- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478311707
作品紹介・あらすじ
商店街の一隅から、いま"世界標準"へ!!「ベーシックなカジュアルウェア」で、年間売上988億円、店舗数355。5年間増益率日本一を記録し、東証一部上場を果たしたファーストリテイリング社の軌跡。
感想・レビュー・書評
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著者の公認会計士 安本隆晴さんが、ユニクロの公開準備に関わるようになってから、1994年7月14日にユニクロが広島証券取引所に公開するまでの自叙伝。
ファーストリテイリングの1994年8月期の有価証券報告書に記載されている役員のうち、現在(2011年5月)も役員であるのは、柳井正会長兼社長と著者の安本隆晴監査役の2名だけです。
貴重な1冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
成長期のファーストリテイリング(以下「FR社」)を外部から支え、自身も監査役を務めていた安本氏による回顧録。FR社だけの内容ではないので、安本氏の活動記録といったほうがしっくりくる。
文章にクセがあり少々読み難いが、日誌がベースだけあって、株式公開準備に奮闘する生の迫力が伝わってくる。いまは最先端の経営と称賛されるFR社にもこんな時代があったんだなぁと興味深い。盛田昭夫には井深大、本田宗一郎には藤沢武夫、松下幸之助には高橋荒太郎。名経営者の影には必ず名番頭が居るものだが、柳井正にはさながら安本隆晴といったところか。
本の中では柳井氏の人使いのうまさが光る。外部の安本氏をここまで使い倒すかという印象を受ける。しかし働きには必ず報いる。そして頑固で素直。その極端さの緩衝材として安本氏がうまく機能している。
それにしても本の終わりが「業務日誌がここで終わりだったから」というのは面白い。 -
ユニクロ上場に向けたどたばたを、会計士の目からみたドキュメント。
生々しい多忙のさまが面白かった。