自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.21
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本棚登録 : 2115
感想 : 208
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478115220

作品紹介・あらすじ

人気ブロガーが、現代を生きぬくための根幹の能力を解説するシリーズ最終巻。今求められる「正解のない問題に答えを出す力」とは

感想・レビュー・書評

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  • 1.この本を選んだ目的 
    会社でこの本は良かったと勧めてくれる人がいたので。

     
    2.あらすじ
    意見と反応の違いからはじまり、正解のない問題に対して、自分の意見を持たなければならないことを伝えてくれます。


    3.感想
    とても勉強になった。
    最近の書籍の中では、一番影響を与えてくれる作品だった気がします。
    意見と反応の違いを意識したことがなかったので、とても新鮮に感じました。
    意見が言えないとか、考えられないということはないけれど、今の自分にとても必要な内容に思えて、とても良い本だと感じました。
    書籍を自社で持っているところは、購入して置いておくことをおすすめます。


    4.今後、活かしていきたいこと 
    ブクログでも、いいね、は、するけど、コメント入れることはほとんどしたことがありませんでしたが、1冊読んだら、その本への感想書いてる人へのコメントを10件はするようにしよう!と、思いました。
    良い影響を与えられることがあるかもしれないので…
     

    • Manideさん
      スツールで読む本さん

      体調大丈夫ですか?
      よい評価いただいたので、
      丁寧に感想書くように心がけるようにします。

      私も最近、皆さんの飲む本...
      スツールで読む本さん

      体調大丈夫ですか?
      よい評価いただいたので、
      丁寧に感想書くように心がけるようにします。

      私も最近、皆さんの飲む本を意識して読むようにしているので、スツールで読む本さんの評価高い本も参考にさせていただきます。
      よろしくお願いします^_^
      2022/06/04
    • スツールで読む本さん
      とんでもない!
      こちらこそよろしくお願い致します。
      とんでもない!
      こちらこそよろしくお願い致します。
      2022/06/04
    • スツールで読む本さん
      あ。体調。
      徐々に回復気味です。
      まだまだですね、私は。
      あ。体調。
      徐々に回復気味です。
      まだまだですね、私は。
      2022/06/04
  • 著者の「ちきりん」さんの本は、物事の捉え方や見方が多面的で、面白く、読んでいて、とても参考になります。
    この本には、「意見」と「反応」は、別物ですと書かれていて、「反応」だけの人がとても多いという内容には、とても納得できました。
    しっかり自分の意見を言う❕というのは、難しいけど、大事なことですね。
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

  • ちきりんさん「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」シリーズ4冊目にして完成だそうです。
    私はすでにちきりんさんの本を2冊読んでいますが、
    このシリーズは初めて。

    さて、この本、第一章でいきなり目から鱗が落ちました。
    「世の中のあらゆる問題」は「正解のある問題」と
    「正解のない問題」に分かれます。

    「正解のある問題」には「正解」と「誤答」があります。
    「正解のない問題」にはさまざまな「意見」が存在します。

    「正解のない問題」について、成功者や有名人にアドバイスをもらおうとしても問題は解けません。そういう人から聞けるのは「その人の意見」だけだから。

    「正しい意見」「間違った意見」などない。
    「違う意見」「たまたま同じ意見」というだけ。

    さらに「意見」が大事、「反応」だけではだめ
    ポジションを明確にして述べるのが「意見」

    自分自身、それらがごちゃごちゃになって振り回されてきました。
    こんなシンプルなことだったんですね!
    はっきり使い分けていきたいです。

  • 両親が学校の教師だったこともあり、大学入学まで学校でも家でも生活の全てが学校的価値観に塗り固められていた。高校も大学も今行ける一番いい学校に行こうとしていたけれど、「いい」学校の良さの中身をちゃんと考えてこなかったツケが今回ってきてるな、と思う。法学部に入学したのも、母が教員免許を持つ共働きの親だったこともあり、「女性が1人で働くには資格を持っていないと」と言っていたことがとても大きいと思うし、姉が医師なのも同じところがあるのでは、と思う。でも今、私は筆者が小学五年生からやっていたような自己の意見の束を作り、自我を確立させて自分を肯定してあげたいと心から思っている。これまで他人の影響を強く受けて保身に走り、八方美人な反応ばかりしていた部分も含めて見つめ直し、イチから自分というものを理解してあげたいと思う。日々ぶつかる正解のない問題に対して自分にしかできない選択を続けた結果であるオリジナルな人生を歩むことがワクワクできる本。どの会社に就職すべきか、転職すべきか、結婚・離婚すべきか、子供を持つべきか、持ち家を買うべきか等正解のない問題について他人の意見をすぐに聞きたくなる人には特におすすめ。SNS時代に民主主義を見つめ直す機会にもなる。家族を含むコミュニティは、自分の意見を述べることでコミュニティ運営に参画しているのであり、考えることを放棄することはコミュニティの社会契約違反、常に他者の意見に同意しかしない人はいてもいなくても同じ。他者の意見と自分の意見は異なるという前提で、自分がどう思うのかをまず表明すべき。質問をする時にはその質問で自分の意見が変わるかどうかを考える。意見とはポジションを明示すること。誰しもがSNSをすべきとは思わないが、SNSの炎上に疲れている人にも気づきが多いだろう。

    ちきりんの本名をなんとなく察している読者は、巻末広告にクスリ、となる笑

  • 【シンカーズハイ】
    人は考える葦です。

    考えることが人の唯一、優位性を発揮できる性質です。
    しかし、考えることをしない人がいます。
    唯一の武器を使わないのです。それしか持っていないのに・・・

    なぜ、考えないのか?
    脳みそが「しんどい」と言うからです。

    ジョギングをしない。なぜ、しないのか?
    走ったら体が「しんどい」と言うからです。

    ただ、速く走る、長時間走るなどは他の動物の方が圧倒的に優れており、人に勝ち目はありません。
    人が他の生命より優れているのは「考える」ことしかないのです。

    考えることがしんどいと思う人は考える練習をしていないだけです。

    自分で考えるより正解を見つけ出す方が楽に感じるのです。しかも、その方が正解っぽいのでよりよいと感じてしまうのです。
    いまやこれだけ情報が広く、瞬時に伝わる状況です。正解はすでに存在しているのです。
    いま、あらためて問われている問題は正解がない問いです。

    いま問われているということは正解がない問いなのです。調べる・探すという方法では正解にはたどり着けないし、正解がないのです。
    考えないようにするには、権威のある誰かの意見に賛同するしかないのです。
    しかし、正解のない問いですので、権威がある人の意見もただの一意見にすぎないのです。
    自分で意見を発進しても一意見で、権威がある人と同じ一意見です。


    ― シンカーズハイ ―

    ランナーズハイというのがあります。
    走るという行為は本来しんどいのですが、走っていると途中からしんどさがなくなり、気分がよくなってきて、いくらでも走れる気分になってきます。

    同じようなことが考える行為にもあるはずです。
    ある事柄について考え続けると、どんどんそれにのめり込んでしまうことです。「ゾーン」に入るとも言われますが、これがシンカーズハイの状態です。


    ― 答えを覚える ―

    答えを覚えることを小学校から高校まで教えられます。
    知識を増やすことは考えるネタとして有効ですが、いくら知識を増やしても正解のない問題では答えはでません。
    しかし、問いと答えがセットになったものを十数年もかけて叩き込まれるのです。
    当然、問題には正解があり、正解を見つけ出すことが唯一の正しい行いであるかのようにしてしまうのです。ここには「考える」という行為が含まれていないのです。


    ― すぐに覚えようとする行為 ―

    これは答えを覚えようとする行為の弊害です。
    ある事象が起きたとき、考えずに解決策を覚えてしまうのです。そして、なぜその解決策が生まれたのかプロセスを無視してしまうのです。
    確かに、次に同じことが起きれば、考えずにすぐにその解決策を講じることができるので効率的でいいように感じます。しかし、考えるプロセスを通っていないので、全く同じ問題にしか対応できません。本質的な部分は同じで、見え方が少し違う事象に出くわしたときに、違う問題であると認識して、解決できないということに陥ります。

    Aさんがいます。普段のその人の顔は知っているが、怒ったときの顔は見たことがないとします。しかし、それがAさんであることは認識できます。Aさんのすべての表情を認識しているわけではないのです。Aさん+「一般的な怒った顔」を組み合わせて認識できるのです。だから、怒っているあの人はだれ?と聞かれてもAさんと答えることができるのです。
    Aさんというのと怒った顔という基本部分を理解しておけば、すべてを覚える必要はないのです。その都度考えればいいのです。


    練習編で課題もやってみましたので意見を列記します。
    課題検討時間を10分としましたが、どれも即答できました。
    (少し意見として?な部分もありますが)

    問1:義務教育の飛び級制度
    賛成
    人と同じでなければならないという意識を壊す意味でも必要です。
    人それぞれ個々では異なって当たり前です。普通ってなにか?常識ってなにか?基本的にはそういうものは存在しません。
    このように変化が激しい世界では5年前のセオリーが通じない世界になっています。正解がわからない、一瞬先は闇の世界なのです。みんないっしょでは共倒れになるのです。
    スポーツの世界で飛び級や他校への編入が良いこととされているのに、学問は平等とする意味はありません。飛び級は必要です。

    問2:生活保護者への現物支給
    反対
    現物支給には反対です。現物か現金かの問題ではありません。生活保護者がギャンブルやお酒などよくないことに使うので現物支給をする方がよいという考えだと思いますが、最低限のお金は支給する必要があります。しかし、そのお金もギャンブルに使ってしまうのです。
    その金をどう使うかは本人の問題です。食事をすることを忘れてまで、ギャンブルに投じることができることは、ある意味本望ではないでしょうか。それぐらい情熱を傾けることができるものがある方は逆にうらやましいです。
    ただし、ギャンブルがどういうもので、同元以外は必ず損をするゲームであることは理解しておく必要があります。
    一つのことを深掘りし情熱を傾けることができることは、本来いいことです。そこまでギャンブルが好きなのであれば、同元になることを勉強すればカジノ王も夢ではありません。

    問3:離婚は双方の合意は不要
    反対
    合意が必要だと考えます。結婚も同じで双方の合意が必要です。片側がものすごく好きでも結婚はできません。
    どういうときにこの問題が発生するのかを考えたとき、片方は嫌気がさしているが、片方はまだ未練がある状態だと思います。未練がある方が未練がなくなるまでは別居というかたちで生活するかたちになります。いつまでも未練が残るのであれば話し合いを行い協議するしかありません。

    問4:公的年金制度の廃止
    反対
    公的年金制度は必要だと考えます。人生100年を越え120年が見えてきている時代です。しかし、80歳を超えて働くことはむずかしいです。しかも、生活保護では最小限の生活しかできません。80歳以降あと40年間の生活が続くと考えると公的年金しか頼るものがありません。
    公的年金の繰り下げ受給も最長75歳までと期間を設ける必要はないと考えます。働いて生計をたてることができる間は年金をもらう必要はないので、できるだけ受給時期を引き延ばして、年金割り増しをどんどん増やしていけばいいのです。働けなくなったらあるいはもう働きたくなくなってからもうえばいいです。
    ただ、長く健康的に働くには好きなことしかしないことも重要です。

    問5:女性活躍の推進方法
    反対
    やり方としては反対です。いまや寿退社はなくなりました。女性も一生仕事を続ける時代です。ただ、無理やり管理職を増やす必要はないと考えます。
    雇われる働き方をすると過去の男性社会に引き込まれます。サラリーマンの世界には男尊女卑が未だにあります。慣習的なものは簡単には変わりません。
    ただ、起業をすれば話が大きく変わります。今や0円でも起業できますし、起業に関しては男女平等が成り立っています。女性で起業している人は大勢いますし、ホステスさんは基本的に完全歩合の個人事業主です。自らがトップになれば管理職に女性を起用する企業にすることもできます。トップになれば基本的には自由自在です。既存の会社に労働者として雇われると活躍の場を奪われてしまいます。

  • 自分の意見を持ちましょうね!という本。
    意見と反応の違い、納得。

    ◎「語彙力や表現力がなさ過ぎる」と嘆く人に足りないのは国語力や作文力では無く、多くの場合考える時間とその習慣のほうだ。

    の言葉にグサグサきた。
    日頃から、子どもたちには自分の意見や気持ちが(たとえ人と違っても)堂々と言いなさい、とエラそうに伝えているけど、もっと自分と向き合い思考しなきゃいけないのはお母さんの方だよね〜〜と思いました…

  • 大体読んでいるちきりんさんの本。
    過去のレビューはこんな感じ↓。
    どれもいい本なので、お気に入りです。

    ※自分のアタマで考えよう
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4478017034#comment

    ※自分のアタマで考えよう
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4479793488#comment

    今回は、「自分の意見を持つ」ことをテーマに、
    自分の意見を持つことで、
    著者はオリジナリティーのある充実した人生が遅れることを説いています。
    自分の意見を言うということは、
    つまりは「スタンスを取る」ということかと感じました。

    特に、意見は反応(=単なるコメントとか質問)とは違う、という
    著者の主張は結構ドキッとさせられます。
    他にも「意見には正解も間違いもない」などは、
    「正義の反対は別の正義」という考えに繋がる面も感じます。

    著者にもう一歩踏み込んで頂きたかったのが、
    コミュニティー内で異なる意見を持つ者同士が、
    どのようにして意見を合意させていくのか、
    その辺りが一番の難しさかと思ったのですが、
    もうちょっとその点を深掘りして言及して欲しかったです。

    でも、ちきりん”らしさ”の出ている良書だと思います。
    あとがきを読んで知りましたが、この本は4部作の4作目(完結)のようです。
    (おそらく読了していると思うんですが、記憶があやふや…。)

    ※自分の時間を取り戻そう
    https://booklog.jp/item/1/4478101558?recommend_next=4478115222&ref_page=home

    ※マーケット感覚を身につけよう
    https://booklog.jp/item/1/4478064784?recommend_next=4478115222&ref_page=home

  • ・当たり障りのない反応ばかりして自分の意見を持たないと充実した人生は送れない。

    ・自己開示しないとファンは増えない。人とのつながりも広がらない。

    ・自己開示のための素材集めとして思ったことや感じたことを日記やメモに言語化して自分を知る。

    ・仲間に認めてもらうためにはリーダーシップが必要。リーダーシップとは、自分が所属するコミュニティの問題を自分ごととして捉え、自分の意見を共有し、議論し、解決のために自ら動くこと。

    ・仕事とは「自分ならどうするか」を決めて行動することで前に進むもの。

    ・意見と反応の違いはポジションをとっているかどうか。

  • 表現が苦手。発信が苦手。批判される不安。
    そんな自分を変えたくてブクログを始めた。

    本を開く前に自分に課した問いは、
    「自分らしく生き、自分の考えを自信をもって表現するためには?」

    この本を読んで教えられたのは、
    「意見に正解はない」ということ。
    「短時間集中して考え抜くことで、自分らしい意見が見つかり、自信につながる」ということ。

    具体的な練習方法もあるので、すぐにでも「使える一冊」である。

    表現が苦手な人。発信が苦手な人。批判される不安がある人。今の人生に満足できない人。ぜひ、読んでみてほしい。

  • 昔から自分の意見を主張するのが苦手で、なんとか改善したいと思い、この本を手に取りました。
    意見を持つこと、明確な立場を決めること、これらは組織にいる中でとても大切だとわかりました。

    また同調圧力が強い現代は、意見を主張すること自体ハードルが高いのかもしれません。
    まずは自分の中で感じた意見をメモしてみる、など簡単なことから始めていこうと思います。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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