- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478011300
感想・レビュー・書評
-
色々読みましたが、ドラッカーを所蔵するならこの1冊で十分。
要点だけを整理してあり、すごく読みやすいし、入門用としても、繰り返し読みなおすにも、ちょうどいいバランスです。出典も書いてあり、次の本を探す目安にもなります。
『これだけは知っておきたいドラッカー』の次はこれ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特徴的なコトバがまとめられた一冊
-
「ドラッカー365の金言」に比べて、こちらは上田先生の解説つきの160篇。
週刊ダイヤモンドに連載していた「3分間ドラッカー」を編纂したもの。
巻末には、ドラッカーの著作目録に簡単な紹介文もついており、さらに各著作から本書に掲載しているところの頁数も書いてあるので、ドラッカー関係の調べ物をする際には、大変便利に使える。
ドラッカーを勉強する人には、もっていて損のない1冊。 -
ドラッカー氏の社会を見る視線、どんな道を歩めばこの視点を持ち得るのだろう。。。心の持ち方を、偉人の言葉に求めることがあるけれど、ドラッカーの伝記を読めば、また新たな開眼が得られるような気がする。初ドラッカーでお得な良い本を選んで満足!
-
何週間もかけて読んだので、記憶が飛び飛びになっているが、人として、リーダーとして、経営者としてどうするべきかが書いてある。また、改めて読みたい。
-
テーマごとにドラッカーの言葉が引用され、解説がされていてわかりやすかったです。
この本をきっかけに、もっと深掘りしたいテーマについては、引用元となっている書籍を読んで学びたいと思います。
一回通読しただけでは、自分のものにはならず、何度も読み返して考える必要があると感じました。 -
わかりやすい解説とともにある名言集。概要を理解するのにとても良いです。
-
自己啓発
ビジネス -
週刊ダイヤモンドの連載「3分間ドラッカー」をまとめた一冊。
ドラッカーの著作にある名言を、ドラッカーの"日本での分身"
と言われる上田さんが紹介するというスタイル。一つの章が
1〜2ページに収められていて、各章ともまず文頭でドラッカー
の言葉を引用して、上田さんの解説が続き、そして最後にまた
ドラッカーの言葉が出てきて締める。
間に入っている上田さんの解説が見事で、ドラッカーの言葉に
ぴったりハマッているのがすごい。さすが"分身"!
読む人が今置かれている仕事の状況、仕事の内容、上下関係
などによって、ビビッとくる金言が違ってくるんだろうと思う。
今のワタシには、「?強みを引き出す」「?組織を動かす」
の中に金言が多かった。
ほかに印象深いのは「?変化を捉える」の中の「146 経済は
あくまでも手段」の項。
昨日参加した小宮一慶さんのセミナーの中で、聴衆の質問に
答える形で小宮さんが紹介した「私の先生であるお坊さんが
語ったこと」と、この146の内容がほぼ同じだった。
これには驚いた。
しかも、そのセミナーから帰って自宅でこの本を読んでいた
ときに、この章に出くわしたから余計驚いた。 -
ドラッカーの翻訳をほぼ一手に引き受けた上田惇生氏の著書。160個のドラッカーの名言に上田氏の解説がつく。本書は2009年発行ということもあり、派遣・フリーター・失業者など、社会から阻害されていないか?といった2009年時点日本が抱えている問題についても触れている。ドラッカーの言葉は抽象度が高く難解であることが多い。上田氏の解説が助かる。
本書は週刊ダイヤモンド誌での上田氏の連載をまとめたものとのこと。
ドラッカー愛読者には、手元に置いておいて損のない一冊。
目次
I成果をあげる
<1>成長のための機会を逃さないー自己実現のために
<2>知識で現実を動かす
<3>組織との付き合い方が成果を左右する
?強みを引き出す
<1>所を得るー自らの強みを知っているか
<2>「貢献」が能力を伸ばす
<3>自らを動機づけ、生産性を高める
<4>限られているからこその時間術
?組織を動かす
<1>何のためにマネジメントはるのか
<2>ミッションと顧客がすべて
<3>マネジメントの勘所をはずさない
<4>イノベーションの心得
<5>イノベーションの機会をいかに捉えるか
<6>公益をもって自らの利益となす
?人を動かす
<1>企業家精神を発揮せよ
<2>真のリーダーシップとは
<3>なぜ意思決定で誤るのか
<4>戦略はいかにして立てるべきか
<5>人を育てるための人事を実現する
V変化を捉える
<1>いかに変化を知覚するかーポストモダンの作法
<2>時代の変化を捉えるために
<3>誰が明日を担うのか
<4>経済と教育のあるべき姿を探る
<5>公的機関の役割の変化
<6>日本の進む道とは
I−1
1 何によって憶えられたいか「十三歳のとき、宗教の先生のフリーグラー牧師が、何によって覚えられたいかね、と聞いた。誰も答えられなかった。すると、『今答えられると思って聞いたわけではない。でも50になっても答えられなければ、人生をムダに過ごしたことになる』と言った」(出典:非営利組織の経営)
I−3
15「現実は企業ドラマとは違う。部下が無能な上司を倒し、乗り越えて地位を得るなどということは起こらない。上司が昇進できなければ、部下はその上司の後ろで立ち往生するだけである」(出典:プロフェッショナルの原点)
18「人生から何を得るかを問い、得られるものは自らが投じたもの次第であることを知るとき、人はようあく成熟したと言える。組織から何を得るかを問い、それが自らが投じたもの次第であることを知るとき、人は自由になる」(出典:断絶の時代)
?ー1
22 成果を上げる人の共通点とは
第一 時間を管理すること
第二 世の中への貢献に焦点を合せること
第三 自らの強みに基準を捉えること
第四 力を集中すること
第五 成果をもたらすよう意思決定を行うこと(出典:経営者の条件)
?ー2
33 優先順位を決めるための四つの原則
第一 過去ではなく未来
第二 問題ではなく機会
第三 横並びではなく独自性
第四 無難なものではなく変革をもたらすもの(出典:経営者の条件)
36「知識労働の生産性を向上させるための条件は6つある」
仕事の目的を考える。
働く者自身が生産性に責任を負う。
継続してイノベーションを行う。
継続して学び、人に教える。
知識労働は量より質の問題であることを認識する。
知識労働者は組織にとってコストでなく資本であることを理解する(出典:明日を支配するもの)
39「成果をあげる者にとっては、自己啓発が人格形成につながる(出典:経営者の条件)
問題は成果をあげたいにもかかわらず成果をあげられない仕組みの場所に置かれた者である。成果の怪しげな仕事をさせられた者の無念が見えてくる。
?−2
54 事業を決めるのはあなたではない(出典:現代の経営)
事業が何かを決めるのは顧客である。
55 理想のマーケティングとは
「販売とマーケティングは逆である。同じ意味ではないことはもちろん、補い合う部分さえない。マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」(出典:マネジメント)
58 重要な情報を握っているのは
「あらゆる組織にとって、最も重要な情報は、顧客ではなくノンカスタマーについてのものである。変化が起こるのはノンカスタマーの世界においてである」
?−4
64 イノベーションの三つの心得(イノベーションと企業家精神)
第一に、集中しなければならない。
第二に、強みを基盤としなければならない。
第三に、世の中を大きく変えるものではなければならない。
65 「企業家たる者は、体系的にイノベーションを行わなければならない」(イノベーションと企業家精神)
第一に、凝りすぎてはならない。
第二に、多角化してはならない。
第三に、明日のためにイノベーションを行ってはならない。今日のために行わなければならない。
69 「リスクには基本的に、四つの種類がある。第一に負うべきリスク、第二に負えるリスク、第三に負えないリスク、第四に負わないことによるリスクである」(創造する経営者)
?ー5
71 左脳と右脳の双方を使え(イノベーションと企業家精神)
イノベーションの機会は七つに分類できる
予期せぬこと、ギャップ、ニーズ、産業構造、人口構造、認識の変化、発明発見
72 計画的に捨てることこそ第一歩(マネジメント)
73 自らを陳腐化させる(マネジメント・フロンティア)
75 「予期せぬ成功ほど、イノベーションの機会となるものはない。だが、予期せぬ成功はほとんど無視される。困ったことに、存在さえ否定される」(イノベーションと企業家精神)
76 予期せぬ顧客が現れたとき
「ベンチャーに取り組むのであれば、製品やサービスの意味を決めるのは顧客であり、自分ではないことを思い起こす仕組みを作らなければならない」(イノベーションと企業会精神)
?ー6
85 「利益とは企業存続の条件である。利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。」(マネジメント)
89 企業家精神とは(イノベーションと企業家精神)
次のものである:行動、姿勢、変化を当然のこととすること
次のものでない:気質、才能、確実性、インスピレーション、天才的なひらめき
?ー3
105 「重要なことは正しい答えを見つけることではない。正しい問いを見つけることである」(現代の経営)
?ー4
110 「決定の実行が具体的な手順として誰か特定の人間の仕事と責任になるまでは、いかなる決定も行われていないに等しい」(経営者の条件)
111 事業の定義は必ず陳腐化する(チェンジ・リーダーの条件)
第一 事業環境の定義
第二 氏名とするものの定義
第三 自らの強みの定義
113 事業上の「5つの大罪」(未来への決断)
第一の大罪、利益幅信奉
第二の大罪、高価格信奉
第三の大罪、コスト中心主義
第四の大罪、昨日崇拝
第五の大罪、問題至上主義
115 成長は目標にあらず(乱気流時代の経営)
「市場が成長しているとき、あるいは産業構造が変化しているとき、成長は企業存続の条件である」
「生産性の低下を招く成長は、前癌症状ではないにしても腫瘍である。手術で切除しなければならない」
116 成長を災厄にしないための処方箋(変貌する経営者の世界)
第一、成長は資金繰りを悪化させる。キャッシュに目を光らせる
第二、成長は財務構造の変化を要求する。
第三、成長には情報が必要である。
第四、成長には廃棄が必要である。
第五、トップマネジメントの仕事はチームで分担する。
?ー2
136「自ら未来をつくることにはリスクが伴う。しかし、自ら未来をつくろうとしないほうがリスクは大きい」(明日は支配するもの)
?ー6
157「日本では誰もが経済の話をする。だが、日本にとって最大の問題は社会のほうである。」(ネクスト・ソサエティ)
159「分析に対置するものとしての知覚こそ、10世紀以降の日本画における継続的な特性である」(すでに起こった未来)