セイラー教授の行動経済学入門

  • ダイヤモンド社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478002636

作品紹介・あらすじ

伝統的な経済学が前提とする、「自己利益の最大化」のために「最も合理的な」選択をするという人間行動の原則は、現実を反映したものとはいえない。本書では、経済理論では説明のつかない身近な市場の矛盾や、例外とする経済現象にスポットを当て、心理学と融合した新しい経済学のアプローチを示す。

感想・レビュー・書評

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  • そもそもが難しいのか、翻訳がいけていないのか、はたまた私の体調が悪いのか、全く頭に入ってこなかった。100ページあたりで脱落。
    せっかく楽しみにしていた本だったので、残念。
    別の行動経済学の本を探します。

  • 途中で断念…

  • 難しい…

  • 行動経済学を様々なシチュエーションで解説した書籍である。
    投資やギャンブルなどにおける行動経済学はわかりやすかったが、実証実験の結果の解説はとてもわかりづらく、理解するのに相当な労力が必要だった。

  • 恐らく行動経済学について論じた内容をまとめた最初の書籍の日本語版。

    後半の金融部分はあまり馴染みがないためよく理解はできなかったが、前半部分は非常に面白かった。


    例えば、人々が損失に敏感な例として
    インフレ率が13%で給料5%ダウン か
    インフレ率が0%で給料5%アップ かを選ばせるような選択をさせる場合、実質的な賃金は前者の方がアップしているのだが、額面上減っているため後者の方が好まれるという結果になったらしい。(具体的な数値はあやふやだが)

    また、オークション形式で得たもの(油田用の土地など)は実際の評価額の最高額で買い取らざるを得ないことの裏返しであり、決まって損をするという勝者の呪い(Winner's curse)については、本書の英題にもある通りで詳しく書かれていたように思う。

    前半部分は我々が選択をするときにどんな不合理性を持っているかを教えてくれるので日常生活でも生きてきそうな予感。

  • 就職前に読んだのですが、非常に分かりやすかったので知識として定着し続けています。行動経済学が網羅できる良書です。

  • ◯ミクロ経済学の知識がないと、読んでもなかなか頭に入らない。入門の知識だけあっても、状況は変わらず。
    ◯ただ、論証の過程を理解するのは困難だとしても、経済学と実体経済との乖離に関する問題点を洗い出し、提示している内容については理解しやすく、また興味深い。
    ◯解説にもあるとおり、さまざまな要因が複雑に絡み合う社会学において、経済学はまさに真摯に体系立てて理論化していることが感じられる。
    ◯この本では、まだ解明途上である諸問題が、現在どうなっているのか、難しいながらも追い続けていきたくなる。

  • 資料ID:20800185
    請求記号:331||T
    ノーベル経済学賞受賞者のナッジ理論を分かりやすく事例で説明した内容。

  • この本は、ノーベル経済学賞受賞者であるリチャード・セイラー博士による、それまでの経済学で言われて来た理論に対して、例外(アノマリー)を集めたものになっている。合理的経済学に対して、人間ってそんなに合理的じゃないよねという事例を集めていてるのだが、論文集の定期コラムの位置付けのものだったらしく、ちとかたい書き振りで、少し読みにくい。
    経済学の勉強をしたい人にとっては、そのアプローチの方法や論理展開など役に立つと思うが、一般の人にとっては、各論で結論としてこうした方が良いという物が無いので、物足りない感じを受けると思う。小話のネタにするにもちとかたい。

    一般受けするのは、『実践行動経済学』の本になると思うし、セイラー教授が、この例外を集めたりどう言う考えで活動して来たのかについては、『行動経済学の逆襲』の方がいいと思う。

  • ▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
    https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/302501

  • 入門というものの、読むにあたっては経済学の基本的な知識は必須である。
    行動経済学の主要なフレームの解説というよりは、それらの結論に至るまでのさまざまな実験の前提および過程・結果に関する記述が主要な部分を占める。したがって、行動経済学というよりはむしろ実験経済学の本である。

    行動経済学の入門ということであれば、他にもっとわかりやすい本があるはずである。

  • オークション=勝者の呪い=実際の価格以上に価値をつけないと落札できない=高値をつかまされる。
    一回限りの公共財ゲームと複数回繰り返しの公共財ゲーム。繰り返すと協力度が低くなる。
    最終提案ゲーム。ゲーム理論はモデルとしては不十分。不公平だと考えられる分配に対して抵抗感がある。コンサートのチケットが高くならない理由。
    勝者の呪いは企業買収やFA制でも見られる。認知上の錯覚の存在。

    保有効果=保有しているものを高く評価する。無差別曲線が所有物かそうでないかで変わるため、交差する。
    現状維持バイアス。
    損失回避=損失を利益よりも恐れる。
    参照点効果=現在を参照点として判断しやすい。
    選好の逆転現象=買うときと売るときでは違ったものを選ぶ。
    近視眼的選好をしやすい。
    心理会計=少額の臨時収入は消費されるが高額の臨時収入は貯蓄に回る。
    将来の利益の割引率を計算する際は、期待する楽しみも参入すべき。
    ライフサイクル理論=実際は自己抑制が難しいため実現しない。
    消費は収入を追いかける。
    競馬の効率性の例外=本命=大穴バイアス=本命のほうが有利。オッズの低い馬が2位以内に入る可能性が高い。

    クローズエンド型ファンド=ファンド自体が相場を持つ=実際の価格より安く評価されやすい。

  • アメリカ経済学会"The Journal of Economic Perspectives"に1987年から1991年の14回にわたり連載された「アノマリー」に関するコラムをまとめたもの。
    (『行動経済学の逆襲』第8章「アノマリーを連載する」pp243-251)

  • 経済学の理論では説明のつかない身近な市場の矛盾や、例外とする経済現象にスポットを当て、心理学と融合した行動経済学のアプローチを示す。1998年発行『市場と感情の経済学』の改題新版。

    第1章 経済理論と「例外」
    第2章 協調戦略
    第3章 最終提案ゲーム
    第4章 産業間賃金格差
    第5章 オークション
    第6章 損失回避
    第7章 選好の逆転現象
    第8章 期間選択
    第9章 心理会計
    第10章 ギャンブル市場
    第11章 株価予測(1)
    第12章 株価予測(2)
    第13章 投資家感情仮説
    第14章 外国為替市場
    エピローグ--行動経済学が描く新しいパラダイム

  • 前半は面白かった。後半の株価予測とかは正直少し難しかった

  • 人の心理、行動からどのような消費真理が生まれ、

    購入に繋がるのか?

    この点は興味深い内容であり、

    題名から購入した1冊ではありましたが、

    自分にとってはほぼ既に知っている内容だったので、

    流し読みで終わりました。

  • 図書館で借りた。まあまあ、分かりやすく書かれていた。

  • 20150218 オークションの話とか序盤は興味を刺激される話が多かったけど、株の話ぐらいからはあんまり面白くない。ココロをいかに落ち着けるかで良い結果が出るね。

  • 行動経済学のトピックを幅広く扱ってて、具体例が多い。さらっと読める感じでそこそこ面白い

  • The Winner's Curse
    Paradoxes and Anomalies of Economic Life

  • 非合理な行動パターンの理由を述べている。賃金格差、高値づかみ、ギャンブルなど。

    よくわかる行動パターンで読んでいて愉しい。行動経済学、なかなか興味深い。

  • 難しくて、あんまりよく分かんなかった。

  • 良くも悪くも入門のための本です。

    この分野に詳しい人には理論だけでなくエピソードも含め、
    知っているものが多数あり、あまり新しい発見はないかなと。

    とはいえ裏を返せば、有名どころを抑えたい人には悪くないですし、
    ちょっと興味があるくらいの人でも、手に取ってみてよいのではないでしょうか。

  • 経済誌に連載されたコラムみたいなものを集めた本らしく、実験結果をもとにしたしっかりとした内容で、結構難しい。
    タイトルは行動経済学入門だが、一つの章だけがカーネマンらとの共著になっていて、そこでプロスペクト理論も紹介されている。それ以外の章はどちらかといえばゲーム理論に関係する話なんじゃないかな。

  • もう少しちゃんと読みたい

  • 1980~90年代に書かれた論文を1冊にまとめたもの。今読むと古いというかまとまっていない感じがするが、行動経済学の最初の1歩だったのかな。論文だからか、訳の問題か、全体的に単調で読みにくい。

    入門といいつつそういう感じではあまりないので、この分野を初めて読む人には「予想通りに不合理」とか最近の本の方がお勧め。

  • 行動経済学についていろいろな事例をもとに語られています。特に私が面白いと感じたところは、期間選択(学校教育をどこまでうけるか?誰と結婚し、子供をもうけるか?)のところです。期間選択には、待つ楽しみと待つ不安があります。「人々は利益は一刻も早く手にしたいと思い、損失はできるだけ先送りしたいと思うハズ」なのに、お金以外の時間選好においては、映画スターにキスをしてもらう希望日を3日も先に伸ばす選好が多かったのです。これは、人々は利益を得るための「待つ楽しみ」を感じているということ。なるほど~待つ楽しみ。楽しみにしている旅行の準備や、デート前の妄想?なんかが楽しかったりするのは、待つ楽しみだな~と感じました。

  • 大学の生協にあって気になっていたので図書館で借りてきた。

    理論経済学専攻の僕にとっては天敵学問だがなかなか面白く読めた。ただゲーム理論について扱った章ではできれば利得表を用いて解説してくれた方が理解しやすいかと。

    ってか入門書の割にはミクロ経済学(特にゲーム理論)、金融、統計の基本知識がないと理解できないなかなかムズイ本かと・・・。去年統計学んといてよかった・・・。

    そんな一冊かな~


    あっ、ギャンブルと宝くじに関する分析をした章は非常に面白かった。

  • 何ヶ月もかかってやっと読み終わった一冊。
    大学の授業みたいですごく難しかったけど、この内容はすごく人生の役に立つと思います。

    ↓詳しくはこちら↓
    http://d.hatena.ne.jp/kenji0521/20101124/1290607739

  • 経済学部生には面白いのかもしれないが、門外漢にはなにやらさっぱり。テーマといい視点といい、ものすごく興味深いのに、残念。だれか、まとめて。

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著者プロフィール

米シカゴ大学経営大学院教授。1945年米ニュージャージー州生まれ。74 年米ロチェスター大学で経済学の博士号取得(Ph.D)。米コーネル大学、米マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院などを経て95年から現職。行動経済学の研究で、2017 年にノーベル経済学賞を受賞した。著書に『行動経済学の逆襲』(遠藤真美訳、早川書房)、『セイラー教授の行動経済学入門』(篠原勝訳、ダイヤモンド社)などがある。

「2022年 『NUDGE 実践 行動経済学 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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