<ネット広告&通販の第一人者が明かす>100%確実に売上がアップする最強の仕組み
- ダイヤモンド社 (2015年3月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478028599
作品紹介・あらすじ
日本の大手メーカー通販の7割以上がコンサルティングを依頼している「加藤公一レオ」の極意とは何か?担当したすべてのクライアントを大成功させてきた"レスポンスの魔術師"が、ネット広告で費用対効果と売上を100%確実に上げる門外不出のノウハウを大暴露!
感想・レビュー・書評
-
最強に読みやすくて勉強になる本
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルの通り、ネット広告で「100%確実に」売り上げをUPさせるための指南書。
感覚や経験に頼らず、A/Bテストによって5社以上で成果の出た事例を汎用化させる形で紹介する1冊。
web広告やマーケティングに関する書物の多くは著者の経験やセンスに基づく「べき」論が記されがちであるが、本書は実証実験に基づく《結果》を表記している点で非常に説得力がある。
また、結果に基づき解決策まで提言しているため、概念や重要性を説くビジネス書でありがちな「で、この本を読み終わった後にどうすればいいの?」という煮詰まり感もなく即アクション、即結果に繋げられる一冊である。
web上で自社製品の販促に着手しているひと
webマーケティングに携わる仕事をしており結果が求められるひと
広告代理店としてお客様の結果を出すことに拘りたい営業
など、即「結果」にコミットしたい方はぜひ手に取っていただければと思う。 -
自分の実施した施策すべての投資コストに対する効果を精度高く把握すべき。そして、把握した効果を次の施策にロジカルに反映し、「最適化」させてこそ、ネット広告の費用対効果は劇的に上がる。
①いかに広告で効率よく新規顧客を獲得できているか(=CPO)
②獲得した新規顧客をいかにリピーター化し、年間売上を稼いでいるか(=年間購入単価<LTV>)
③広告の費用対効果はどうなったのか(=年間ROAS)
通販ビジネスで儲けるためには、なるべく「CPO」を下げながら、「年間購入単価(LTV)」を上げていき、最終的にCPOよりも年間購入単価(LTV)が高いという構造にしなければならない。
そのための方策がいろいろと書かれている本です。 -
サイトのコンテンツは動きのある(派手にクルクル動くような)ものにしてはダメだと説明しています。
しかし、ショッピングサイトの「購入ボタン」は動きのあるものにした方がクリックリ率が上がるらしいです。
個人的には、サイトをスクロールダウンしている時に、点滅しながらずーっと追跡してくる、あのウザイ購入ボタンで購入意欲が増す人の気持ちが理解できないです。 -
サンプルを提供できる商品、消費サイクルが短い(定期購入できる)商品向け。
-
『100%確実に売上がアップする最強の仕組み』という本を読みました。
著者は本書を「売上アップのカンニング本」だという。
どこでも使えて、10年後、20年後も使えるノウハウのみを書いているからだ。
確かに本書では、内容もアップセルのタイミングや、購入時のチェックシートの煩わしさを最小限にする方法など具体的で汎用的。
見せ方も重要ポイントにラインが引いてあり、数値も明確でわかりやすい。
本書を読めば、0.1%のクリック率を0.2%、0.4%にすることはできると言っているが、その通りだと思う。
本書の内容は、ゼロからネット広告や通販を打ち出すというよりも、すでにあるものを確実に成果アップさせるためのノウハウ集という感じ。
0に何かけても0のままだからそこまでは、自力で行くことが必要で、そのうえで本書を読めばうまくいくのだろうと思いました。
企業の通販ホームページを担当している人などに特にオススメです! -
この本の装丁自体も本書に書かれている技法を駆使したビジュアル。特にオンラインでの、ECマーケティングにおける超具体的なテクニック、アドバイス集が詰まった一冊。
基礎的で、限りなく原理原則に近い観点でのアドバイスであり、いち消費者として感じる違和感にミートした打ち手がたくさん羅列されているので「たしかにそうだよな」と思うものが多い。
目的はコンバージョンすることで、そこには個人的なセンスや好みや主義主張が入り込む余地は無いのだ。
ということを感じさせる、徹底した目的志向でマーケティングを語っているので、これが本質的なんだろうなと思う。
自分の好みが混ざるととてもじゃないけどこんな打ち手打てないというものもある。
マーケターたるものどれだけユーザーに憑依できるか、を痛感させられる一冊。 -
■ ① 高いレスポンス
広告で多くの見込み客を効率よく集める
商品を売らず、商品に興味がある人を募集
99%の客は10秒以内にサイトを出る→ネットの客は比較検討するから
無料モニターや500円モニターで見込客リストを手に入れることだけに広告を集中
■ 2 高い引き上げ
その見込み客の多くを注文してくれる既存客に引き上げる
ツーステップマーケティング
ネットで申し込んだ客は、やはり購入もネットで行う比率が非常に高い→メールで本商品の申し込みをフォロー
モニターCPOは、無料に近いほど効率が良い
■ 3 高いリピート
既存客にリピートしてもらい、固定客に
純広告の通販会社のCPOは、平均して商品価格の2,5倍以上かかっている
だから費用対効果はリピートを含めた年間購入単価(LTV)まで見る
■ 4 ネット広告のクリック率を上げる
ネット広告は無視される
純広告の平均クリック率は0,1%
① キャッチコピー
キャッチコピーの優劣で2〜3倍の差
広告っぽくなく、情報っぽいのが良い
特定のターゲットのみをを狙う
「○○の方へ」、「○○なあなたへ」
続きがきになるようじらす
② 反応の良い写真
モデルより商品
女性はモデルやタレントの好き嫌いが激しい
背景は黒
スマホから撮ったような素人っぽい写真
③ デザイン
動きのないコンテンツ風、キャッチコピーがメイン
客はネット広告に慣れすぎているから広告っぽいのは無視される
媒体のコンテンツと馴染むディスプレイ広告
■ 5 LPのコンバージョン率を上げる方法
広告をクリックした客は8秒以内にそのサイトを読むか読まないか判断
10秒で立ち去っている客は約90%
最終的に申し込み完了までたどり着くのは、本商品1%以下、無料モニター3%程度
LPから他の商品ページに一切飛べないように
① ファーストビュー
位置は、左にキャッチコピー、右に写真、下に申込アイコンを大きく
広告とLPを連動させる→キャッチコピーと写真を同じもの
複数のキャッチコピーや写真を広告で使用すると、同じ数だけLPも
② 申込アイコン
緑で動きをつける→信号機は緑が進めだから
マウスオーバーすると音やアイコン拡大など
オファー名称は「モニター」→会員っぽいから
その下にお気に入り登録のボタン設置→あとで比較した後に帰ってくる
③ 客は見出ししか読んでない
記事本文よりも写真の下のキャプションの方を読む
全ての文字は画像文字→ネット客は読むというより見る
強調したい言葉や文章は、赤文字に黄色背景のマーカー
お客様の声→写真、本名、年齢、地域
離脱ポイントは申し込みフォームの手前→追伸で後押し(限定生、緊急性、保証)
LPと申込みフォーム一体型で手続きを少なく
④ アフィリエイト媒体の殆どがポイント系なので、ポイントほしさに来る客が多い
その客を排除するために、申込フォーム手前でチェックボックスやアンケートを設置
30歳以上の方、本気でダイエットしたい方、モニターで気に入ったら本商品を定期継続したい方
純広告の場合は使用しない
⑤ EFO済申込フォーム
LPで離脱する最大のポイントは申込フォーム
面倒くさい、エラーがムカつく→とにかくわかりやすく、手間が少なく
背景に商品を薄く画像で→購入モチベーションアップ
残り入力項目を表示
メルマガやフォローメールを送ってよいかの許可をもらうメールのオプトインの同意チェック
■ 6 アップセル
申込フォーム記入後の申込確認画面
既にお金を払う気になっているから
左右にモニターと本商品のアイコンを表示→矢印などで本商品を促す
■ 7 口コミ
LPにいいね!やツイートのボタンを設置しても無駄
商品申込が完了したタイミングで
メール、SNS、ブログなどのボタン設置
コンプレックス系は口コミ向いていない
■ 8 レスポンス率を上げ続けるには
キャッチコピーのみを変更した広告とLPを作り、テスト
10%の広告予算で事前にクリエイティブテスト
広告とLPのマイナーチェンジを行い続ける
キャッチコピー、写真、デザインの単純な組み合わせがレスポンス率を左右
仮にキャッチコピーテストをするなら、その部分しか変えずにテスト
■ 9 メルマガではなく、フォローメール発想
目的に特化した専用フォローメールとLPを用意
商品がなくなるタイミングで数回フォローメール→残り何名と煽る
残り少なくないか、お客様の声、続けることの大切さなど
配信時間は、各客の初回購入時間
メールの送信者は個人名に→業務連絡のような件名に。広告っぽくなくする
URLからワンクリックで購入できるように→フォームに個人情報が自動入力されている
■ 10 基本管理指標は社員全員が把握
CPA(見込客獲得コスト)、引上率、CPO(本商品購入獲得コスト)、購入単価、年間購入回数、年間購入単価、年間ROAS(年間広告費用対効果) -
ネットショップを開く人向け。それ以外にも会社で広報やマーケティングに関わる人にはためになる情報が満載。若干、昔からある使い古された手法もあるが、それだけ結果にも繋がるということなのでしょう。実に各章まとまっていて読みやすく構成されているのも高ポイント。
-
ここまで暴露しても、問題ない、というところがミソなんだろう。
こんくらいやらんと儲からんということを、「実行するか/実行しないかの違いだけ」という言葉の奥は深い。