
      「有意」ということば
      水かけ論の原因


    II 探究の基礎 037
    1 カイ自乗検定法 038
      統計学、確率論の役割
      記号の恣意性
      「語彙統計学」と「言語年代学」
      日本語、朝鮮語、アイヌ語の基礎語彙
      日本語のtと朝鮮語のtとの一致
      s音とt音とをまとめれば
      有意の一致を示す音の数はすくない
      日本語とアイヌ語との一致
      朝鮮語とアイヌ語との一致
      上古日本語と首里方言との一致
      カイ自乗検定法の長所と短所

    2 シフト検定法 057
      ケルビン卿のことば
      「シフト検定法」の特徴
      「シフト検定法」の手続き
      「上古日本語」と「中期朝鮮語」
      日本語と朝鮮語との分裂の時期
      「上古日本語」と「アイヌ語幌別方言」
      「中期朝鮮語」と「アイヌ語幌別方言」
      「上古日本語」と「首里方言」
      基礎語彙による比較 
      ここまでのまとめ

    3 因子分析法と多次元尺度構成法 074
      相関の概念
      因子分析法の発展
      バリマックス法と主因子法
        バリマックス法による分析
        主因子(PFA)法による分析
      とりあげる事例
      ヨーロッパ語を因子分析する――バリマックス法による分析
      ヨーロッパ語を因子分析する――主因子法による分析
      バリマックス法と主因子法どの関係
      「一致」と判断する基準
      多次元尺度構成法


      ◆第二部 諸言語を比較する 

    I 演繹と帰納――第二部のはじめに 101
      演繹型と帰納型
      なぜ機能的方法をとるか
      帰納のための数学
      音をまとめる基準


    II 南の島々の言語と日本語 109
    1 アウストロネシア諸言語 110
      アウストロネシア諸言語の分布
      とりあげた諸言語
      インドネシア語と日本語との類似点と相違点
      時代による変化のすくない言語
      ポリネシアの諸言語

    2 シフト検定法による比較 121
      一致が偶然によってえられる確率
      「偶然以上の一致」とみなす基準
      日本語などとの関連


    III 声調諸言語およびモン・クメール諸言語と日本語 129
    1 声調諸言語とモン・クメール諸言語 130
      声調言語(tone language)
      諸言語の声調
      とりあげた諸言語
      中国語と日本語
      アウストロアジア語と日本語
      チベット・ビルマ語と日本語

    2 シフト検定法による比較 139
      一致が、偶然によって得られる確率
      日本語などとの関連
      シフト検定法の度数分布


    IV 環声調諸言語と日本語 149
    1 環声調諸言語 150
      とりあげた諸言語
      とりあげた諸言語の特徴
      『ユーラシア語族の可能性』

    2 シフト検定法による比較 154
      一致が偶然によってえられる確率
      諸言語間の関係


      ◆第三部 日本語はいかに形成されたか 

    I 流れこむ諸言語 163
    1 「終着駅」と「通過駅」 164
      文化の「終着駅」
      イギリスの場合
      日本の場合

    2 三つのルート 167
      琉球ルート
      朝鮮ルート
      江南ルート


    II 日本語の起源についての仮説 171
    1 日本語と偶然以上の一致のみられる諸言語 172
      とりあげた諸言語
      上古日本語について
      東京方言について
      首里方言について
      「波動説」の妥当性

    2 日本語の起源・四つの層 186
      中国語をとりまく言語
      日本語の起源、第一層
      日本語の起源、第二の層
      日本語の起源、第三の層
      ビルマ系諸言語と日本語との関係

    3 「系統論」は成り立つか 202
      箱の中の砂
      中国語の砂
      「系統論」はなりたつか


      ◆第4部 さまざまな検討 

    I 偶然以上の一致を示す言語対 213
    1 基礎二百語についての検討 214
      私たちにとって有用な情報は……
      言語対をとりだす
      グラフに書けば……
      
    2 基礎百語についての検討 233
      言語対をとりだす
      グラフに書けば……


    II 古極東アジア諸言語のまとまり 245
    1 多次元尺度構成法による分析: 246
      多次元尺度構成法について
      分析の結果

    2 六千年以上まえの「古極東アジア諸言語」 253
      日本語、朝鮮語、アイヌ語をさかのぼる
      日本語、朝鮮語、アイヌ語の共通性をまとめると……
      第4部のむすび


    おわりに [261-266]
    付録・基礎語彙表 [268-368]
     基礎語彙表作成の手続き 367
     I 日本語,朝鮮語, アイヌ語の基礎語彙表 358
     II アウストロネシア諸言語の基礎語彙表 351
      1 インドネシア諸言語
      2 ポリネシア諸言語
     III 声調諸言語およびモンクメール諸言語の基礎語彙表 323
      1 中国語諸方言とタイ・ラオ語
      2 モンクメール諸言語とチベット・ビルマ諸言語 
     IV 環声調諸言語の基礎語彙表 295
      1 ウラル・アルタイ諸言語とギリヤーク語
      2 インド・イラニアン諸言語とタミール語

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著者プロフィール

1934年、中国東北(旧満洲)生まれ。京都大学文学部卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、現在、古代史研究に専念。『季刊・邪馬台国』編集顧問。情報考古学会会員。
専攻は、日本古代史、言語学、心理学。
勉誠出版より『誤りと偽りの考古学・纒向―これは、第二の旧石器捏造事件だ!』『神功皇后と広開土王の激闘―蘇る大動乱の五世紀』などのシリーズを刊行中。

「2020年 『日本の建国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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