武器になる話し方

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.32
  • (2)
  • (4)
  • (11)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 131
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478114896

作品紹介・あらすじ

90万部超のベストセラー『超一流の雑談力』著者による、新しい話し方の本。
著者がいう「武器になる話し方」とは、「結果を出せるコミュニケーション」のこと。
著者は、以下のように三流、二流、一流と比較してみると理解しやすいと言います。

三流の話し方:コミュニケーションの悩みが多く「人前で緊張してしまう」「何を話したらいいのかわからない」など、どう解決したらいいのかわからない人の話し方
二流の話し方:コミュニケーションの悩みをほぼ解決でき「人と仲良くできる」「会話が続く」という、コミュニケーションでのストレスを感じにくい人の話し方
一流の話し方:「コミュニケーションが得意」を超えて、会話するだけで相手から応援を得られる、信頼も得られる、人もお金も情報も寄ってくる人、会話で自分にも相手にも幸福をもらたらすことができる人の話し方

この「一流の話し方」=「武器になる話し方」です。

著者は、これまで30年以上、コミュニケーションや英語をテーマにした研修や講演を行ってきて、経営者を含む、何万人というビジネスパーソンとお付き合いをしてきました。
 そうした中で強く感じるのは、なんともったいない話し方をしている人が多いのか! ということです。本来ならもっと評価を受けていい人、もっとレベルの高い仕事ができるはずの人、よりたくさんの収入に恵まれるべきであるはずの人が、不当な扱いを受けたり、苦労を強いられたりしているということです。
 本書では、著者がいつも研修でお伝えしているプログラムをもとに改良・応用をしながら、知っておくべき話し方をお伝えします。
 まずは、話し方の弱点を知ること。そして、その弱点は簡単に克服できるのだということを第1章~2章を中心にご紹介いたします。
 3章から4章では、対人関係やビジネスの中でこちらの言いたいことを上手に伝えるためのテクニックと、性格的な相性を克服する方法について。また5章からは人前で話すときのコツを具体的な事例をふまえてお伝えしていきます。近年は仕事でYouTubeなどの動画を活用している人も増えていますので、そのときの注意点なども紹介しています。
 続いて6章と7章では、いい印象を与えながら、話を聞き続けてもらう方法を伝えます。
 最後の8章では、セミナーや講師などを務める場合の話し方についてご紹介します。これまでと比べて、オンラインなどでも講義できるようになり、多くの人が話し手になる機会が増えると思います。著者が講師として行っているときのテクニックも赤裸々にまとめています。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 具体的な事例も多くあり個人的には面白かった。
    こういうコミュニケーションのノウハウ本ってのが好き嫌い分かれそうではあるけど。

  • 【マインド】
    ・説き伏せたいときこそ強く言い過ぎない
    人はズバズバ本当の事を言われると受け入れがたいという抵抗感が生まれる
    正しいかどうかではなく聞く耳を持たなくなる

    ・スピードと会話の流れを合わせる
    気が合うと感じるのは会話の中身ではなくスピードと会話の流れ。
    年齢によってテンポは変わる。相手に合わせるというより相手のリズムに乗るイメージ

    ・省エネで話さない
    サービス精神を持って話すだけで特別になる

    ・否定されたら、ですよねえで受け止める
    意見を180度変えてもok

    ・べき論はやめる
    自分が自信を持っているテーマこそ要注意

    ・仕事のやり方などにはこだわるが、雑談レベルは意見が食い違ってもスルー
     マウントしてきたらさせておく。裁判やスポーツの勝負にはこだわったほうがいいが人間関係などは証明しようがなく本質的でない。
    あまりに失礼だったらさらに格上の話をさらっと入れる。「私は」という主語で始めるとマウンティング返しになるからNG、「そういえば~の時に」マウンティング封じ

    ・笑わせる話は爆笑ではなく雰囲気が良くなればok
    30-1分程度の短いもの、ウケなかったら自分でふふっと笑う


    【話し方】
    ・話し方のクセはなくす

    ・ファの少し張った声で話す、ドレミは落ち着き普段着

    ・その時々にふさわしい言葉遣い、声の出し方、態度がある

    ・人を惹き付ける話し方とは意志が乗ってるかどうか
    アナウンサーは情報伝達には優れているが聞き逃してしまう


    【テクニック(話す時)】
    ・何気ない会話、質問の延長からスムーズに本題に入る/軌道修正する

    ・メリットを事前予告して、自分の言いたいこと=相手が聞きたいことにする

    ・重要なポイントを整理し、目的と予約を伝えてから話す
    「今日の話のポイントは一言で言うと〜」など話のゴールを予告すると聞きやすい。

    ・話す量(情報量)、話の間、質問
     相手がどの程度の知識を持っているのか
     間は1-3秒、相手の理解度に合わせる。
     体の向きを変えたり視線を外したりなど飽きてるサインも見逃さない、速くて理解できてないのか知ってる話で面白くないのか

    ・簡単に答えられる質問をして会話する

    ・戦わずして勝つ3ステップ
    (1)まず相手の主張を受け止める「おっしゃる通りですね」
    (2)その上で質問を使って意見を引き出す「なぜ、◯◯は△△なんでしょうね?(つぶやくように言うのが効果的)」
    (3)相手の意見を踏まえ、自分の要求や意見を提案する「では、◯◯というのはいかがでしょうか?」

    ・自分の得意なことのさりげないアピール方法
    ①文献から引用②経験から話す③自分の専門分野に置き換えて話す

    ・何を話しても空振りするのは温度差があるから
    姿勢と声とテンポ。相手が低い場合徐々にあがるよう会話する

    ・最初の段階で相手との距離を縮めるために、相手のボキャブラリーを使って会話をしていく
    その後自分のボキャブラリーを徐々に交える

    ・真剣に聞かせるにはあなたを事例に話をすること
     「○○さんが~としましょう、○○さんがもし」

    ・プチ自己開示で興味をもたせる、話しすぎない

    ・表情が曇る→近すぎる、表情が硬い→遠すぎ
     相手と体の距離離そうとする、離れている
     アイコンタクト少ない→どっちか


    【テクニック(聞く時)】
    ・一言一句オウム返しする

    ・要約質問(~というお話でしたが、)と
     意見質問(私としては~と感じるのですが、)

    ・親近効果、最後に受け取った情報に注目する

    ・相手の話に興味がない時
    質問をベースに笑いの軸をずらしていく。相手の話題に乗りつつ、軸をずらす。
    基本は、いつどこで誰とどのようにの質問でずらせる。


    【テクニック(事前)】
    ・親しさのレベルを記録しておく
     1.距離遠い、仕事上の用件のみ話す
     2.普通、仕事上の個人的な話もする
     3.距離近い、仕事以外のプライベートなことも話す
    ステップが上がるように意識して話す
    社歴は長いんですか?などの具体で質問して様子を見ながら踏み込んでいく

    ・自分のアピールポイントと外見や態度を一致させる
     セルフイメージはアップデートする→半年ごと

    ・自分の考える強みと世間からのイメージを考える
    自分のアピールポイントを振り返るチェックシート:仕事人生で1番大切にしていること。日常の中で1番好きな瞬間。1番強みだと考える。専門性。プライベートで経験してきた。大変な出来事。その経験の中で身に付けてきた性格的な長所。仕事や今の立場に一般的に世間が求めるイメージ。そのイメージに合った言葉遣いや表情。


    【フレーズ】
    ・満足感を感じさせる
     「あぁ、今の話は勉強になったなぁ、、」と自分につぶやくように言う
     「知りませんでした、だから~だったんですね、、」
     「すごい話ですね、、もっと早く知りたかったです」
     「センスあるなぁ、全く思いつきませんでしたよ」

    ・緩急をつける
     「なーんてね」「なーんて考えてるんですけど」「って思ったりするんですけどどう感じます?」

    ・知識欲求をくすぐる
     「鋭いですね!」


    【プレゼン】
    ・回答しづらい質問が来た時
    ①自分が答えやすい質問に変換する
    ②回答の方向性を打ち出す。
    「やー、いい質問であると同時にとても難しい質問もいただいちゃいました」と前置きをつける

    ・時間内に終わらせるために
    メインコンテンツと、それぞれにサブコンテンツ複数を用意する
    弾いている人の反応を見ながら、サブポイントを増やしたり減らしたりして時間を合わせる
    ・人を感動させるには
    ”実は”を話す。(自慢話や苦労話ではいけない)
    大前提を話す。体験が話のテーマと大きく関係している必要がある。

    ・忘れられてしまわないように印象的なフレーズを利用する

    ・話す内容の2,3倍スライドを用意する
    セミナー中使うのはその半分以下

    ・セミナーに参加してもらったら目指すは、ファンになってもらうこと。
    話し方には良いエネルギーが溢れる。話し方と良いエネルギーの少ない話し方がある。エネルギーの源は感謝やサービス精神

    ・楠に向けて話すとは、1対複数人ではなく、1対1 ×○のイメージで話すこと
    「オンラインだとしてもなんだか本当に会って話をしているみたいです」と言わせる。
    話し方、話しかける頻度多くして、相手からの反応も多くなるように話す。
    みんなでセミナーを聞いているというより、講師が私だけに話してくれていると言う感じを持たせる。

  • OPACへのリンク:https://op.lib.kobe-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2002313174【推薦コメント:出生の意思を胎児に問うことができるという視点が面白そう!】

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1397348

  • #flier

  • flier要約
    https://www.flierinc.com/summary/2957

    ====
    安田正(やすだ ただし)
    株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役(1990年法人向け研修会社パンネーションズを起業)
    現在は英語、ロジカル・コミュニケーション®、プレゼンテーション、対人対応コーチング、交渉などのビジネスコミュニケーションの領域で講師、コンサルタントとして活躍している

    ====
    「話し方」今の私の最大のテーマ。
    話し方に注力すると、いかにシンプルに分かりやすく話す(説明、プレゼン)かどうかに注目してしまうか、①どのように聞くのか、それに対して②どのように答えるかすごくポイントだと感じる。

    たとえ上手く話せたとしても、相手からくる質問や感想、フィードバックに対して自分の思いを上手く伝えられないと意味がない。
    自分の思いを伝えるための言語化緑化も伝えるには大事。

    本書にあった、話の長い人の対応方法、
    内容が果たしてコーチングのクライアントさんに使えるのかは疑問だが、一つのスキルとして出来るようになると良いと思った。

    ====
    (以下要約から抜粋)
    【話を延々と続ける人がいて困ったときは、5つのステップで話題を転換しよう。相手が演歌の話ばかりしていて、話題を変えたいと思ったときの例を出して見ていく。

    「……で、私、北島三郎のコンサートにも行ったことがあるんです」→「へぇー北島三郎いいですよねぇ。お好きなんですか……私はエルトン・ジョンが実は好きで……」→「へぇー、その人どの国の人なの?」→「イギリス人です。私、実は30年以上も前にイギリスに留学したことがあって、もうエルトン・ジョンとともに人生生きているくらい好きなんですよ。好きな歌手がいるっていいですよね。好きな音楽はいつ聞くことが多いのですか?」→「寝る前とかですかね……」→「私もですよ。なかなか寝つきが悪いもんで、あなたは寝つきがいいですか?」

    このように、最終的にまったく違う話題に移ることができた。整理すると、次のようになる。

    (1)相手の話題:北島三郎が好きなんです

    (2)自分の話題の素地:私は、エルトン・ジョンが好きです

    (3)質問で、相手の話題を停止:音楽はいつ聞くんですか?

    (4)答える:寝るときです

    (5)話題を変える:私、寝つき悪いんです。あなたはどうですか?

    まったく関係ない話をいきなりするのではなく、質問をベースに流れを変えるため、相手をイヤな気持ちにさせずにすむ。
    ポイントは(2)と(3)だ。(2)で相手の話題に乗りつつ、ちょっとだけ軸をずらす。
    そして(3)の「相手の話題を停止させる質問」で、別の話題に転換する。「相手の話題を停止させる質問」は、「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」といったものが使いやすいだろう。

    やや高度ではあるが、コミュニケーションの訓練としてもおすすめできる方法だ。


  • (聞く力、反応の仕方に関してはKさんになりきったらいい)

    1.話す前に、聞く力。
    相手の意見に反対の時でも、第一声は
    →『そうなんですね』『わかります』『たしかに』とうけとめる。
    →議論、意見交換の場で使えるフレーズ
    『…ああ、今の話は勉強になったなあ』と自分につぶやくように締めくくる。
    相手は安心した上に「認められた!」という満足感を感じてくれやすくなり話し合いが円滑になる。

    11.コミュニケーションで必要なのはサービス精神!
    ちょっとで良いから相手に喜んでもらいたい、会話を楽しんでほしい、という気持ち、スタンスですると
    コミュニケーションの質が一気に変わる

    12.間をとる大切さ。
    1〜3秒。この間をとっている時間は、相手の反応を見るチャンス!話してる時はあまりわからないだろうから、ここで顔色をうかがって。

    12.簡単な質問で相手の興味や理解を探る
    「○○を知っていますか?」
    といった、簡単に答えられる質問にすることがコツ。
    この質問への返事によって相手の興味や理解度を知る

    13.話を聞く目的をつくる「メリット事前予告」話法
    自分の言いたいこと=相手が聞きたいこと にするために、相手が聞く目的(メリット)をつくる
    「昨日テレビで美味しいコーヒーの淹れ方やってたんですけど、ふつうに入れるよりも三倍美味しいとか…』

    16.空気を変えず話をスムーズに戻す方法は
    『すみません!先程の○○について興味があるのでちょっと質問してもよろしいですか?』

    17.相手が喜び驚く聞き方は「整理オウム返し」
    武器になる聞き方、は
    ①「そこまで聞いていてくれたんだ!」と相手を驚かせるほど反応する
    ②「そこまで理解してくれているんだ!」と相手を驚かせるほどの質問をする
    『…で…して…なった、とおっしゃってましたが、そのときには○○○だったのですか?』

    20.プチ自己開示で相手との距離を縮める
    A『今日はいい天気ですね、明日も晴れるといいですよね』
    B『そうですね』
    A『いやー、あしたは久しぶりのゴルフで。是非快晴の下でプレイしたいんですよ』
    B『ああ、ゴルフされるのですか。実は私も…』
    ↑こうこなかったら
    『Bさんはご趣味とかあります?』と質問してみる

    21.会話の緊張感をリセットして和ませる「誘い笑い」の技術
    『ダイエット中なのに昨日食べ過ぎちゃった…うふふ』
    別に面白い話をしてなくてもいい。文末の表現として『あはは』『うふふ』を足してみる

    28.知識欲を刺激する一言『鋭いですね!』
    知的な欲求が満たされると、人はノリノリになる

    相槌のコツは、「思わずつぶやくように言う」か「自分の感じたことや感想をプラスする」
    例)「知りませんでした!だから…だったんですね」
    「すごい話ですねえ…もっと早く知りたかったです」
    「センスあるなあ…全く思いつきませんでしたよ」

    【4つの『す』】
    ・鋭いですね!
    ・素敵ですね!
    ・すごいですね!
    ・素晴らしいですね!

    38.話題を事前に変える
    『わたし、テニスが好きで』に対して
    〈いつ、どこで、だれと、どのように〉
    を質問することによって話を変えられる
    例)いつテニスするんですか?
    →早朝ですかね
    →私早起き苦手なんですよ。あなたは得意なんですか?〈話題は早起きのコツ、になる〉

    39.話すのが苦手な人を「イエスノークエスチョン」=クローズドクエスチョン でサポート
    ✖️○○についてどう思う?
    ⭕️外出かけることはすき?
     以前こう言うのやったことある?

    41.抽象的な言葉に逃げない。
    やばい、すごい、よかった、おしゃれ…
    は語彙力、思考力を下げていく
    便利な言葉に逃げずに表現を言語化するよう意識しよう

    51.感動、発見、説得力は「経験談」から生まれることを知る
    経験談にはストーリー性を意識する、簡潔に根

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

安田 正(やすだ・ただし)
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。
対人対応トレーニング、交渉術、ロジカルコミュニケーション、プレゼンテーションなどのビジネスコミュニケーションの領域で、官公庁、上場企業を中心に講師、コンサルタントとして指導実績を持つ。
東京大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。
元早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。
自分の「強み」を知って活かすことで、誰もが仕事でも人間関係でも必要とされ、魅力的な存在になっていく。その具体的な方法を、体系的かつ実践的にまとめたのが本書である。
主な著書に、『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』(三笠書房)、シリーズ累計92万部の『超一流の雑談力』(文響社)、『英語は「インド式」で学べ!』(ダイヤモンド社)、『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)、『図解 超一流の時間力』(日本文芸社)など多数。

「2023年 『できる人は必ず知っている一流の自分の魅せ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安田正の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
マシュー・サイド
リンダ グラット...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×