人生の土台となる読書 ーーダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 827
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478111550

作品紹介・あらすじ

「生きるのがヘタな人」に送る、新しい読書案内。すごい人のすごい話より、ダメな人のダメな話を読んでみよう。

感想・レビュー・書評

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  • 【選書No】045

  • 印象に残ったこと

    体からの「だるい」サインの項目は、私の場合は「ねむい」サインが強いので、置き換えて読みました。『身体による直感は大切だけど、直感だけを頼りにしていると、変な方向に偏ってしまう可能性がある』が、ピン…!ときました。『体の声に敏感になること…それはすこやかに生きるコツ』ともあるけど、私の身体の場合は寝過ぎてしまうので…顔をしかめてイヤイヤしても、おきろー!と、強制目覚ましが必要です。

  • phaさんの文章は、とても読みやすい。

  • 時間を分断したくないのわかるな、空腹感や眠気ですら嫌だもの
    退屈な日とか比べたらちっぽけみたいな感覚ってわからないんだよな
    左右どちらかが正しいなんてことはないからそこに決着つかないわけで、どっちの要素も必要な部分はあるのだからいいとこ取りすればいいのにって思う
    推理小説は答えを解くのが面白いから、真犯人を罰するのが快感ってのはそうか?となる、かんがえるろうって名前やってるなぁw
    村上春樹さんがオウム信者取材してたの知らなかった
    読書が自分をより自分らしくしてくれる感覚はほんそれと思う

  • phaさんの本のチョイスと説明がめちゃくちゃ面白くてどの本も読んでみたいと思う。

    結構ジャンルも多岐にわたって、マンガから社会学まで幅広いのでブックガイドとしても良いと思います!

  • 読書は自分をより自分らしくしてくれる。自分の考えを、言語化する手助けになる。自分が気づいていない自分の性質を言語化して把握して、どのように表現するかということに役立つ。

  • 速読のようなものは苦手だし、1回読んだだけではほとんど覚えてないし、人に説明することもできない。

    でもそれが100%悪い訳ではないのかもしれない。

    人生というものは挫折するもので、負けることで成長する。
    これからどんどん挫折していきたいと思えた。

    パプアニューギニアのタブの話が面白かった。
    面白いと思うのは自分と共通している所が有るからという話があったが、やはり、自分が信頼を大切にしているからなのかもしれない。

    自分もお金だけでなく、タブを得れるような人で華やかに最後まで過ごしていきたい。

  • 「読書には、2つの種類がある。【すぐに効く読書】と、【ゆっくり効く読書】だ。一見、すぐに効くほうがよさそうに思えるけど、そうとは限らない。時間はかかってしまうけれど、しかし確実に大きく人生を変えてくれる――そんな読書のやり方を紹介しようと思う。」prologueより

    元・日本一有名なニート、phaさんによる、ダメな人間に贈るブックガイド本。

    好きなことを語ると、どうしても語り口が熱くなってしまうものだが、phaさんのそれは、激しいことを書いていても常に一定で淡々としているように思える。
    そこが逆に適温の白湯みたいでほっとする。

    最初のほうに、歌人の穂村弘さんのエッセイと短歌指南書が紹介されていた。何でも、phaさんは穂村さんのエッセイがでたとき「共感しすぎて嫉妬してしま」ったんだそうだ。「僕の思っていることを、僕より上手に、僕よりも面白く書かれてしまったら、僕みたいな人間はいったいどうしたらいいんだ」と考えたそうだ。

    また、『短歌という爆弾』に影響され、学生時代短歌を熱心に作っていた、と書かれている。
    phaさんの短歌に関する指摘が的を得ていて、面白かった。
    「短歌は【自分はこれを見てこう感じた】というのを主張するだけだ。それは自分が見たものや自分の感情を肯定することで、つまりは自己肯定の作業だ。 自分への疑いがない分、小説を書くより短歌を詠むことのほうが、自己中心的で不遜な行為じゃないかと思うことがある。」p51,52
    ハッと目を開かされる思いがした。

    あとは、中島らもさんや橋本治さんなど、なるほどなラインナップから、自分の内側や外側を掘る本まで、多彩な本が紹介されている。
    ダメな人間が、何とか生きてくための工夫と心持ちを教えてくれる。
    イケイケ(死語)な方が読むと、精彩を欠くのかもしれない。
    でも、そう生きていくのがちょうどよい人もいるのだ。

    読みたい本も、たっぷり出来てしまった。
    phaさんが今まで本から学んできたであろう、確かな知性に貫かれた本。

  • 様々な本が紹介してあってとても面白かった。また、今まで知らなかった世界を浅く広く知ることができた。
    そして、読みやすかった。

  • 自己をみつめる
    否定でも賛美でもなく客観的に物を見る
    自分を特別視しない
    本を読むことは自分に出会うこと
    右でも左でもない、でも片方だけでは均等がとれない
    人のことよりまず自分の生活を整えよう

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著者プロフィール

一九七八年大阪府生まれ。作家。著書として『どこでもいいからどこかへ行きたい』『しないことリスト』『夜のこと』『人生の土台となる読書』など多数。大学生のときに京大短歌会に少しだけ参加。第5回笹井宏之賞では最終選考に残る。文学系ロックバンド、エリーツの一員としても活動。東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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