日本人にかえれ

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478027608

感想・レビュー・書評

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  • 出光佐三・・すごい人だったんですね。「海賊と呼ばれた男」のモデルらしいので、こちらの本も読まねばなりません。

    昭和46年の本ですので、個別に切り出すと「今はちょっと・・・」という部分はあるのですよ。でも、その底に流れる「(本来の)日本人にかえれ」という強烈なメッセージ、

    そして、
    黄金の奴隷になるな
    学問の奴隷になるな
    組織・機構の奴隷になるな
    権力の奴隷になるな
    数・理論の奴隷になるな
    主義の奴隷になるな
    モラルの奴隷になるな

    と、歯を食いしばって、石油カルテルと戦い、人を大切にする経営(出勤簿なし、は私の高校・・・試験監督なし、を思い出しました)をされてきたのだなぁ、と。
    この人、もう少し深堀したいです。

  • 当時の日本よ経済界で異端な出光のマインドを垣間見れる。
    アメリカのマネージメント方式否定や日本の会社を船の乗組員同士の様に信頼をベースにするなど、今の自分から見ると違和感を覚えるが、未だ日本人事同士の価値観や視野が似た様な時代には効果的だったと納得する。

    時代が違うから全く参考にならないということはなく、なぜ出光氏がこの様なマインドであったのか?思いを巡らせ、自分であればどうするか?自問自答すると良い学びになると思う。


    参考フレーズ

     ・p211.神戸高商の内池先生にいわれた「商売は金儲けじゃない。生産者と消費者のために配給業者として働くんだ」ということを私(出光)は自分の事業に取り入れて、「大地域小売業」を実行しようとしたんですが、これは消費者に直接売るということなんです。

     ・p212.人に迷惑をかけないならば、その時の金融の あり方が悪いんだから、小切手を先に出したり、融通手形を作ったりしたっていいじゃないかということで、腹を決めた。

  • 素晴らしい本だ。仕事とは何かをもう一度考えさせてもらえた。起業だと騒がれるところがあるが、改めて経営とは何かを考えることができ良かった。
    良本だ

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著者プロフィール

1885年、福岡県赤間村に生まれる。 1905年、神戸高等商業学校(現・神戸大学)に入学。 1911年、満25歳で独立。門司市に出光商会を設立。日本石油の特約店として機械油を扱った。1940年、出光興産株式会社を設立。 1953年、イラン石油輸入(日章丸事件)。日章丸が石油を国有化し英国と係争中のイランから、ガソリンを満載し日本へ。英国は積荷の所有権を主張するも出光の勝訴が決定。1972年出光興産の会長を退き、店主に就任。1981年95歳で死去。

「2016年 『人間尊重七十年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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