- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478014639
作品紹介・あらすじ
鶴見俊輔、米寿にして宗教を語る。
感想・レビュー・書評
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鶴見俊輔さんの著作は、一本筋が通っていて、読むとこちらの背筋も伸びる気がします。
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かくれ切支丹、ならぬ、かくれ佛教。
堂々と真理をとくことの野暮ったさ。
鶴見氏は、聖書も読めば、仏僧との付き合いもある。その点、かれはかくれ切支丹でありながら、かくれ仏教徒でもある。
大事なのは、「縁」であると言いたげだ。これまでに出会った魅力的な人物が、結果的に、キリスト教徒で、仏教徒だったのだと。あるいはその他の新興宗教でもよい。
宗教にとって必要なのは、こうした柔軟さなんだと実感。そう思うと、神仏習合という「いい加減さ」に、けっこう活路が見出せるような気がした。 -
11/09/30。
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本書はたったの220ページですが,巻末にある「人名索引」に出てくる人が150名以上,参考文献が60冊以上もあることでも分かるように,大変多岐にわたった内容となっています。
2007年から2010年,6回にわたるインタビューからできた本書は,今までの鶴見の哲学が随所に現れていてとても刺激的です。もちろん,初めて目にする人や事柄もたくさんありますが,脚注が優れているので,そんなに気にしないで読み進めることができます。その脚注も本文と同じページの下欄に書かれていることもとても親切です。こういったことは,ちょっとハードルの高い本を読むときには大切なことですからね。
本書を読んで,秋野不矩という画家に興味を持ったので,図書館で見てみました。