- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784476032550
作品紹介・あらすじ
これが真実だ!日・独関係者の実名入り、20世紀の医学が経験した二大人体実験の本質に迫る。
感想・レビュー・書評
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ナチ医学の医療犯罪と同じく犠牲者数ではその倍以上と推定される日本のいわゆる731部隊の犯した同じく医学犯罪を基準に、安楽死、インフォームド・コンセントに基づかない、死と苦痛が殆ど前提とされている残虐な人体実験、断種などをいかなる医療倫理で過去と現在と未来を見据え論考していこうとする好著。私は著者の小俣和一郎氏の著書を既に2冊読んでおりその集大成の観がある。あらゆる倫理も過去の歴史的事象を抜きに定位する事はてきない―ナチ医学と731部隊の医学犯罪の参照点なき倫理はありえないとする著者の主張は私と同じ視点に立っており、我が意を得たり、とも思いを強くした。広く医療倫理、ナチ医学、731部隊を中心とする日本の組織的医学犯罪に興味のある方に推薦できる書籍です。
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参考文献。人体実験というものを主軸に、ナチ医学と731部隊を見つめる一冊。
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2011年6月28日
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歴史的にキチンと検証してある本かな?
ただ、読んでいて気持ちの良い本ではない。
多分戦争のせいではなく、戦争が後押しをしたのだと思われる。これは私が感じた事。
731部隊については違う。731部隊は人体実験をしてた部隊ではない。
医療には必要な 最終段階 である人体への影響。
そして、多分、世界中でやっていた事。
医学がそれだけ発達したってコトは、人体への影響もモチロン考慮しているわけで。
731部隊のその後がそれぞれ載っているが、私的には やっぱり『?』が多い。
免責されたとはいえ、それぞれのトップになったり招聘されていたり。
しかも今の病院体勢の下地になったのが 軍隊 だったのには「?」しました。
本当にそうなの??って。
二度とこのような誤解が起こらないように…。