和の彩りにみる色の名の物語

著者 :
  • 淡交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473018564

感想・レビュー・書評

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  • 色によって励まされたり、光線によって色が変わったり、美しい色に合うと、喜びいっぱいになる。すみれ色、桔梗色、藤色、杜若色、紫、見事な構成で、本自体が美しい。名前をつけると、急に彩りを輝かせるかや素敵。

  • 和の色と和装がテーマ。右頁に美しい和装の写真、左頁にテーマの色とその近縁色の解説となっている。テーマの色にちなんだ和歌や著者の昔語り、そして著者の専門である和装や染め色に関する話などを交えて和の色に親しませてくれる。最近の若い人は〜がわからないらしいという物言いが目立つが、この本を書いたときに著者は既に傘寿を越しており、嫌味というより若い人との感覚の違いを淡々と記しているような語り口である。和装の用語がふんだんに入るため姉妹編にあたる「文様の名の物語」や和装の参考書が欲しい。

  • にほんの色の名前のあれこれ。

    日本語の美しさが◎

  • 著者は染織研究家、随筆家。
    色を赤・緑・青・紫・茶・鼠の6つに大別した上で、各グループで7~8つの色を見開きで取り上げ、右頁に服飾の写真を、左頁に色名の由来や染織法、近似色などについての解説を配する。

    構成が美しく、色を体現したような和の服飾の写真が印象に残る。文体はたおやかで、話題は東洋・西洋・現代日本にまで及び、色にまつわるエッセイとしても楽しめる。

    残念なのは、文中に数多く挙げられる色の、実際の色を確かめられないこと。色見本の頁があるとよりよかった。

    <好きな色>
    ・朱華(はねず)色…紅色の薄い色
    ・縹(はなだ)色…藍色よりもやや薄く、花色よりも赤味の少ない青で、黄を一滴加えた感じの純青

  • 和色の名前が好きなので読んでみた。使ってある写真がどれもキレイでした。

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著者プロフィール

 1950年、石川県生まれ。ソニー商事、脳力開発研究所を経て、1991年HUMAX(株式会社ヒューマックス)を設立。国際コミュニオン学会会員。エニアグラム・ファシリテーター。
 脳力開発の集大成から人間の本質の探究を進め、エニアグラムを中心に心理学的手法、大脳生理学の理論を取り入れた研修・ワークショップを開発。大手企業のリーダー研修をはじめ、人材開発や自己開発にも取り入れられる。最近では、中小企業でもワークショップが行われるようになり、一人ひとりの個性を尊重した経営に活かされ始めている。
 著書に『9つの動機』(総合法令出版)、共著に『心と脳を強くするメンタル・トレーニング』(PHP研究所)、『問題解決のための「質問力」』(オーエス出版)、訳本に『スタンフォード式エニアグラム診断と解説』(亀田ブックサービス)など。

 ホームページ http://www.humax-j.com

「2018年 『ビジネス エニアグラム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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