坪30万円からできる デザイナーズ・アパート経営―新築・土地代込みで利回り16%を実現する!
- ダイヤモンド社 (2008年2月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478004067
感想・レビュー・書評
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賃貸業において、今新築アパートは過剰供給になり完全な借り手市場になっている。
その中において、相場家賃より高めでも入居者が行列を作るようなアパート経営を目指すべきと著者は指摘する。
徹底的に場所に拘り、入居者のニーズに合った設備を備え、その上でコスト削減も取り組み、新築でも高利回りを実現することを目指す。
エリアマーケティングという手法を使うと、かなり正確な予想を立てることができ、その地域の特性が見えてくる。
まずは、購入検討物件の半径1メートルの地図を作り、建物を書き入れる。周囲の物件の空室率の調査をして書き込む。間取りや駐車場などできる限り詳細な調査をする。自分で見やすいように色分けしたりする。この資料をもとに地元業者のヒアリングをする。これを繰り返すと地域の客層が見えてくる。客層が単身者なのか、ファミリー層なのかで建築する物件は全く変わってくる。
1LDKは、単身者からファミリー層まで幅広いニーズがあるのに、供給不足になっている地域が多い。
最近の金融機関の動向として、担保価値(積算価格)ではなく、収益還元法(利回り)で見てくれることも多い。
少ない面積で効率よく家賃が取れる間取りは、1Kか1LDK。
高利回りを目指すなら、どうしても狭い間取りにならざるを得ない。ベッドルーム3畳、LDK10畳ぐらいの1LDKが理想的。
新築案件をやる上で外観デザインは命。連棟タイプより、2戸1タイプがオススメ。
土地を安く仕入れるポイントは、相続絡みの農地。
宅地造成には思ったより費用がかからない。
水道、下水道がない土地も安く買えるからオススメ。市町村に相談して自分で設置すればいい。ほとんどの場合補助金が出るから、思うほどはかからない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
参考になった。
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都心の場合は立地とファイナンスがすべてという感じだが、地方都市だと土地の購入やプランに工夫が必要。そういう意味では非常に興味深いし参考になる本。富山は持ち家率が日本一だそうで、アパート経営には向かない地方だが、そこで生き抜くための戦略が面白い。