撤退するアメリカと「無秩序」の世紀ーーそして世界の警察はいなくなった
- ダイヤモンド社 (2015年4月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478029350
作品紹介・あらすじ
誰が世界を守るのか?アフガニスタン、ウクライナ、「イスラム国」、尖閣諸島…世界各地で頻発する危機の背景にはアメリカの驚くべき方針転換がある。いま世界で何が起きているのか。日本はどう対処すべきか。ピューリッツァー賞受賞のWSJコラムニストが放つ全米超話題作!
感想・レビュー・書評
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大崎Lib
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説得力はある。世界の警察官をアメリカがやらなくなると、世界の治安のような物が損なわれていく。ロシア、中国、イラン等々のならず者がのさばる。そうかもしれない、でも、アメリカの正義に基づいて、予防的に世界の問題に軍事的な介入をする事まで認めていいのか、難しい!
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無秩序とは国際情勢のきわめて予測不可能な状態をいう。たしかに国際情勢は常に予測できないものだが、予測不可能性には、サブシステムとスープラシステム(上位)お2つの予測不可能性がある。国際秩序を論じるのは、予測不可能なイベントがほぼ常にサブシステムで起きるs江界を論じることを意味する。
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世界の警察官の役割をもはや果たすつもりのないように見えるアメリカ。本書は世界の安全保障のために、またアメリカ自身のために軍事力を含めて積極的な役割を果たすべきと説く。
しかし、本書を読めば、逆にアメリカにはこのような役割を果たす意思も能力も失いつつあるのだ、と感じる。
近未来小説のような第8章は荒唐無稽かもしれないが、外交ジャーナリストとしての著者の力量を感じさせる。 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:319.53//St5