課長2.0 リモートワーク時代の新しいマネージャーの思考法

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478113066

感想・レビュー・書評

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  • リモートワークが当たり前となった時代にどのようにメンバとの信頼関係を気付いてくのか、について著者の経験も交えて説明されている。

    信頼関係の構築が管理職で最も大切である。何故なら一度壊れると修復が難しく、信頼されたメンバは物凄いパワーを発揮するからである。
    ただ、人間関係には正解が無いため、自分のこと、メンバのこと、チームのことを考え続け自分の言動に微修正を加え続けることが重要である。

    本文の中の記載で、
    「自分を平凡と思う人ほど優れたマネジメントを行う」ということは聞いた事があったが、
    「人の上に立つのが苦手という性格が管理者候補として魅力的な部分」は初めてで、そのように感じる方がいるということを嬉しく感じた。

    また、メンバに失敗する権利を与える(人の成長に失敗する経験が必要)という考えが無かったため今後取り入れていく

  • リモートワーク時代のマネージメントの実践方法が学べた。部下育成のためにはリモート会議では情報が不足する。リアル会議で補うことの必要性は納得した。
    課長ではなくメンバでも参考になると思う。

  • 「リモートワーク環境における新しい形」としながらweb会議のコツが載ってる程度で、9割が過去の体験談のため、新鮮さは感じられなかった。旧態依然の管理職のあり方説明本。

    この著者の方はすごく丁寧でいらっしゃるので、1を伝えるために10も100も説明をしてくれる。
    ために溜めて出てきたのが「部下を家族と思いましょう」だったので、自分は合わないと思いました。

    他のマネジメント本ではこれからの時代にはNGとされている方法が多数紹介されていたので、社風や環境等ではこちらの本のやり方が参考になる会社もあるかもしれないですが、自分にとっては真逆だと感じたので反面教師的に参考にさせていただこうかと思います

  • また数日に分けた事で意欲減退。リーダー必読本なのは間違いない。改めてゼロステージ(話かけられる前の段階)を大事にしたい。

  • 勝率、ルールなど2.0というより課長1.0を現代版に擦り直しただけというのが、素直な感想。
    人のフリ見て我がフリ直せとして受け取りました。

  • タイトルに2.0とあるが、新しい概念があるわけではなく、至極真っ当なことが書いてあった。「メンバーが信頼を裏切るようなことをする可能性も織り込んだうえで、『信頼する』と決断する」「メンバーに対して否定的な感情を持ってしまうことは誰にでもあるでしょう。しかし、そのときに『変わらなければならないのは自分だ』と思えるかどうか」「『教える』ことだけが『指導』ではありません。むしろ、そう考えることの弊害のほうが大きい」

  • マネジメントに関して、著者も述べているように「本質に沿ったもの」をまとめています。なので申し訳ないのですが、マネジメントに関して新しく得られるものはありませんでした。
    しかし、意思決定の技法や働かないおじさんのモチベーションをあげる方法などは、学びがありました。

  • 課長2,0

    ●管理職の職務とは、「よい状態を保つ」こと
    「チームが規準などから外れないよう」にすることではなく、「チームが良い状態を保つように」することが管理職の主目的
    →「良い状態」とは、メンバー一人ひとりが組織目標を達成することに強い意欲をもち、チームワークを発揮しながら「自走」する状態
    ★人間は誰かに強制されて、モチベーションを高めることができるような存在ではありません。

    ●会社の「企業理念」に、個人的な「念い」を重ねる。
    →ことあるごとに管理職が「念い」を繰り返し伝えることでらメンバーは「自分は、企業理念に、どんな『念い』を重ねられるのだろう?」
    と考え始めるようになる。

    「思い」「想い」ではなく、「念い」を固める
    「思い」とは、「田」と「心」と言う造形から構成されています。
    「田」は田畑を指すのではなく、子供の脳を示す。「思い」には、「頭や心で考えること」という意味合いがあります。

    「想い」の「想」は、「木」、「目」、「心」と言う造形から構成されている。
    「木」を「目」にして「心」が芽生える感情を表します。
    つまり、何か対象を見たときに心に宿る感情のことを「想い」と言う漢字で表現している。

    「念い」の「念」は、「今」と「心」という造形から構成されている。直訳すれば「今の心」という意味になる。
    ただし、「今」という文字の「人」に該当する部分は、フタを意味する造形であることに注意が必要。つまりフタをしているから、外から変化されることが出来ない、「強い気持ち」という意味も込められている。
    ★「念い」という言葉には、単に「今の心」という意味ではなく、「すべての言動の根底に一貫している強い気持ち」という意味だと解釈することが出来ます。
    要するに、「思い」や「想い」よりも、格段に強い「おもい」を「念い」と表現している。
    実際、「念」という言葉は、「信念」や「念願」といった切実な意味をもつ言葉に使われている。
    「企業理念」にも「念」という文字が使われていることに気づかれた方も多いでしょう。

    「すべての言動の根底に一貫している強い気持ち」をもてたときに、はじめて管理職はメンバーに対する求心力をもつことができる。

    ●お互いのことを知る「場」をつくる。
    「趣味」「仕事で大切にしていること」「実現したい夢」などのテーマを設定して、一人3分で順繰りにプレゼンしてもらう。

    ●メンバーに仕事を頼むときには、「仕事の締め切り(期限)」、「仕事の精度」、「中間報告のタイミング」の3点は、最低でも明確に伝える必要がある。

    ●「プッシュ型」から「プル型」にアプローチを変える。
    ★「教える」というプッシュ型のアプローチから、「聞く」というプル型のアプローチに切り替えた。

    何の話をするときに、目を輝かせたり、身を乗り出したりするのか、じっと目を凝らしました。

    ●上司の「思い込み」が部下の可能性を殺す

    ●「型」を共有すれば、「会議の質」は上がる
    レベルの高い提案の条件は2つ。
    第一に「簡にして要」を得た内容で、会議におけるプレゼンが3分以内に終わるように整理された提案であること。
    第二に、意思決定に必要な要素が過不足なく盛り込まれた提案であふこと。

    ●ビジネスにおける提案
    1、課題→2,原因→3,解決策→4,効果
    ●意思決定における「3大ポイント」
    ①財務的視点「本当に利益を生み出すのか」
    1,ベネフィット 利益が1円でも出るかどうか。
    2,インパクト どちらがより多くの利益をもたらすのか。
    3,スピード どちらがより短期間で利益が出るか?

    ②実現可能性「本当に現場でうまく回せるのか」
    ③企業理念との整合性「会社の理念と合っているのか?」

    ●太平洋戦争時に連合戦隊司令長官を務めた山本五十六の言葉
    「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」

    ●「セレンディピティ」を楽しむ
    チャンスを「取りに行く」ために、余力を生み出す。

    偶然の出来事から思いがけない発見をする能力のこと。
    当初の想定や目的とは異なる価値を発見する能力のことで、これによってイノベーションの多くは生み出されている。

  • 管理職の管理とは監視(メンバーの逸脱を防ぐ)するのではなく、メンバーが達成意欲を持ち自走できるようにすること、これが管理職の本質を表現していると考えればリモートワークのマネジメントは何ら難しいことではないと著者は主張します。逆に監視しようとすると、リモートワークのマネジメントが難しいと感じ、できるだけ出社を求めたり、パソコンに監視ツールなどを入れたくなり本末転倒な結果になってしまいます。本書はマネジメントの本質を説き、それをリモートワークに適用しやすく解説することで、リモートワークのマネジメントに適応した管理職のあるべき姿を描きます。

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著者プロフィール

1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業。ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)などで17年にわたり移動体通信事業に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され第1位を獲得。マネジャーとしての実績を評価され、ソフトバンク子会社の社外取締役をはじめ数多くのプロジェクトを任された。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。年間200社を超える企業・団体などでプレゼンテーションや会議術、リーダーシップの講演・研修・コンサルティングなどを行う。著書に『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』(ともにダイヤモンド社)など多数。

「2022年 『30分ファシリテーション 会議を進める技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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