かくれ佛教

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 66
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478014639

作品紹介・あらすじ

鶴見俊輔、米寿にして宗教を語る。

感想・レビュー・書評

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  • 鶴見俊輔さんの著作は、一本筋が通っていて、読むとこちらの背筋も伸びる気がします。

  • かくれ切支丹、ならぬ、かくれ佛教。
    堂々と真理をとくことの野暮ったさ。
    鶴見氏は、聖書も読めば、仏僧との付き合いもある。その点、かれはかくれ切支丹でありながら、かくれ仏教徒でもある。
    大事なのは、「縁」であると言いたげだ。これまでに出会った魅力的な人物が、結果的に、キリスト教徒で、仏教徒だったのだと。あるいはその他の新興宗教でもよい。
    宗教にとって必要なのは、こうした柔軟さなんだと実感。そう思うと、神仏習合という「いい加減さ」に、けっこう活路が見出せるような気がした。

  • 11/09/30。

  •  本書はたったの220ページですが,巻末にある「人名索引」に出てくる人が150名以上,参考文献が60冊以上もあることでも分かるように,大変多岐にわたった内容となっています。
     2007年から2010年,6回にわたるインタビューからできた本書は,今までの鶴見の哲学が随所に現れていてとても刺激的です。もちろん,初めて目にする人や事柄もたくさんありますが,脚注が優れているので,そんなに気にしないで読み進めることができます。その脚注も本文と同じページの下欄に書かれていることもとても親切です。こういったことは,ちょっとハードルの高い本を読むときには大切なことですからね。
     本書を読んで,秋野不矩という画家に興味を持ったので,図書館で見てみました。

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著者プロフィール

922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

「2022年 『期待と回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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