ウイスキー アンド シネマ: 琥珀色の名脇役たち

著者 :
  • 淡交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473039231

作品紹介・あらすじ

〈今も昔も、映画はウイスキーが大好き!〉
〈映画の登場人物たちに優しく寄り添う、ウイスキーの名ショット×47本〉

すご腕のスパイ、しがないサラリーマン、失恋した学生、世界をまたにかける企業戦士、人生に疲れた中年男、そして一国の首相まで……。ありとあらゆる映画の登場人物が手にするグラス、あるいはボトルのなかで、琥珀色の輝きを放つ「ウイスキー」。
それはたんなる小道具としてだけではなく、ときには主役を食ったり、人物の心理状態を代弁したり、また物語の謎を解く重要な鍵になったりと、いわば“ 演技派の名脇役”として見ることもできます。スコッチ、アイリッシュ、バーボン、ジャパニー
ズなど種類・銘柄もさまざまに、本書ではそのようなウイスキーがフィーチャーされた映画47作品を取り上げ、軽妙な文章と映画の雰囲気を伝えるイラストで見どころを紹介。映画とお酒にまつわるコラムや映画作品リストも収録し、映画とウイスキー
が2倍にも3倍にも楽しく、また美味しくなる内容になっています。

感想・レビュー・書評

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  • 観たい映画
    ・マーガレットサッチャー 鉄の女の涙:フェイマス・グラウス
    ・瀬戸内ムーンナイトセレナーデ:カナディアン・クラブ6年
    ・Lie Lie Lie:ニセのオールド・パー
    ・秋刀魚の味:トリス、ジョニー・ウォーカー赤ラベル
    ・硫黄島からの手紙:ジョニー・ウォーカー赤ラベル
    ・マザーウォーター:山崎12年、山崎18年
    ・天使の分け前:スプリングバンク32年、ラガヴーリン16年、クラガンモア12年、モルト・ミル、グレンゴイン蒸留所、ディーンストン蒸留所、バルブレア蒸留所
    ・戦火の勇気:ジョニー・ウォーカー赤ラベルのミニチュアボトル

  • 著者にはケルトの紀行文が多い。そんな著者による映画の中に出てくるウィスキーのシーンを解説した本。見たことのある映画でも、そんなシーンがあったか思い出せないところも…
    見てみたい映画
    ・人間失格(2010年)
    当時は超高級酒であったオールドパーが置いてあるような文壇バーで、中原中也(小説では出てこない)が太宰の分身である葉蔵に酒を勧め、そこから堕落が始まるという設定。
    ・硫黄島からの手紙(2006年)
    硫黄島守備隊指揮官栗林中将が、西中佐(オリンピック馬術で金メダルの華族バロン西)とっておきのジョニ赤(これも当時は超高級、これが現在980円とは!)を酌み交わし、最後には家族の写真と共にそのボトルを焼却する。
    ・天使の分け前(2012年)
    英国の名匠ケン・ローチ監督がスコットランドの若者の厳しい現状を描いた作品。シングルモルトを準主役級に扱ったヒューマンドラマ。
    追伸
    天使のを見た。せっかく3本分エンジェルシェアした瓶2本を割ってしまったとき、思わず叫んでしまった。なかなか面白かった。

  • こんな視点で映画を楽しむ方がいたとは。
    映画はもとから好きだったけれど、色彩や音楽、映像美など普通の視点でいつも楽しんでいた気がする。
    そこをピンポイントに、ウイスキーで楽しむとは面白い。

    この本の中では、47作もの映画がウイスキーと共に紹介されている。
    観たことのある作品もあれば、タイトルすら知らなかった作品もあるが、それでもとても楽しく読めた。

    ウイスキーが好きな方には是非読んでほしい。
    私は残念ながらウイスキーが苦手なのだが、飲めたら何倍も多く楽しめただろうなあ。
    あー、早くレンタルショップへ行かなければ。

  • 映画のネタバレにならない程度にウイスキーに焦点をあて書かれています。

  • スクリーンに登場するウイスキーの名シーン。
    なるほど、と思うものもあれば、そうかな?と思うもの、いやいやそれはこじつけでしょ!もあるが、著者の映画と酒への愛があふれる。

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著者プロフィール

たけべ・よしのぶ
1954年、大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒業。
元読売新聞大阪本社記者。
ケルト文化に魅せられ、ケルト文化圏の国・地域への旅を
続けている。映画と洋酒にも造詣が深く、ユニークな執筆活動を展開中。
日本ペンクラブ会員。関西大学社会学部非常勤講師。
著書に
『ウイスキーはアイリッシュ ケルトの名酒を訪ねて』
(淡交社、1997年)、
『ケルト映画紀行 名作の舞台を訪ねて』
(論創社、1998年)、
『シネマティーニ 銀幕のなかの洋酒たち』
(淡交社、1999年)、
『スコットランド「ケルト」紀行 ヘブリディーズ諸島を歩く』
(彩流社、1999年、【改訂版】:彩流社、2010年)、
『ぜんぶ大阪の映画やねん 平凡社新おとな文庫―楽』
(平凡社、2000年)、
『スペイン「ケルト」紀行 ガリシア地方を歩く』
(彩流社、2000年)、
『北アイルランド「ケルト」紀行 アルスターを歩く』
(彩流社、2001年、【改訂版】:彩流社、2010年)、
『中央ヨーロッパ「ケルト」紀行 古代遺跡を歩く』
(彩流社、2002年)、
『フランス「ケルト」紀行 ブルターニュを歩く』
(彩流社、2003年)、
『ウェールズ「ケルト」紀行 カンブリアを歩く』
(彩流社、2004年)、
『に乾杯! ボビーズ・バー』
(新風書房、2004年)、
『東ヨーロッパ「ケルト」紀行 アナトリアへの道を歩く』
(彩流社、2005年)、
『イングランド「ケルト」紀行 アルビオンを歩く』
(彩流社、2006年)、
『イタリア「ケルト」紀行 キサルピナを歩く』
(彩流社、2007年)、
『アイルランド「ケルト」紀行 エリンの地を歩く』
(彩流社、2008年)、
『【ビジュアル版】ヨーロッパ「ケルト」紀行 上巻 島編』
『【ビジュアル版】ヨーロッパ「ケルト」紀行 下巻 大陸編』
(彩流社、2010年)、
『スコットランド「ケルト」の誘惑』
(言視舎、2013年)、
『ウイスキー アンド シネマ 琥珀色の名脇役たち』
(淡交社、2014年)、
『大阪「映画」事始め 映画上陸120年の真実』
(彩流社、2016年)、
『ウイスキー アンド シネマ2 心も酔わせる名優たち』
(淡交社、2017年)、
『大阪市の昭和 写真アルバム』
(共著、橋爪節也 監修、樹林舎、2018年)
などがある。

「2020年 『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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