あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ
- ダイヤモンド社 (2023年3月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478117682
作品紹介・あらすじ
受験に落ちた、就活に失敗した、失恋した、試合に出られなかった、コンペに負けた……
ほとんどの人は、人生のさまざまな局面で「選ばれない」経験をするはずです。
落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり、自暴自棄になったり。
さらにはSNSで誰かの選ばれた瞬間が可視化されてまわってくる。
もうやめてくれと言いたくなる。
選ばれなかったことをどう受け止め、どうやって再出発したのか、
どうやって自分を立て直したのか?
選ばれなかったその時は、世界が終わったかのような気持ちになるけれど、
たまたま合わなかった、ご縁がなかった、本当はそれだけのはず。
あの日、選ばれなかった自分に、あの日、選ばれなかった君に、
今の自分が声をかけるとしたらどんな言葉か?
人生経験を重ねていけば、選ばれなかった自分が、選ぶ側にまわることもある。
自分じゃ選べない……「誰か選んで!」そう思いたくなる。
選べる人にならないと、いつまでたっても誰かの庇護のもと。だから、自分で選ぶ。
「選ばれなかった側」の実際のエピソードをまじえながら、
選ばれずに落ち込んだ後にどうすればいいのか?
そのヒントと生きる勇気が得られる本。
感想・レビュー・書評
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著者が言いたかったことのすべてをわかりやすくまとめている。
孤独と向き合う時間が長かった中学時代の自分を見つめ直し、人との関わりに飢えていた自分が変わりたくて飛び込んだアメフトの世界。
高校時代の受験勉強を経て、何とか進学した大学。
アメフトを続けて、広告の仕事を知りたくて参加したインターン。
就活、仕事、プライベートと続く。
進んだ道が合っているかどうかなんてその時はわからない。
だからこそ自分の選択を正解にしていくことにひたむきになればいい。
すべては今の自分を肯定することからはじまる。
今する選択もきっと未来へとつながり、この先への伏線になる。
自分にとって幸せな方を選ぼう。
その選択に胸を張って、これから正解にしていけばいい。
とても力強い言葉だと思う。
何かに迷ったり、躓いたりしてもそこから抜け出すことはできる。
選択が間違っているかどうかは、直ぐにはわからないはずで、駄目かもと感じたら修正すればいい。
できない自分なりにできることがあるって言うこと。
人はいつだって新しい自分に生まれ変われる。
とてもわかりやすいので中学生からお勧めできる本だと思う。
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過去の自分への労い、迷い悩んでいる人の背中に手を当ててくれるような本(押すんじゃなくて)
コピーライターに憧れる身として、この本はサクセスストーリー。
体験談って、
BeforeAfterで変わりすぎ
べき思考の押し売り
読んでいて胃もたれがしてしまいそうなものと思ってました。が…全く脂っこくないではないか!
平凡な自分にも、似た記憶あるような苦い経験が書かれている。そして何とも表しがたかった苦しさを、丁寧に言葉ですくい取っていく一言。
広告はたくさんの人を幸せにする仕事。
でも、忙しさや周りに追われ、近くの人との幸せをつくるのが疎かになってしまいがち。そんなんで遠くの人を幸せにできるのか?というパートは印象的でした。まずは自分とすぐそばにいる人の幸せを考えるところからなのかもしれない。
生活、思考、環境。今の自分を見つめる種をくれた本でした。1月に読めて良かった
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★『戦略=戦いを略す』自ら激戦区に行かなくてもいい。自分の好きや得意を見つめて、自分の土俵を見つけられたら幸せだ。
★何かを待たずにつくることからはじめても良いのかもしれない
★無いものに手を伸ばすことで人は成長するけれど、自分という存在には既にたくさんの可能性が満ちていることを忘れたくない -
こういう自己啓発本は嫌いではありません
私は、成功体験ばかり書いてあることよりも、失敗したことや注意されたことが書かれている方が説得力があって良いと思っています
それはやってはダメなことなんだと、わかるから
成功だけでは、その通りにやっても自分が成功するかどうかはわからないわけだし
変わるきっかけは人それぞれ
そしてそれをつかみとれるのかは自分次第
どの本にも書いてあるけれど
何事も、行動しなければ変わらない -
選ばれなかったあの日
選べなかったあのこと
選ばずに流されたあの時
自分の中にもいる、あの日の“君”を思い浮かべながら読んだ。
自分の来し方を振り返り、その足跡を認めてあげたい気持ちを芽生えさせてくれる一冊。
阿部広太郎さんはやはり優しい。
その優しさの源泉を垣間見れた気もする。
さて、選びたいのに選ばずにいる夢を、自分はこれから選べるだろうか。
それはもう少し、自分で考えなくては。 -
二人称が珍しい。優しくて淡々としてて、どこか薄暗さもあるし、めちゃくちゃ刺してくるわけじゃないけど、じんわり気付きを得られる。
ただ、選ばれない過程はやっぱりしんどいなぁ。自分の経験が思い出されて胸が痛くなる。 -
過去に選ばれなかった自分を「君」と呼び、語りかけていく。
自己選択感、これが今の私にはグサリときました。
選ばれなかった過去があるからこそ今があり、気付きがあり、次の目標ができた。自分の頭で考え、自分の心の反応を大切に、日々を過ごすことを大切にしたいと考えさせられました。 -
電通のコピーライターである著者が、過去の自身の「選ばれなかった」7つのエピソード(そうでないのもあるが)を自身(「君」)への呼びかけという形で振り返り、そのエピソードから導き出した新しい自分に生まれ変わるためのヒントを綴る。
全体的には、詩的すぎるというか、くさすぎる感じで、ちょっとしらっとなってしまうところがあったが、個々のエピソードやそこから導き出される教訓には共感できるところが少なからずあった。
中学時代の孤独がテーマの第1章は、自分も似たようなところがあり、響くものがあった。「一人は気楽だった、でも一人ぼっちは嫌だった」というのはまさに言い得て妙。「孤独は自分を知る必要な時間であり、人生の起点になる」というのも確かにそのとおりだと感じた。
就活がテーマの第4章に出てくる「就活は自分の人生を切り拓いていくエキサイティングな経験」、「選択にこそ自分らしさが宿る」、「過去の選択の中に未来へのヒントがある」といったメッセージも共鳴するものがあった。
そして、「選ぶ側」に回ってしまったことがテーマの第6章で引用されている著者の企画に落ちてしまった人のnoteには心が揺さぶられた。 -
言葉の選びかたや、キメとなるセリフが決まってて気持ちいい。思わず私もそれ使いたい!と思ってしまう言葉がいっぱいあって読んでるだけで文章を描きたくなる本だった。静かな図書館で君の机だけは熱かった的な文章とか対比ご気持ちいいよなぁ
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すごく惹きつけられるタイトルで手に取った。過去の自分と重なるような内容だった。何事も自分で「決める」ことが自分の人生の舵をとる感覚になって日々の充実度をあげてくれる気がした。