賢い子になる子育ての心理学

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.63
  • (4)
  • (16)
  • (7)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 157
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478107454

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもの謎の感情爆発やイヤイヤ期などの理由が分かりやすく説明されていて腑に落ちました。

    日本的な親子の良い立ち位置「ふすまの心理」は目からウロコ!

    そして父は夢を語る威厳を見せつつ、意識してママに一人の時間を作るべし。やるぞー!

  • とても読みやすかったです!

  • 幼少期のスキンシップは自分への基本的な自信を育み、他者を信頼できる心を作る。

    早期教育の効果はエビデンスが少なく、むしろ弊害のほうが数多く着目されており、かなり怪しい。

    英語の早期教育は「考える力」を弱める。物事をしっかり掘り下げて考えられるようになるには、まずは土台となる日本語をせめて5歳位まではしっかり身に付けることがとても大事である。

    子どもは少なくとも思春期前くらいまでは、親に対し自分のことを見ていてほしいという気持ちを強く持っている。寝床でのちょっとしたコミュニケーションは、子供の深い気持ちを知ったり、親と子の信頼関係をより深めたりする効果がある。

    勉強は才能ではなく習慣である。

    努力する量で結果が決まると考える物量志向、その方法を考えながらやっていくという方略志向、なるべくいい環境に自分を置こうとする環境志向の3つの志向を親が意識して導く。

    人がものを考えるのは読書や勉強のようなインプットのときではなく、それを誰かに伝えようとするアウトプットのときなので、質問したり感想を聞いたりとアウトプットの機会を与える。

    子供が思うような結果が出なかったときは「なんで?」「どうして?」「あれ?不思議だね?」と、とにかく作成を変えればいいんじゃないか、という考え癖をつけさせることが大切。

    子供が勉強でもスポーツでも何か目標を持ってやっているとき、本当に大事なのはbecomeの目標ではなく、beingの目標であることを親は折に触れて感じさせる、これが物事を継続させることのかなめとなる。

    子供のなぜ?に対しては「なんでだろうね?」と子供と同じ目線になってその問いに共感してあげるだけで十分(科学的に正しい答えを求めているわけではない)

    子供との会話では「私」を主語にして自分の感情を伝えるアイメッセージをうまく使いましょう。

    「できた」という成功体験がたくさんあった上で、次の「わかった」がある。

    社交性の幅から、一人でコツコツとするものがいいのか、あるいはグループや集団でするものがいいのか、その子が向いている方向性を探ることはできる。

    小1・2くらいまで、偉人の物語を親が話す習慣がある子供は、小学校に入って伝記物語への興味を強く持つし、歴史の勉強を好むようになる傾向がある。

    褒めるときは関節褒めを使う。

    音楽でもスポーツでも、一つのことを一定時間、集中してやり、上達していく過程を経験することは、子供が集中することの面白さや、前よりもうまくなることへの喜びといった、心理的に重要なことを早期に体験する機会になる。

    反抗期に親がしてはいけないことは、反抗心を力ずくで抑えたり、無視したりすること。

    仕事の愚痴を子供にする家庭は非行率が高い。

    子供が嘘をついたときはまず「どうしたの?」から入る。

    怒るときは論理的な言葉は使わず、感情を中心にした感情語で怒る。

    親の言うことを聞かない子供は、親が子供の話を聞いていない。

    データ的に一人っ子は小学校低学年くらいまではいじめられっ子になる危険性が高い。

    子育てを合理的に計算し、手間を掛けないでやろうと思うと、その分しっぺ返しは必ず来る。

    いくら子供に煙たがられても、友達親子にはならず、指導的な対応を崩してはならない。

  • とても参考になった!!!

  • 賢い子
    →弱い人の味方になれる、自分の意思を持てる、それをきちんと表現できる、他人を心から応援できる、素直な夢を描ける、前向きな心で人生にトライできる子

    ●自己肯定感を高めるには“スキンシップ”
    ●子育て上手になる“ふすまの心理”
    ●勉強が出来る子は勉強の“習慣”を持った子

    ふすまの心理:隣に誰かいるという安心感
    勉強の習慣は日々の生活に取り入れる


    植木先生の体験や経験を通して話している内容が、わかりやすく面白かったです◎
    勉強習慣については”東大生の持つ特徴”をデータにしており、とても説得力がありました!

  • 仕事の愚痴は子どもの成長に悪影響を及ぼす

    怒らないことより怒り方を考える

    親の言うことを聞かない子どもは、
    親が子どもの話を聞いていない

    方法を考えながらやっていく、方略志向
    努力をする量で結果が決まる、物量志向
    なるべく良い環境に身を置く環境志向
    バランスが大事

    考える力をつけるために、誰かに伝えるアウトプット

  • 専門家の目線で分かりやすく解説されています。やさしい言葉遣いと、専門家にありがちな上から目線とかではない姿勢が好印象で、子育てのモヤモヤがすっきりしました。

    とりあえず何か起きたら
    「どうしたの?」「どうしたらいいと思う?」をなるべく使っていきたいと思います。

  • 心理学に興味があったので楽しく読めた。ふすまの心理 に納得。アイメッセージが大事。

  • ホンマでっか!?でよく見る植木理恵先生の育児本。心理学者ですが、児童学を専攻されていたんですね。
    とても読みやすくて、人柄がにじみ出るように優しい文章でした。
    賢い子を育てるためのヒントがいくつも。

    *「わかる」より、「できた!」の体験が大事
    子どもの人生の哲学は、「できる」か「できない」か。それが満たされて初めて「もっとわかりたい」という高次の好奇心が育まれる。まずはきちんと「できた!」という成功体験をさせ、「わかりたい」の世界へスムーズに移行できるようにする。

    *子どもの自発的行動を増やす鍵は「正の強化子」
    プラスの意味をもつ声かけ、あるいは楽しい提案(正の強化子)をする。正の強化子が積極的に提案されて育った子どもは、ちょっと頑張らなくてはいけないときには正の強化子を自分で見つければいいということに気付き、それを習慣化していくことができる。

    *子どもがウソをついたら、「どうしたの?」と問いかける
    ウソをつかれたときでも「君は素晴らしい子なのに、そんなことしちゃって、いったい『どうしたの?』」と、そっと肩に手を置いてあげることが大切。ただ怒るだけでは反省しない。指導する前にまずは安心感を与えて「私はあなたの味方である」ことを証明する必要がある。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

心理学者

「2020年 『サクセスフル・エイジング しあわせな老いを迎える心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植木理恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×