第五の権力---Googleには見えている未来

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017883

感想・レビュー・書評

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  • どこからどこまでエリックシュミットが書いたのかがわからない。
    内容は「アラブの春」などITの発達で起こったことと、これから起こるであろう当り障りのないことが多く書かれている。さらにどこからどこまでエリックシュミットが書いているのかが全くわからない。
    たぶんエリックシュミットは各章の冒頭部分のフォントが異なる部分しか書いていないと思われる。
    その他大部分は共著者が書いているのだろう。
    エリックシュミットの書籍だと思って購入しない方が良い。

  • インターネットにのった情報は消せるか

    (?)
    2025年には80億人がネットにつながる
    地域による格差が縮まる
    個人も 携帯端末が接続することを重要と考えるようになる
    なりすましが起こるようになる
    情報発信が個人で行うえるようになる

    ネット上の情報を消すことは困難である

    半分くらいで挫折した

  • インターネットがどんどん進んで、SNSも普及して、人々の価値観がどんどん変わっていく時代に、社会は、権力構造はどうなるのか?Googleから見た分析です。
    当初は、Googleのような膨大な個人情報を持つ企業が国家よりもでかい力を持つよ、という話かと思いきやそうではなく。
    むしろ、国家と個人という時に対立する二つが、ネットの普及によって、どう関係性を変えるのか、に着目している。
    国家の搾取の仕方や、テロの始まり方など。
    面白いな、と思ったのが歴史の概念が変わるところ。
    今までの歴史は勝者の記録だったけど、これからは両者がネットを使い戦いに備えることが予想され、かつ当人が滅んでもログは残る。これまでとは「歴史」という言葉の意味が大きく変わるのだな、と感じた。
    本書に従えば、思ったほど社会は変わらないけど、破綻するところも出てくるし、「情報が自由になろうとしている」とき、その受け手もきっと自由を志すならば、個人がもっと社会を選ぶ時代になるのかもしれない。

  • インターネットの進化により可能になること。生活が便利になるだけじゃない。政治、革命、復興、etc。匿名情報がもたらす可能性は、とてつもなく大きい。

  • 国家権力である立法・司法・行政、に加えて報道機関の政府を監視する役割で4つの権力があったが、ここに個々人がオンラインでつながり合うことで得られる第5の権力が生まれると筆者らは行っている。

    ヒト・モノ・カネ+情報と言われる中で、個々人の情報が世界80億人、更には国家レベルにまで影響を与えられる世界が近く訪れる中で、どんなことが危惧されるか、チャンスとして待っているかについて未来のコネクティビティに思いをはせるには良い1冊。

  • 読みにくい程では無いけど、読み返さないと意味が取りにくい文章が多い程度の翻訳で、読了に時間が掛かった。これからどんとん世界中の人々がモバイル端末で繋がって行った先の近未来の予測。まあ、書かれているのとは既になんとなく予測できそうなことばかりなんだけど、一つ興味深い予測があった。それは、将来はオンラインに繋がってプロフィールやプライバシーを晒してない人が寧ろ危険人物と見なされて要注意人物リストに載るだろう、と言うもの。確かに、コネクトしてない方がマイノリティーになると、悪いことしてるからオンラインに足跡を残さない、と見なされるのかもしれない。昔はパソコン通信してハンドルネーム持ってる方が怪しい人々とされてたのに、隔世の感。

  • Google会長エリック・シュミットの著書。インターネットの普及により指数的なスピードで変化し始めた世界を予見する。圧倒的な数の具体的事象により、広範な話題に語られるため、正直散漫な印象を受けた。それだけ語りたいことがいっぱいあるのだと思うが、もうちょっと絞り込んだ本を期待したい。テクノロジーがもたらす功罪について光と影の両面にきちんとフォーカスしている。

  • ネット社会の近未来というか、すでに起こりつつある現実を書いた一冊。しばらくネットから離れたくなるインパクトあり。写真の投稿とか「いいね!」も結構怖いんだな。

  • これからの未来を生きる私たちは、インターネットが生み出した「仮想世界」においても、生きることを余儀なくされているのだそうだ。

    だからこそ、仮想世界でのヒーローは、現実世界では必ずしもリーダーとは成り得ないという示唆は、重い。それ故に、革命もテロも成功が遠のくという指摘も、多分、現実になっていくのだろう。
    デジタルな仮想の世界も、すでに格差社会の到来が予想されている。「すでにつながっている」人たちが頂点で、「これから」の人たちは底だ...。悲しい未来予想図。

  • コネクティビティの拡大は確実に進行している。しかし、その規模と拡大速度が目に見えないので、なんとなく恐ろしいと感じてしまう。
    コネクティビティが拡大することによって、メリットばかりであれば良いのだが、本書で述べられている様な、プライバシーの侵害、革命、テロリズム、紛争、戦争に確実に結びついていくだろう。

    私たちが知らないうちに、バーチャルなつながりがどんどん形成され、パラレルワールドが構築されてしまう。これから私たちは、リアル世界とネット世界の二つの世界を同時に生きていかなければならなくなる。
    二つの世界の区別がつかなくなることよる犯罪や、アラブの春のような革命が実際に起こっている。

    とにもかくにものこ流れを止めることは出来ない。なんと悩ましい時代に生きているのだろう。

著者プロフィール

グーグル前会長
2001年グーグル入社。同社がシリコンバレーのベンチャー企業からハイテク業界の世界的リーダーへ成長するのに貢献。2001年から2011年までグーグルCEO。2011年から2018年までグーグル会長、その後は2020年までグーグル技術顧問を務めた。グーグル入社以前はノベルとサン・マイクロシステムズで経営幹部を歴任。プリンストン大学で電気工学を専攻、カリフォルニア大学バークレー校で修士、博士(いずれもコンピュータ科学)を取得。

「2022年 『AIと人類』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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