「超」入門 学問のすすめ

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 209
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478022672

作品紹介・あらすじ

歴史的名著は、国家存亡期に書かれた「革命の書」だった-。個と国家がたくましく生き抜くために、維新の「成功の本質」を23のポイント、7つの視点からダイジェストで読む。

感想・レビュー・書評

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  • 福沢諭吉の「学問のすすめ」を通して明治期の時代と現代の危機をどうやって乗り越えるかの指南書となっている。

  • 私は卒論のテーマが幕末明治維新の遣欧使節団だったこともあり、福澤諭吉関係の本は何度か読んでいたけれど、まさに今ですね!
    明治維新や終戦後のように外的要因から価値観の転換をせざるを得ない状況になっている今読むと、今までよりずっと福澤諭吉の言葉が響きます。

    「文明が促す本質的な変化の時代を迎えたときは、社会全体をより良い方向へ導くチャンスでもある、だからこそ、この機会に巡り合うすべての学問を志す人間は、時代が与えた絶好の機会を、最大限に生かす努力をすべきだと諭吉は述べています。」

    息子たち、大学の授業がオンラインになり、部活は活動もできないけれど、これも大きなチャンスと捉えて、生かして欲しいな。
    私も。

  • 福沢諭吉の『学問のすゝめ』と幕末・明治維新期の歴史を通して、時代の転換期を生き抜く知恵を解説した本。

    日本の近現代では2度の転換点があります。1度目は幕末、2度目は敗戦です。幕末では明治維新により、敗戦では復興と高度経済成長により、日本は大きく飛躍できました。

    停滞している現代日本は幕末や敗戦時と同じような3度目の日本史の転換点と言えるかもしれません。過去2度の転換点と同じように乗り越えていくには、歴史に学ぶ必要があります。

    本書は幕末・明治維新の歴史と福沢諭吉の『学問のすゝめ』を通して、転換点を乗り越えるために、明治維新における「成功の本質」を学び、時代の転換期に個人と国家がやるべきことを説いています。

  • 『学問のすすめ』をわかりやすく、現代と絡めて説明している本。
    説明が非常にわかりやすいのでおすすめの本。

    黒船が来航して大混乱の中、半ばやむを得ず鎖国を止めグローバル化した当時の日本の姿と、戦後一気に経済成長はしたものの、新たなグローバル化の波にやられてしまっている現在の日本の姿は皮肉にも同じように思える。

    鎖国廃止後の日本は明治維新を成し遂げたが、今の日本がこのままではどのような道をたどることになるのかを予想することは簡単な話に思える。

  • 福沢諭吉の「学問のすすめ」を単純に現代語訳したものではなく、現在の日本の状況と、諭吉のいた時代の類似性から、今我々が何をしなければならないかを解説している。
    章ごとにまとめが書かれていて読みやすい。

  • 献本いただく。

  • 読み継がれる本には、何か意味がある!
    現代的に解釈してみるととても興味深い!140年周期論でいくと、2030年代に大きな変革があるらしい。その20年前には大きくしゃがむ時期が来ると。まさに。。。さあ、この先どうなる「日本」!

  • 「学問のすすめ」を現代のビジネスシーンに応用して解説した一冊。

    可もなく不可もなし。

  • 歴史も学びつつ未来のことを学んでく。

  • 福沢諭吉の学問のすすめの解説本。
    今更ながら福沢諭吉の俯瞰性と視点の高さに感心。

    本書は自己変革と日本革新のための最高の武器
    日本の組織的文化は型の習慣を重視し,勝負のルールを変えるイノベーションが苦手
    社会の輝きが失われつつあるとき,実は新たな豊かさを発見するチャンスが訪れる
    天は富貴を人に与えず,人の働きに与える
    良い政府の実現には日本人がまず賢くなるべきであり,学問は日本文明をより高いレベルに引き上げるためにある
    国民一人一人が国の文明を支える当事者意識を持つことが原動力
    危機を自らの問題と捉える当事者意識を持つ人間が多いほど,集団より高い問題解決力をもつ
    権威よりも新しく効果的な学習を積んだ者が勝利する
    個人が獲得できる豊かさは固定された量ではなく,その人が社会という環境の中で発見できる能力に比例する
    批判ではなく,行動と自己成長に集中する
    理想と現実のずれを認識しない者はその差を埋めることができない
    現実社会の中で劇的な飛躍はスキル習得よりは「価値を生む新しい視点」獲得で生まれている
    信じることには偽りが多く,疑うことには真理が多い(人は何かを信じているとき,多くは偽りを真実いる)
    正しい判断の要素は,判断の基準を誤らないこと

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著者プロフィール

MPS Consulting代表
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、商社にて資源輸入業務に従事。その後、コンサルティング会社に勤務し、独立。現在は、コンサルティング業務のほか、戦略論に関する著作も執筆。

「2022年 『戦略は歴史から学べ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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