グラフのウソを見破る技術 マイアミ大学ビジュアル・ジャーナリズム講座
- ダイヤモンド社 (2020年6月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478110348
感想・レビュー・書評
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最近は「FACTFULNESS」等の書籍をきっかけに、思い込みを乗り越え正しいデータが見れるようにするデータリテラシーの本が多数出版されているが、本作はグラフに絞り、グラフの中の誤ったデータを見破る方法を伝授する。グラフはパッと見で数値の比較が把握できるので利用頻度は高いのだが、構成をちょこっと変えることによって簡単に数字を「盛る」ことができるので、非常に危険であり、正誤を判断する能力が必須となる。本書では、選挙や企業の売り上げグラフなどを例に、さまざまなグラフのムジュンを暴く。
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「データ可視化」の新書だったかは、視覚化の効能を我々日本人にとっても卑近な出来事から例証していたが
本書は可視化に潜む悪用の可能性について、事例としては広く、ビジュアルも豊富に述べられている。
翻訳調の書き筋が受け付けにくかったり、擬似相関などの衒学趣味を満たすものというよりは、デザイナー視点での確としたプロフェッショナルの視座からの指南となっており、筆者独自の面白みといった広がりはあまり見られないのが残念かもしれない。 -
『統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門』の現代版的な位置付けか。
直近で『フィナンシャル・タイムズ式 図解の技術』を読んだばかりだが、こちらはお手本を示すという意味合いで
本書は他山の石を示すという意味合いで
どちらも役にたつ -
読みやすくわかりやすい良書。豊富な事例から様々な注意すべき観点を丁寧に説明してくれる。用いている事例にアメリカ国内のものが多いため、大人が読む分には良いが子どもに紹介するなら事例を日本のものに変更した方が良い。参考となるサイトや書籍も紹介されており、役に立つ。
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私たちが毎日のように目にするグラフは,情報を見やすく分かりやすくするだけではありません。時には誤解させたり,惑わせたりすることもあるのです。グラフをきちんと読み解く力は,物事の正しい理解につながるだけでなく,グラフを使いこなす力にもなるのです。
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パイチャート、地図グラフ、散布図…175個のグラフから読みとる、データの時代のだまされない基本知識! グーグルやEUで教えるインフォグラフィックスの世界的エキスパートが、誤解させるグラフの全手口を公開する。
(出版社HPより)
★☆工学分館の所蔵はこちら→
https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=TT22155449 -
グラフとはコミュニケーションツールであり、道具だ。使い方次第で気付きを与えることも、勘違いさせることもできる。
使い方を間違えない、そして間違えた使い方をされたことに気付くためには、やはり学習なのだと思った。
プロバイダ・印象操作によく使われるからこそ、先入観なく見れるように、常に疑問をもって見れるようになるのが大事だろうが、そもそも本書をわざわざ撰んで読んでいる人には良くわかっているだろう。 -
トランプのホワイトハウスが出したグラフのバイアスや、メジアンの考え方など、様々な事例を踏まえて、グラフに騙されないような処世術を知った。
仕事上で使うグラフも、ウソと言われないように注意したいが、全てのグラフをゼロメモリから並べると、メリハリがなくなるので、、、、悩ましい。 -
あまり新たに得るものはなかった印象。
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確かに!と思うところが多い。