歴史でめぐる 洛中洛外(上) (京都を愉しむ)

著者 :
  • 淡交社
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本棚登録 : 17
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473041661

作品紹介・あらすじ

〈歴史を知ってめぐればさらに愉しい京都。京都検定委員会委員・井上満郎氏による歴史をふまえた京都観光案内〉
〈全三巻。第一回の上巻は、上京・下京の市街地を中心にその周辺も案内します〉

長い歴史によって育まれた京都。社寺や史跡は歴史を知ってめぐれば、その奥深さを何倍も体験できます。本書は、京都市歴史資料館館長・京都検定委員会委員である井上満郎氏が、歴史をキーワードに分かりやすく京都を案内します。行ったことのあるところでも、歴史を知って行けば新たな目線で愉しむことができるでしょう。京都の歴史を知るための入口ともなる一冊。
上・中・下の三巻で刊行します。上巻では、上京・下京の市街地を中心にその周辺も案内します。

感想・レビュー・書評

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  • 淡々とシンプルな文章なのだけど、かなり奥深い京都の歴史を名所とともに案内してくれています。
    情報量が過剰じゃないのが良いです。

    豊臣秀吉が作った「御土居」で「洛中・洛外」が分けられていることや、応仁の乱で京都の中心部はほぼ焼けており古都と言えども多くはそれ以降の再建であるとか、確かにそのとおりと思うことを本書で再認識しました。

    歴史や知識があるほど旅行や街歩きは楽しくなるので、こちらのシリーズ3作を繰り返し読んで、ますます京都を楽しめるようにしたいと思いました。
    おおまかな地図や名所への公共交通機関での行き方、カラー写真があるのも良いですね。

  • ふむ

  • ほうと思ったこと
    ■国家権威を示そうと大路は八丈(24m)、小路は四丈(12m)で作っていたのに、市民が住み出すと「広すぎますやん」と徐々に店や家を建ててしまい、ついには3~4mになってしまった。錦市場のあの狭さ。
    ■江戸時代にはもっと御所のなかは解放されていて、誰でも自由に立ち入れた。皇室の威厳をただすため、明治時代以降に整備し、運用を変えた。
    そういえば何かの絵巻物でみた二条城図には、膝枕でくつろぐ男性同士(お稚児さんの手をにぎる僧侶もいたような気がする)や物売りなどの市民で賑わっていた。
    ■秀吉の御土居(5mほどの土盛りの上に竹を植えた天然の土塁)は鴨川の洪水から京の町を守る意図もあった。
    ■千本通の千本とは「千本ほどもある卒塔婆」から名付けられた説。千本通が通るあたり、船岡山南山麓の蓮台野(れんだいの)は、東山山麓の鳥辺野(とりべの)、奥嵯峨の化野(あだしの)と並んで葬送を営む場所だった。

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著者プロフィール

京都市歴史資料館館長・京都検定委員会検定委員

「2017年 『歴史でめぐる 洛中洛外(中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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