ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478003961

作品紹介・あらすじ

図形の難問も、補助線を引いたらたちまち解けたという経験はありませんか?この補助線のような役割を果たす問いかけをする能力もファシリテーターには必要です。この本は、そんなファシリテーターのための「道具箱」です。「うわぁ、たくさんあるな。とても覚えきれないな」などと思う必要はありません。この中から自分にあったものを5つほどマスターすれば、実際にはかなり使えます。

感想・レビュー・書評

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  • フレームワーク、ノウハウ色々載ってて役立ちそう。

  • ■ファシリテーションの三角形
    1.プロセスをデザインする。
    ゴールを明示/ムダでも「意見の発散」を充分とる/収束に向かう
    2.場をコントロールする。EQ
    感情的対立を意見の対立に変換する/「集団思考の落とし穴」を避ける/自分の感情をコントロールする
    /口頭だけの議論ではなく、壁などに書きながら議論する/信頼関係をつくる「共感力」「観察力」
    3.触発する、かみ合わせる。IQ
    示唆に富む問いかけ(時にばかばかしいような質問も効果あり)/直観・推理・分析・論理・想像・創造
    /フレームワークの活用(ファシリテーターの道具)/主張を明確にする。
    4.合意形成、行動の変化。
    EQ,IQフル動員して、プロセスをコントロールして、全員の頭を揺さぶり、合意を得る。
    /全員から意見を引き出し、協調的な解を目指す。→現実、そうそう上手く行かない
    →予め、決め方について合意を得る
    「16:55までに決まらなければ、〇〇リーダー決済とし17:00までに結論を出します。持ち越しなしです。」
    /合意よりも、行動の変化が大事。そのためプロセスを共有し納得感を心掛ける。

    ■ファシリテーターに求められる力
    楽観力/前向き(対立を前進へ変換)/未来志向/外向き(顧客志向)
    /オープンマインド・好奇心(メンバーへの期待と関心)/自分たちを客観視(観念議論を戒め現実を直視)
    /高い目的意識/システム思考力(会社の全体最適を意識)/行動力(どんどん動く)

    ■チームの発想を促す3種類の問いかけ
    1.全体像を考えさせる。(小さな世界で発想が偏ったら、全体像を描ける問いかけ・フレームワークが必要)
    2.分析的に考えさせる。(ぼんやり全体像が見えたら具体的に考えさせる)
    3.他の視点で考えさせる。(視点が固定して一面しか見えていない議論で必要)

    ■集団思考の落とし穴
    ・社会的手抜き…一人くらい参加しなくても大丈夫だろう。5人以上のチームで発生しがち。
    ・感情的対立…「あいつは嫌い」に根差した対立。
    ・声高少数者の影響…「声の小さな」「目立たない」正しい意見を見落とす現象。
    ・集団圧力・同調行動…「和を以て尊す」がときに「圧力」となって斬新なアイデアを抑圧する。
    ・集団思考…IQ150の人が集まってIQ100の答えを出す現象。
    参加者の“よく思われたい心理”に根差し「極端な意見の競争」や「万人受けする意見」が採用される現象。
    ■集団思考の落とし穴に陥らないヒント
    ・社会的手抜き
    ※一人ひとりの役割を決める。/ロールプレーを利用/ゲーム感覚で発言を競わせる/ポストイットに書かせる
    ・感情的対立/声高少数者の影響
    ※感情的対立が始まったら休憩をとる/論点を整理して板書(「意見の対立」に昇華)
    /論理的なフレームワークを使い議論する/対面ではなくホワイトボードに向かって議論させる
    /ロールプレーを利用する(小声者はうるさ型の客を演じ、声高者は聞く側を演じる)
    ・集団圧力・同調行動/集団思考
    ※思考プロセスを描き出し、悪いクセを指摘する
    /議論のフレームワークを理解してもらったうえで休憩をとり、ポストイットに意見を書いてもらう。
    /フレームワーク・グランドルールを利用する。

    ■いろいろな人の知恵を活かそう。

  • ・ ファシリテーションは中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大になるように支援すること
    ・ 「合意形成」も重要ですが、プロジェクト活動などでは、その後の「行動変化」の方が重要です。
    ・ 4W1Hの中でも、who(誰が?)、what(なにを?)、when(いつまでに)が最も重要
    ・ プロコン分析:全員で賛成側・反対側の意見を考えさせる
    ・ 「これを今日中にやってしまえば、さらに成長できるんじゃないか」と考え直すこと
    ・ リフレーミング:たとえば競合の強み分析のときに、弱みも分析してみる
    ・ できていることチェック
    ・ PREP法:ポイント→理由→事例→ポイント
    ・ フォースフィールド分析:促進する力と抵抗する力を洗い出し、促進を強め、抵抗を弱める方法を探す
    ・ デシジョンツリー:意思決定と確率を分ける。確率でSIMする
    ・ 思考システム図:BADサイクルを書き出して、グッドサイクルに入るきっかけを与える
    ・ ダブルペイオフマトリックス:それぞれのマトリックスを作り、意見が合うところを見つける
    ・ SWOT:組み合わせた(強み・弱み×機会・脅威)をもとに、今後のアクションプランを考える

  • ビジネスの世界で物事を整理し、問題点を浮き彫りにしていくには、例えばマトリクスにして整理するなど、様々な整理ツールがある。
    複雑な事象が絡み合っていて、何をどう整理すれば、意志決定を行える情報にたどり着けるか。とにかく、可視化して問題点を見えるように書き出すのは原点であるが、じゃあこれをどう料理しよう?もっと効率的な整理ツールはないか?問題解決系には、いくつかのフレームワークがあるが、ファシリテーターとしてチームの知恵を最大限発揮できるような簡易で便利な道具箱。
    整理する仕掛け仕組みを知ってると知らないとで、ビジネスの効率は飛躍的に異なるという実感があり、知的生産性が必要なビジネスパーソンへ必読としてオススメする本。
    ただし実は各々の道具に対する説明は、かなりサラッと書かれているのでこの本のみで、どういうシチュエーションの時にこの道具を使えばよいのか?、を理解することはかなり難しいと思います。
    あくまで使うことを意識した本であり、個人的には、同じ著者の
    ザ・ファシリテーター
    および
    ザ・ファシリテーター2
    を読んでから再整理の意味で目を通すのがオススメかな。

    特に1がオススメ、混沌とした状況をファシリテーターが提供する道具でチームメンバーがどんどん物事を解決していくステップが爽快感ありました!

  • 平易にまとめられており、ファシリテーションとは何か、を把握するのに良い。
    ただ各道具の例示を申し少し詳しくやっても良いと思う。
    (1500円なら190ページはほしい)

  • 会社のファシリテーションの研修で紹介された本。
    道具箱という名前の通り、ファシリテーションで使えるフレームワークがのっている。
    図が多く読みやすいので、ファシリテーションの入門には適していると思う。

    ただ、実際にどう会議を進めていくかというレベルの本ではない。

  • これで道具箱は得られる
    あとは使う人の精進あるのみ

  • ファシリテーター必読の書。リベレイティングストラクチャーのいくつかも掲載さられている。
    参加者が自ら気づき、行動するか。それに対して本当に働く実績のある手法が記載されている。
    本書は原理的な解説はあまりない。英語のみにはなるが、リベレイティングストラクチャーのホームページにいくつかの有益な文書がある。
    また、リベレイティングストラクチャーのスマホ向けのアプリもある。一見英語のみと思うが、言語切り替えをしてあげると日本語で出てくる。こちらは
    ファシリテーターが実際に使うときのガイドブック。解説は先の英語のサイトを参照する。
    日本では伊藤保氏が自らのコンサルティングで使っているようだ。月1でユーザグループというコミュニティ・ミーティングを開催。その中で実際に手法を体験できる。これに参加してみるのもよいだろう。

  • 事務室

  • 図書館で借りた。
    会議をスムースに行うツール集だ。パラパラめくってるだけでも、「おっ、これいいアイデアだね。今度やってみようかな」と思えそうなツールが詰まっている。
    個人的には、どこかで聞いたことがあるものが多いが、これが1冊にまとまっている、という点で非常に良い本と感じた。

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