- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017913
感想・レビュー・書評
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金剛組は、創業一四〇〇年の世界最古の会社である。創業は飛鳥時代まで遡り、聖徳太子には四天王寺の建立を命じられた。この本には、金剛組の歴史と1000年以上会社を継続してきたノウハウが書かれている。
金剛組が長く継続してきた理由は、主に4つある。
1.四天王寺のお抱え大工であったこと
2.技術の伝承と研磨
3.実力主義の後継者選び
4.第32世が遺言状に残した16か条の教え
4.の教えは、人として仕事人として当たり前のことを当たり前にやろうという教えだった。
当たり前のことを長く継続し続けるとこは簡単なことではないが、取引相手の信頼獲得や技術の研磨には欠かせない事であると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本最古からの企業の話。1400年間、事業継続されている凄い企業。日本には100年以上続く企業も多いが別格。長く事業を続けるには、企業のビジョンや姿勢が多くの人から愛されていることが重要だと感じた。
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老舗企業である関西の金剛組の人の育て方、組織に受け継がれる教え、など伝統的な考えを知ることができました。
残念ながら、近年は会社倒産の危機を迎え、新生金剛組として、同業会社の支援下にありますが、古くからの宮大工職人の技能伝承に対する考え方を示した前章は、かなり参考になりました。
その本質は、徒弟制度的なアプローチによる失敗経験と当人の気づきにあります。
時間軸の制約がありますが、"教えずに自ら失敗を重ねて気づかせる"事の重要性をあらためて理解しました。
現代社会は、知識集約的な方向へ向かっていますが、まだまだ技能伝承によるモノづくりの確保も必要不可欠だなと感じました。 -
世界最古の株式会社「金剛組」のインサイドストーリー。確かテレビドラマでも取り上げられてた記憶が。